スペアミントとペパーミントの葉の違い

2020年6月22日

スペアミントの香り

スペアミントとペパーミントは、よくにたハーブで、お菓子の添え物や、料理のスパイスなどに使われますが、古代エジプト時代から防虫や消臭などでも利用されてきました。両者は葉に違いがあり、スペアミントはギザギザがあり、ペパーミント滑らかになります。

スペアミントとペパーミントの葉の違い

繁殖力が旺盛なスペアミント

花が咲いてきたスペアミント

スペアミントの花

6月に、スペアミントに花が咲き始めていました。スペアミントはシソ科ハッカ属の多年草で、葉が槍の先ようにギザギザな形をしていることから槍を意味する「スペア」の名が付けられたとされます。

3年ほど前に、獣害に強いミントを畑に植えたところアッという間に増えました。スペアミントが生えていない頃は、雑草だらけだったのですが、いまはミントが占領しています。

繁殖するスペアミント

繁殖するスペアミント

近くに、ハランやバラの小苗も植えたのですが、雑草に勝てなくくて消えそうになっています。

ところが、繁殖力が強いスペアミントは負けていません。(同様に植えたギボウシも強いようです。)強いのはいいのですが、ミントを庭などで育てる場合は、注意した方がいいと思います。他の大切な栽培物に影響するかもしれません。たくさん必要でなく、場所も占有されないときは、プランタや鉢で作ることをおすすめします

私は、あまり増えてきているので、ときどき引き抜くようにしています。根はよく伸びますが、余り深くのびていないので、案外簡単に抜くことができます。ただ、抜いても抜いても根が残っているため、どんどん生えてきます。引き抜くほうが、むしろ元気になってくるようにも感じます。(^ ^;)

スペアミントの独特の香りと効能

葉を採ったり根を引き抜くと、あたり一面に、いい香りが漂います。このような香りは他にはあまりないでしょうね。沈丁花、キンモクセイ、山百合など匂いのする植物もありますが、同等かそれ以上の強い香りのように思います。

ハーブ類は生でも乾燥しても香りが楽しめるところがいいですね。生の葉はお菓子やジュース、紅茶などにそえられるのを見かけますが、薬効としては、葉と茎に消化促進、消毒、疲労回復などがあるといわれ、乾燥した葉は、ハーブティーとして利用されます。私もハーブティーを買って、ときどきいただいていますが、とてもいい香りがしておいしいです。

また、ミントは、防虫効果もあるとのこと(確かに葉を見ても虫に食べられていません。)です。乾燥させたものは、箪笥にいれておくのもいいようです。ちょっと作っておくと便利だと思います。

猿はスペアミントを食べません

田舎で獣害に悩まされている場合は、猿がスペアミントを食べないことも魅力の一つです。確認はしていませんが、おそらく、鹿も食べないのではないでしょうか。独特の匂いは、人にとっては好まれますが、動物にとっては苦手なようです。なぜでしょう、面白いですね。

田舎で育てるのには、ある意味では、理想的な植物だと思います。ハーブを栽培し、うまく加工して商品化できればいいんだろうと思います。

スペアミントの増やし方

スペアミントは、簡単に増やせます。増やす方法は、種蒔き、挿し木、株分けなどが可能ですが、実施時期は次のようになります。

  • 種まき・・・4~6月頃
  • 挿し木・・・5~6月頃
  • 株分け・・・3~5月頃

ハーブの育て方については、以下の本が参考になると思います。

 

また、苗も販売されていますので、興味をお持ちの方は、お好みに応じて育ててみてはいかがでしょうか。

 

スペアミントとペパーミントの違い

スペアミントとペパーミントはよく似ていて、区別がむつかしいのですが、違いをにまとめました。葉の形と香りの成分が見分けるポイントになります。

スペアミントとペパーミントの違い
        スペアミント ペパーミント
葉の形
スペアミントの香り

葉がギザギザしているスペアミント

先が丸みを帯びるペパーミント

ギザギザがないペパーミント

香りの成分 カルボン(柔らかい香り) メントール(強い香り)

 

スペアミントの基本情報・花言葉

スペアミントは、地中海沿岸地域が原産で、エジプト時代に防虫や消臭目的で使われていたといわれる、シソ科ハッカ属の多年草です。よくにたペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交配種であると言われます。

名前は、葉が尖っていて「槍=Spear(スペア)」のようにギザギザした形であることからつけられたと言われます。また、ミントの名前は、ギリシア神話に登場する妖精メンテ(Menthe)に由来し、呪いにより草に姿を変えられたと言われます。

別名は、「オランダハッカ」、「ミドリハッカ」。

学名は、Mentha spicata L.

英名は、Spearmint

花期は7~9月ごろで、茎の先端に長さ5cmほどの花穂を伸ばし、白から淡紫色の花をたくさんつけます。

草丈は30~60cmほどで、葉は対生し、縁に切れ込みがありますが、葉脈はあまり目立ちません。夏から秋に、穂先が槍のような形で上に伸び、白から薄紫の花を咲かせます。

増え方は、主に地下茎によって広がり、よく繁殖します。

スペアミントの香りの主成分は、l-カルボンで、穏やかで清涼感の中に甘みのある風味を持ちます。

用途としては、生のまま紅茶やお菓子に添えたり、チューイングガムや歯磨き粉の匂い着けなどに使われているようです。

スペアミントの花言葉は、「温厚」「情の温かさ」「美徳」で、12月23日の誕生花です

ペパーミントの基本情報・花言葉

ペパーミントは、地中海沿岸が原産のハーブで、シソ科ハッカ属の多年草です。

ヨーロッパ、アラビアで、葉を摘み取って乾燥させたものをハーブ(薬草)や薬味として使用したり、花を枝ごと水蒸気蒸留して精油を抽出して香料として利用されてきました。

ウォーターミントとスペアミントの交配種で、メントールを主とするクールな香りがします。

名前は、コショウににた香りがすることに由来します。

和名は、コショウハッカ(胡椒薄荷)、セイヨウハッカ(西洋薄荷)。

学名は、Mentha x piperita L.。英名は、Peppermint

花期は6~9月で、茎の先に花穂を伸ばし、白い花を咲かせます。

ペパーミントは地下茎が伸びて勢いよく繁殖し、草丈は50~80cmになります。

また、ハーブティーにすると消化不良に効果があるといわれますが、メントールが多く含まれており、抗菌作用、血管拡張作用、冷感作用があります。また、集中力を高める、眠気を覚ますなどの効果もあります。

ペパーミントの花言葉は、「心のあたたかさ」「美徳」で、6月20日の誕生花です。

おわりに

ハーブ類は、獣害に強いと聞き、スペアミントを植えてみました。独特の香りがするためでしょう、猿にも食べられることはありません。繁殖力が強いので、植える場合は気をつける必要がありますが、獣害に困っている地域では栽培候補にしてもいいかもしれません。

参考サイト・書籍

Wikipedia スペアミント ペパーミント

NHK みんなの趣味の園芸 スペアミント

花言葉-由来 スペアミント

インターネット花キューピット ペパーミント

兎兎工房編著「ハーブ・ハーブ」

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