ポポーは北アメリカ原産の落葉樹で、果実は栄養価が高く、森のカスタードクリームとも呼ばれます。青森県以南で露地栽培可能といわれますが、日持ちが短いため流通にはのりにくく大規模な栽培はみられないようです。実の形や果肉の様子から別名はアケビガキ。
ベルのような花が可愛いポポーとその実
ポポーの花
我が家のポポーの樹に初めて花が咲きました。
樹木の花は咲き出すまでに時間がかかることが多いようですが、
花が咲き出した時は、うれしさもひとしおのものがあります。
花は葉が出るのとほぼ同じ時期に咲き出しますが、
写真のようなベルのような形が特徴的で、
枝の先の方から複数個咲き、最初は緑いろで、その後、チョコレートのような暗紫色に変化します。
5年前に3本植えて、なかなか咲きませんでしたが、
今年4月に、ふと気が付くと写真のように花がついていました。
ただ、3本のうちの2本にだけに咲き、残り1本はまだ咲いていません。
樹の成長具合にもよるようです。
ポポーは、自家不和合性が高いといわれ、異なった品種を植えることによって実の付きがよくなるとのことです。
今年は何とか異なった種類の2本に花が咲いたので、うまくいくと、実がつくかもしれないと期待しています。
ポポーは、明治時代に北アメリカから渡来しましたが、
実の日持ちが良くないため、流通に乗りにくく、本格的に栽培されてこなかったようです。
このため、「幻のフルーツ」と呼ばれたり、
味がバナナやマンゴににているとして「森のカスタードクリーム」とも言われます。
当地で栽培できるかということと、うまいものだったら作って食べて見たいとい思い植えたものですが、
そろそろ収穫できるかもしれないところまできたようです。
失礼して、ベルのような花の中を見てみました。
中心部に何本か、黄緑の雌しべがついており、
それを囲んで、たくさんの雄しべが付いています。
雌しべの数は、3~7個ほどですが、
そのうち、2~3個ほどに実がつくようです。
ポポーの樹は病気や害虫に強く「健やか」な植物だと言われます。
また、実が栄養価が高く、健康にいいとされることなどから、
花言葉は「健康」。
いい花言葉ですね。
ポポーの実
こちらは、花が終わったあとのポポーですが、
小さな実のようなものが3個ほどでしょうか、ついているようです。
このまま、大きくなるのか、楽しみです。
以下少し、取らぬ狸のなんとかの話です・・・
この写真は、素材サイトから借用したポポーの実の写真ですが、
このように育ってもらいたいものです。
アケビの実によくにていますが、
アケビのようには割れないので、ムベの方がにているのかもしれません。
そして、ポポーの実の中は、
黄色い果肉の液果で、甘く強い芳香があります。
直径 1.5~2.5 cmほどの種が、数十個が2列にならんでいるのも特徴です。
種が少し多めのようですが、
バナナやマンゴのような味がするといわれます。
ポポーの和名での別名は、アケビガキと呼ばれますが、
実の形がアケビのようで、
中が柿の実のようだとしてつけられたとのことです。
ポポーの葉、幹
ポポーは、樹高3~15mほどになるといわれ、落葉小高木とされますが、
花が咲き始めるのと同じころに、葉が出てきます。
葉は互生し、形は楕円形状で、先端が尖っています。
また、大きさは長さ 15~30 cm 幅10 cmほどで、鋸歯はみられません。
ポポーの幹は最大30cmほどになるようですが、
我が家の幹はまだ4cmほどです。
幹は平滑、暗褐色で、斑点と小さな突起がみられます。
病気に強く、育てやすいといわれるポポー、甘く美味しい実を提供してくれるうれしい果樹、早く食べて見たいと思います。(^_^)
ポポーの基本情報・花言葉
ポポーは、北アメリカ原産のバンレイシ科ポポー属の落葉中高木で、実は食用にされます。
日本へは明治時代に渡来し、青森県から九州にかけて栽培可能とされますが、
果実が日持ちしないため、商用的に栽培される例はないと言われます。
「ポポー(pawpaw)」の名前は、ジャガーやピューマなどの鋭い爪のある動物の手足を意味する「paw」の由来しますが、
これらの動物の足首がポポーの果実が実っている様子ににているためつけられたといわれます。
日本での別名は、アケビガキ。
実の形がアケビににていて、果肉の色や味などが柿ににていることに由来します。
学名は、Asimina triloba
「Asimina 」は、ネイティブアメリカンの名前assiminまたはrassimin に由来し、
「triloba」は蕚と花弁が三つに分かれている花の様子を意味します。
英名は、pawpaw。
花期は2~5月で、葉が出る前に緑いろに咲き、その後、暗紫に変化します。
花の直径は2~5cmで、釣鐘状にうつ向くように咲き、
花弁は3枚づつ2輪につき、萼が3枚つきます。
また、花の中央部に3~7個の雌しべがつき、その周りにたくさんの雄しべが付きます。
果期は7~10月で、一つの花に、
長さ 5~16 cm 直径 3~7 cm、重さ20~500の実を、2~3個つけます。
果肉は白色から橙色で、強い芳香がし、「森のカスタードクリーム」とも呼ばれます。
種子は黒褐色になり、直径 1.5~2.5 cmで、数十個が2列にならびます。
葉は枝に互生し、楕円形から倒卵状楕円形で先が尖りますが、
全縁で、長さ 15~30 cm 幅10 cmほどになります。
樹高は1.5~14mで、直径は最大30cmほどになります。
樹皮は薄く平滑で、暗褐色ですが、
古くなるとしばしば灰色の斑点と小さな突起がみられます。
花言葉は「健康」で、8月10日、11月15日の誕生花です。
花言葉は、果実の栄養価が高いことや、病気や害虫に強く「健やか」な植物だとしてつけられたといわれます。
参照サイト
Wikipedia ポポー
みんなの趣味の園芸 ポポー
大分を楽しむWebマガジン 幻のフルーツ「ポポー」を使ったジャムはいかが
NHK 知っとく東北 イチオシ! "幻の果物 ポポーで岩沼を元気に!"
chills Laboratory ポポー