クマノミズキとミズキは山でよく見かけますが、よく似ています。両社の違いを調べてみました。
<目次>
ミズキによく似たクマノミズキ
実は、クマノミズキのことを知りませんでした。家の近くで毎年さく写真の花をミズキだと思っていましたが、本当はクマノミズキだったのです。
5月の「ミズキの白い花」という題名で記事を書きましたが、その時は、別の場所で見かけ撮影しました。
そのとき、この樹も咲くはずだが今年はどうしたのかなとは思ったのですが、種類が違うとは思いませんでした。

最近になってこの樹に花が咲いたので、おかしいなと思い調べたところ、ミズキと近縁のクマノミズキだとわかりました。
クマノミズキは、西日本以西で多くみられるミズキ科ミズキ属の落葉高木です。名前の由来は、三重県の熊野で見つけられたためとされます。

こちらが、クマノミズキの花です。つぎのミズキの花と、花そのものも花のつき方もよく似ています。
撮影距離がすこし違っていますが、どうでしょうか。両者とも、枝先に散房花序(花柄のついた花が球面上あるいは平面上についたようになる)を出し、小さな白っぽい花を密につけています。

花の詳しい写真はありませんが、花弁が4個、雄しべが4個、花柱が1個つく点でも同じです。
このように、良くにたもの同士ですが、違う点もあります。
クマノミズキとミズキの違い
調べたところ、つぎのような点に違いがあることがわかりました。分布についてはわかりませんが、花期については先ほど述べた通りで、私が体験すみです。
クマノ ミズキ | ミズキ | |
分布 | 関西以西 | 北海道から 九州 |
花期 | 6~7月 | 5~6月 |
葉の形 | 卵状長楕円 | 広楕円 |
葉のつき方 | 対生 | 互生 |
葉については、写真をみていただければわかるかと思います。先ほどの両者の2枚の花の写真を較べてください。明らかに、クマノミズキの方が、細長いことがわかるかと思います。

葉のつき方を見てください。葉が対になって出ていることがわかるかと思います。この写真は、6月23日に撮影しましたが、花はまだ蕾で咲くのはこれからですので、クマノミズキであることもわかります。

クマノミズキに隣接して生えていたミズキの葉の部分です。葉が、対ではなく互い違いにつけていることがわかります。
ミズキは早く花が咲いただけに、実をつけています。小さいですが、たくさんついています。
鳥や動物も楽しみにしているんでしょうね。

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