身近にムクゲが咲いています。良く似た、ムクゲとフヨウの違いについて書きました。
<目次>
近くで咲くムクゲ(木槿)
近所のあちこちのお宅でムクゲが植えられています。
ムクゲの花期は、7月~9月ころまでですので、当分楽しませてくれそうですね。
大きくなった樹一面に、たくさんの花を咲かせてるので、撮らせていただきました。

ムクゲの花の色は、5種類ほどあるようですが、こちらは白です、花びらの中心部が赤く染まっていて、そとに向かって線状に伸びています。
雌しべの花柱は長くのび、先端の柱頭の下に雌しべがつらなって下までたくさんついています。

花の近くには、つぼみがたくさんついていて次に咲く準備をしています。
葉は、花に較べて小さめで、縁に切れ込みが入っています。

雨に濡れたピンクの花もちょっと風情があります。
色は違っても、花の構成は同じに見えます。あたりまえですね。

ムクゲは、中国原産で江戸時代に日本に入ってきたアオイ科フヨウ属の落葉低木です。樹は上方向に枝をのばし、4m程度になります。ムクゲの樹皮を乾燥した木槿皮には、抗菌作用があり水虫に効果があるとされます。また、つぼみを乾燥した木槿花は、胃炎や下痢止めに効果があるとされます。
Wikipedia
日本において、盛んに品種改良が行われ、多くの種類がつくられていますが、八重咲きのものも見られます。

八重も一重も、どちらも綺麗ですね、あなたはどちらお好きですか?
ムクゲの花言葉は、「信念」、「新しい美」。「新しい美」の由来は、次々に花が咲くためとのこと。
フヨウ(芙蓉)

フヨウもこの時期に花が咲き、ムクゲによく似ていますが、よく見ると違いがあります。
もっともはっきりしているのは、雌しべが上向いていることですね。
写真を見てください。面白いですね、先端が上を向いています。

こちらは、花全体も上向いているようですが、雌しべはほぼ垂直に立っているように見えます。
葉の大きさは、花と同じくらいですが、切れ込こみが少ない点がムクゲと違います。

この写真で、雌しべと雄しべの構造がよくわかります。雌しべの先が5つに分かれていて、その下に雄しべがたくさんついています。
フヨウ(芙蓉)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木で、関東以南で観賞用に栽培されます。
樹は、たくさんに枝分して横にこんもりと広がります。また、葉はムクゲより大きくなります。
フヨウの仲間には、スイフヨウ、アメリカフヨウ、タイタンビスかなどがあります。
フヨウの花言葉は、「繊細な美」、「しとやかな恋人」。
近縁の花、ハイビスカス

ムクゲやフヨウとよく似た花にハイビスカスがあります。
この樹は、ハワイ諸島やモーリシャス島が原産の熱帯性の常緑低木で、耐寒性はないとされます。
花は、雌しべの先がやはり5つに分かれており、その近くに雄しべがついています。ムクゲは、雄しべが下のほうまでついている点が違っています。

ムクゲと同じように、花弁の中心部が赤くなっています。また、雌しべは上をむいていますが、フヨウとは違ってゆるやかですね。
ハイビスカスの花言葉は、赤は「常に新しい美」、「勇敢」、白は「艶美」。
まとめ
ムクゲと、それに良く似たフヨウ、ハイビスカスの違いを見てみました。
ただ、ハイビスカスは、熱帯性なのであまり作られていないのではないでしょうか。
まとめると、次のようになります。見分けるときの参考にしてください。
ムクゲ | フヨウ | ハイビスカス | |
花期 | 7月~9月 | 7月~9月 | 5月~10月 |
花の色 | 白、ピンク、紫など | 白、ピンク | 白、ピンク、赤など |
花の構造 | 雌しべが真っすぐ 柱頭の下に雌しべ | 雌しべの先が 上向く | 柱頭の先に雄しべ |
葉 | 落葉 葉が小さい | 落葉 葉が花と同程度 | 常緑 |
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