実りの秋に、ノブドウ(野葡萄)の実も大きくなっています。
<目次>
ノブドウ(野葡萄)の花と実

ノブドウ(野葡萄)は、ブドウ科ノブドウ属のつる性落葉低木で、日本全土に分布します。
写真は、近くの山のノブドウ(野葡萄)で、たくさんの実をつけていますが、よく似たヤマブドウ(山葡萄)と違って、食用にはなりません。 (・_・、)
ノブドウ(野葡萄)の花は、写真のように集散花序でついていて、蔓(ツル)の上側に葉と対になってつきます。
個々の花の大きさは、直径3〜5mmで、花弁は5個でたくさんつけます。
葉は長さ8~11cm、幅5~9cmの大きさ、五角形状で、3~5個の浅い鋸歯があります。

花は、蔓(ツル)にそってたくさん咲いており、花が咲き終わった元に近いところから実をつけているように見えます。
また、一房に付く実は、普通の葡萄に比較して少ないように思います。

ノブドウ(野葡萄)の特徴の一つに、ブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生し、写真のように紫色に変色する現象があります。
いろんな虫が、自分にあった植物の実や葉などに入り込んでいきているんですね。
ノブドウ(野葡萄)は食用にならないとされているので、どんなな味がするのか、齧(かじ)って見ました。
うまいということはありませんが、食べられないということもないようにも思いました。
ただ、虫がはいっていることが多いようなので、やはりやめたほうがいいんでしょうね。 (/--)/
ノブドウ(野葡萄)の樹

ノブドウ(野葡萄)は大きく育っていて、被害者のヌルデ(白膠木)の樹全体を覆っています。
ヌルデ(白膠木)の葉はほとんで見えないほどで、完全に占領されているといった感じです。 (#+_+)\(^_^;;)

ノブドウ(野葡萄)は、蔓から伸びた巻きひげによって樹につかまって成長します。
朝顔のように伸びた蔓が巻き付くのではなく、巻き付くための蔓が出て樹につかまるんですね。
つる性植物の樹への登り方もいろいろあって興味深いですね。
(・-・*)
ノブドウ(野葡萄)利用について、実は果実酒に、葉は健康茶とされているとのことです。
ノブドウ(野葡萄)の花言葉は、「慈悲」、「慈愛」。
ヤマブドウ(山葡萄)について

良く似たブドウにヤマブドウ(山葡萄)があります。
ブドウ科のつる性落葉低木で雌雄異株です。北海道、本州、四国に分布しますが、主な生産地は東北地方です。
写真のようにたくさんの実をつけ、生食できます。
葉は、ノブドウ(野葡萄)に較べて大きく、長さ10~30cm、幅10~25cmで、五角形状で浅い鋸歯があります。

花は、葉と対生に総状花序の形でついていて、実のつき方を連想させる花だと思います。
ヤマブドウ(山葡萄)の利用としては、ワイン、ジャム、ジュースなどの食用、皮細工などに使われます。
ヤマブドウ(山葡萄)の花言葉は、「思いやり」。
おわりに
山で見かけるノブドウ(野葡萄)に実がついています。ヤマブドウ(山葡萄)に較べて人の利用は限られますが、繁殖力は旺盛です。
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