モミジアオイ(紅蜀葵:コウショッキ)は赤や白の花があり、7~8月の暑い時期に大きな花を咲かせる多年草ですが、種まき、株分け、挿し木などで増やすことができます。この記事では、よくにたムクゲやフヨウの花との違いについてもまとめました。
<目次>
モミジアオイに咲く赤や白の花と、ムクゲ・フヨウとの違い
モミジアオイ(紅蜀葵:コウショッキ)の赤や白の花

モミジアオイ(紅蜀葵)の赤い花
今年も綺麗な花を咲かせてくれています。朝咲いて、夕方にはしぼんでしまいますが、大きく華やかです。
花の直径は、大きいもので20cmくらいでしょうか。大きくて、見栄えがします。
アオイ科フヨウ属(ハイビス属)で、以前記事で紹介したムクゲやフヨウの花の仲間になります。
良く似た花達ですが、それぞれに違っていて見比べると面白いと思います。
名前は、葉の形がモミジに似ていることに由来します。
切れ込みが大きく、たしかにモミジの葉に似ています。
また、ムクゲやフヨウは落葉低木であり、樹なのですが、
モミジアオイは、多年草で、冬は枯れてしまいます。
また、花の大きさは、ムクゲは5~10cm、フヨウは10~15cmであるのに対して、
モミジアオイは、15~20cmと大きくなります。
この花は、母が知人からもらったもので、毎年咲くのを楽しみにしていました。

モミジアオイのツボミと花
庭には、5本の苗があり、それぞれにたくさんの蕾(ツボミ)をつけているので、
しばらく咲き続けてくれるでしょう。
同じ場所に、白のモミジアオイ(紅蜀葵)もあります。

白いモミジアオイ(紅蜀葵)
こちらは、私が苗を買って植えたものです。
白もまんざらではないと、自画自賛しています。
種を採って蒔いるのですが、まだ成功していません。
今年も挑戦したいと思います。植えるところもないのに、性懲りもなく、です。
挿し木も可能なようなので、挑戦してみたいと思います。
モミジアオイの葉

モミジアオイの葉
モミジアオイは、葉に特徴があります。
写真のように、モミジのように大きくさけていて、裂けた一枚ごとに鋸歯が見られます。
この点も、ムクゲやフヨウと大きく違う点になります。
モミジアオイと、ムクゲ・フヨウとの違い
以上で述べてきた、モミジアオイとムクゲ、フヨウとの違いをまとめました。
モミジアオイが多年草なのに対して、ムクゲやフヨウは落葉低木であることや、葉の形が、大きく違う点だと思います。
モミジアオイ | ムクゲ | フヨウ | |
花の直径 | 15~20cm | 5~10cm | 10~15cm |
雌しべの形 | 雌しべが真っすぐ | 雌しべが真っすぐ | 雌しべの先が 上向く |
草本か木本 | 多年草 | 落葉低木 | 落葉低木 |
葉の形 | 大きく裂け、鋸歯あり | 落葉性 葉が小さく切れ込みあり |
落葉性 葉が花と同程度で五角形状 |
なお、ムクゲ・フヨウ・ハイビスカスやアメリカフヨウについては、記事にかいていますので、こちらもご覧ください。
モミジアオイ(紅蜀葵)の基本情報・花言葉
モミジアオイ(紅蜀葵)は、北アメリカ産のアオイ科フヨウ属の宿根草で、日本には、幕末(1863年)に渡来しました。「紅蜀葵」の「蜀葵」はタチアオイの古名とのことです。
繁殖地は、アラバマ州、ジョージア州、フロリダ州などにあり、沿岸平野部の湿地や沼地などに自生しているとのことです。
モミジアオイの名前は、葉がモミジにように大きく裂けていることと、アオイ科であることに由来しているようです。
また、沼によく生えることから、沼ハイビスカスの別名があります。
学名は、Hibiscus coccineus。英名は、swamp hibiscus。
花期は7~9月で、花の直径は15~20cm、5枚の大きな花弁が広がり、中心にはしべがのびていて、先の方に多数の雄しべがつき、先端に雌しべが5裂してついています。朝開いて夕方には萎む短命の花です。花の色は、赤や白があります。
5枚の花弁は、重なることなく離れてついています。また、葉は、5つほどに裂け、細長いモミジのようなような形をしています。
ムクゲやフヨウとの違いは、両者が樹木で、花の大きさが5~15cmくらい、葉に大きな裂けめがないのに対して、
モミジアオイは、草本で、花の大きさが15~20cmで、葉が大きく裂けている点が異なります。
増やし方は、挿し木、株分けや種まきになるとのことです。
モミジアオイ(紅蜀葵)の花言葉は、「温和」、「穏やかさ」で、9月10日の誕生花です。。
参照サイト
ガーデニング図鑑 モミジアオイ
花言葉-由来 モミジアオイ
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