ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)に咲くオレンジの花

2022年5月4日

ナガミヒナゲシの花

ナガミヒナゲシは、長く伸びた花茎の先に、4枚のオレンジの花びらの花を1個咲かせます。地中海沿岸が原産で、日本へは輸入穀物に混入して移入して全土に広まったと言われ、1961年に東京都で確認されました。繁殖力が強く、駆除を推奨している地方もあります。

ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)に咲くオレンジの花

ナミガヒナゲシのオレンジの花

ナガミヒナゲシの花

ナガミヒナゲシの花

4月ごろから、ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)の花をよく見かけるようになりました。

20~50cmに伸びた花茎の先端に、4弁で直径2~5cmのオレンジの可愛い花をさかせています。中心についた雌しべの子房は円筒形で、9本の筋が放射状に伸びており、そのまわりにたくさんの雄しべがついています。

この花は、地中海沿岸の原産ですが、観賞用に渡来したのではなく、輸入穀物に紛れて入ってきたと考えられており、いまは日本全土に広まっているようです。

ナミガヒナゲシの花と実

ナガミヒナゲシの花と実

名前は、ヒナゲシ(雛芥子)のような花が咲き、写真のような細長い実をつけることに由来します。

この実の中には、1600個ほどのたくさんの種子がはいっており、他の植物の成長を阻害するアロパシ―性もあるため繁殖力が強く、自治体によっては、特定外来生物になる恐れがあるとして駆除を行っているようです。

ナミガヒナゲシの茎や葉

ナミガヒナゲシの花と葉

ナガミヒナゲシの茎と葉

ナガミヒナゲシの草丈は15~60cmになると言われ、写真のように細長い花茎の先に、1個の花がつきます。風に吹かれて、左右に揺れる姿をよく見かけます。

葉は茎の下部につき、地面にそってロゼット状につくものと、茎に互生するものがありますが、羽状に細かい切れ込みがあるのが特徴です。

また、茎を切ると、黄色か乳白色の液が出てきますが、阿片の原料となるアルカロイドを含んでいないことが確認されています。きれいにさく可愛い花ですが、増えすぎて困るとして駆除の対象になっているのは、残念ですね。

ナミガヒナゲシの基本情報・花言葉

ナミガヒナゲシ(長実雛芥子)は、地中海沿岸が原産で、ヨーロッパ、北アメリカなど世界各地や日本全土に分布するケシ科ケシ属の一年草または越年草です。

日本へは、輸入穀物などに紛れて渡来したと考えられており、1961年に東京都世田谷区で初めて確認されました。

名前は、ヒナゲシ(雛芥子)のような花が咲き、細長い実がつくことに由来します。なお、ヒナゲシは、ヒナ(雛)が可愛いことを意味し、ケシ科の植物であることを表わしています。

学名は、Papaver dubium

英名は、Long-headed poppy

花期は4~5月で、茎先に直径2~5cmほどの大きさで、オレンジ~ピンクの4弁花を咲かせます。  雄しべがたくさんつき、中心の雌しべの子房は円筒形で、4本から9本ほどの筋が放射状につきます。

果実は、長さ2cmほどの蒴果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、細長い形をしています。  果実には毛は生えず、中に約1600粒とたくさんの種子が入っています。

葉は、羽状に細かく切れ込み、地面にそってロゼット状につく根生葉と、茎に互生する葉があります。

草丈は、15~60cmになると言われます。

茎を切ると、黄色か乳白色の液が出てきますが、阿片の原料となるアルカロイドを含んでいないとされます。

また、他の植物の成長を阻害するアレロパシー性があり、たくさんの種をつくるため繁殖力が強く、特定外来生物になる恐れがあるとして複数の都府県では駆除が呼びかけられています。

ナガミヒナゲシの花言葉は、「平静」「慰め」「癒やし」「誘惑」で、5月11日の誕生花です

参照サイト

Wikipedia ナガミヒナゲシ

三河の植物観察 ナガミヒナゲシ

国立環境研究所 侵入生物データベース ナガミヒナゲシ

花散歩道 ナガミヒナゲシ



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