畑の近くの石垣のキランソウ(金瘡小草)、別名ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)に、紫いろの小さな花が咲き出しました。普通によく見かける野草ですが、民間薬として使われてきたため、地方によってはイシャシラズ(医者いらず)とも呼ばれるそうです。
<目次>
キランソウ
キランソウの花

毎年、畑の近くの石垣で咲くキランソウの花です。
小さな花ですが、写真のように、紫いろにたくさん咲きます。
花期は3~5月と言われ、近くの株の中では最初に咲いたものです。
花の大きさは、5~10mmくらいで、たくさんの葉の中心近くに咲いています。
いまはまだ一株だけですが、あちこちで咲き出すだろうと思います。 \(^W^)/

近くで見ると、おもしろい形ですね。
何かの動物のようでアニメにキャラクターとして、でてきそうな・・
キランソウはシソ科の植物で、筒状の花びらが上下に分かれた舌形花(シンケイカ)になっています。
写真からわかるように、うわ唇は小さく、下唇が3つに分かれて大きくなっているんですね。
上唇の近くに、雄しべや雌しべがついているように見えます。
キランソウの葉

キランソウは、茎が長く伸びない根出葉(コンシュツヨウ)で、葉が地面にそってロゼッタ状に広がります。
草丈は、2~20cmとされていますが、見かけるものは2cm程度のものが多いようです。
葉の長さは4~6cmで、幅は1~2cm、表面は全体に毛でおおわれており、縁に緩い鋸歯が見られます。
キランソウの基本情報・花言葉
キランソウは、中国、朝鮮、日本の本州から九州に分布すると言われ、シソ科キランソウ属の多年草です。
名前の由来は、諸説ありはっきりしないそうですが、
ランに似た紫色の花を意味する「紫蘭草(しらんそう)」が転化した、
花色から紫藍色に由来するという説、などがあるようです。
また、別名の「地獄の窯の蓋」は、
葉がロゼッタ状に広がった姿を地獄の窯の蓋と見立てたもので、
薬効によって地獄に落ちないで済むとしてこの表現が考えられた、などの説があるようです。
よく効く薬草のようで、製品化した販売もされているようですが、試したことはありません。
薬効については、Wikipediaなどをご参照ください。
なお、近縁種の園芸品種にセイヨウキランソウ(学名アジュガ)があります。
キランソウの花言葉は、「追憶の日々」、「あなたを待っています」、「健康をあなたに」。
おわりに
今までは、雑草として気にもとめないでいましたが、
よく見てみると面白い花を咲かせ、生薬としても利用されてきたことを知ると、
見方が変わってきました。
昔の人たちは、いろいろな草木を試して薬にしてきたんでしょうね。
身近にあり、頼りになるのは、植物だったということを実感します。 (゜▽゜;)
参照サイト
Wikipedia キランソウ
花言葉事典 キランソウ