アキチョウジ(秋丁子)は、9月ごろに、草丈が70~100cmほどの茎の先や葉腋に花穂をだし、青紫いろで長さ2cm 直径0.5cmほどの細長い唇形花をたくさんつけます。日本固有種で、岐阜県以西に分布するシソ科ヤマハッカ属の多年草です。
<目次>
アキチョウジ(秋丁字)の青紫の花

アキチョウジの花
アキチョウジ(秋丁子)は、日本の固有種で、岐阜県以西から九州に分布するシソ科ヤマハッカ属の多年草です。
アキチョウジの名前の由来は、花の形が釘の形をしたチョウジの蕾ににているためと言われます。
私は、この花を見ると秋が来たことを実感します。
山の野に行くと、あちこちに群生しているのを見ることができ、心が癒されます。
50cmほどの茎の先や、茎に互生した葉腋に集散花序を形成し、たくさんの青紫の花を、同じ向きに咲かせます。

横から見たアキチョウジの花
一つひとつの花は、径が5mm、長さが2cmほどで、筒形をしており、写真のように、先端が上下2つに分かれる唇形花になっています。シソ科特有の花ですね。
鮮やかな青紫で、あまり花を見ることがない山の中では、よく目立つきれいな花だと思います。o(^∇^)o
前から見たのが次の写真です。

前から見たアキチョウジの花
上唇は3つに分かれて上に反りかえっており、下唇は前に細くのびていることがわかります。
このように花の先端が開いているからなのでしょうが、花の筒の径に較べて大きなハチが飛んできて、花に潜り込んで蜜を吸う様子が見られました。

アキチョウジに近づくハチ
こちらが、アキチョウジに飛んできたハチです。ハチの大きさにくらべて、アキチョウジはかなり細いように見えます。
ちょっと見たところでは、ハチがこの細い花の蜜を吸うのは難しそうに見えます。ヽ('ー`)ノ

アキチョウジの蜜を吸うハチ
ところが、ご覧のように、ハチはアキチョウジの先から頭を突っ込んで蜜を吸っています。
先ほどみたように、アキチョウジの花の先端が唇の形をして開いているので、ハチが大きな頭を突っ込むことができるんでしょうね。 (^◎^)
まさかと思ってみていたのですが、自然の中では普通の事なのかもしれません。
アキチョウジの草丈は、高くなると1m近くになりますが、茎の断面は四角形になり、下向きの毛がついています。
また、葉は対生し、長さ7~15cm 幅2.5~5cmで鋸歯があります。
アキチョウジの基本情報・花言葉
アキチョウジ(秋丁子)は、岐阜県以西に分布する日本の固有種で、シソ科ヤマハッカ属の多年草です。
アキチョウジの名前の由来は、花の形が、チョウジノキの蕾ににているためと言われます。
別名は、キリツボ(桐壺)。
学名は、Plectranthus longitubs。
花期は8~10月、茎の先や葉腋に花穂をだし、青紫色で長さ2cm 直径0.5cmほどの細長い唇形花を、集散花序で咲かせます。
また、花は上唇は3裂し裂片は3角形でやや鈍頭、下唇は長く2浅裂して裂片は鈍頭になります。
実は、長さ約2mmの球形の4分果で、表面は平滑になります。
葉は対生し、長さ7~15cm 幅2.5~5cmで鋸歯があります。
草丈は70~100cmほどで、茎の断面は四角形で、下向きの毛がつきます。
アキチョウジの花言葉は、「秘めやかな思い」で、10月22日の誕生花です。
おわりに
秋になると、山の野原でアキチョウジが咲いているみかけます。
草むらの中で群生した、鮮やかな青紫色が目に飛び込んでくると引き付けられます。
小さい花ですが、心に残るいい花だと思います。
毎年のことですが、この花を見ると秋を実感します。
参照サイト
Wikipedia チョウジ
四季の草花 アキチョウジ
松江の花図鑑 アキチョウジ
日本の四季 アキチョウジ