1月にホトケノザにピンクの花が咲いていました。2cmほどの筒状の花で、先端が上下に分かれたシソ科特有の唇形花です。葉は、長さ15cmほどの茎に間隔をおいて対生し、円形で鋸歯があります。ホトケノザの名前は、この葉の様子に由来します。
冬に咲くホトケノザ(仏の座)のピンクの花
ホトケノザのピンクの花

ホトケノザの唇形花
ことしは、1月からホトケノザ(仏の座)が咲いているのを見かけました。
毎年、寒い冬に健気に咲くかわいい花で、シソ科オドリコソウ属の2年草になります。
お馴染みの春の七草にもホトケノザがありますが、こちらはキク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)であり、この記事の野草とは別種類になります。お間違えありませんように。
ホトケノザは、シソ科の植物なので、写真のようにシソ科特有の唇形花と言われる形のピンクの花を咲かせます。
唇のかたちは、上唇はかぶと状で短毛が生え、下唇は2裂して濃い紅色の斑点がつきます。
中には、花が開かずツボミのままで結実する細長い形の閉鎖花も見られます。
花言葉は、「調和」「輝く心」で、2月8日の誕生花です。
仏さまが、蓮華座に座る姿を連想してつくられた花言葉といわれます。
ホトケノザの葉

仏が座る台座が連想される葉
葉は円形で茎を囲むようについており、仏像が座っている蓮華座ににているとして、ホトケノザ(仏の座)と名前がつけられました。
葉のあいだからピョンと飛び出し、口を開いたようなようすが、愛嬌があって、面白い花だと思いますが、どうでしょうか。(^^)
また、葉が間隔をおいて、数段ついているので、サンカイグサ(三階草)とも呼ばれます。

たくさんのホトケノザ(2022年1月24日)
通りかかった日当たりのいい畑の土手に、ホトケノザの群生を見かけました。
茶色い茎が、密に立ち上がっています。
草丈は15cmくらいでしょうか、長くのび、その先端に葉がついて、花が咲いています。
よく見ると、花が咲くあたりに赤い点々も見られますが、蕾でしょうか。
これが伸びるにしたがって、ピンクにかわるようです。

ホトケノザの群生(2022年1月24日)
ここは、日当たりがいい場所ですが、離れてみると、茶色っぽい葉が多いようです。
まだ寒い1月から咲く、ちょっと愛嬌のある元気のいい野草、かわいいですね。
ホトケノザの基本情報・花言葉
ホトケノザ(仏の座)は、シソ科オドリコソウ属の2年草で、アジア、ヨーロッパ、アフリカに分布し、日本では本州から沖縄に自生します。
名前は、茎につく葉が、仏さまが座る蓮華座ににているとしてつけられました。
別名は、サンカイグサ(三階草)。こちらは、葉が茎に何段も重なってつくことに由来します。
学名は、Lamium amplexicaule
英名は、Henbit,、Henbit deadnettle
花期は2~5月で、上部の葉腋に長さ2cmほどのピンク(赤紫)の唇形花をつけます。
上唇はかぶと状で短毛が生え、下唇は2裂し濃い紅色の斑点がつきます。
花のなかには、つぼみのままで結実する閉鎖花となるものもあります。
また、白い花をつける、シロバナホトケノザという種類もあります。
葉は対生し、茎に間隔を置いて何段もつきますが、縁に鈍い鋸歯があります。
下部では葉枝を持って円形になり、上部では葉枝はなく茎を抱くようにつきます。
草丈は10~30cmで、茎の断面は四角形になります。
なお、春の七草のホトケノザはキク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)であり、別の野草になります。
ホトケノザの花言葉は、「調和」「輝く心」で、2月8日の誕生花です。
仏さまが、蓮華座に座る姿を連想してつくられた花言葉といわれます。
参照サイト
Wikipedia ホトケノザ
花言葉-由来 ホトケノザ