イヌタデ(犬蓼、アカマンマ)の赤い花

2021年8月19日

イヌタデ

イヌタデ(犬蓼、アカマンマ)は、4~10月ごろに、30cmほどの茎の先にたくさんの赤い小さな花をつけます。花がままごとの赤飯にされてきたためアカマンマとも呼ばれますが、薬味にされるヤナギタデに対して、役に立たないとしてイヌタデとつけられました。

イヌタデ(犬蓼、アカマンマ)の赤い花

イヌタデの花

たくさん咲いたタデの花

たくさん咲いたタデの花

タデ(蓼)は世界中に分布し、日本全土で生えていると言われます。

種類が多く、識別は微妙ですが、我が家の畑に生えた写真のタデは、イヌタデではないかと思われます。

タデのなかでもヤナギタデと呼ばれる種類は、葉がヤナギのように細長く、葉が辛いため(タデス)として鮎料理など使われてきました。

一方で、辛みがないイヌタデは、役に立たないとして、この名前が付けられたようです。

それと関係するのでしょうか

イヌタデの花言葉は、「あなたのために役立ちたい」で、11月4日の誕生花です。

人の役に立たないとしてつけられた名前の言われに対して、この植物の願いを花言葉にしたのかもしれません。

蓼食う虫も好き好き」ということわざがあります。

蓼のような辛い葉を好んで食べる虫もいるように、人の好みもいろいろだという意味ですが、ここでいう蓼は、辛みのあるヤナギタデのことです。

ヤナギタデについては、記事にかいていますので、よろしかったら見ていただだければ幸いです。

ヤナギタデの花
葉がピリッと辛いヤナギタデ(柳蓼)に咲く白い花

ヤナギタデ(柳蓼)は、水辺の近くでよく見られるタデ科の一年草です。葉が辛いため、鮎料理の薬味などに使われます。花期は5~10月で、茎の先端に垂れ下がってつく花序に、白くて小さな花を咲かせます。名前は、 ...

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イヌタデは、子供が赤い花をママゴトで赤飯にして遊ぶため、アカマンマの別名があります。

草丈は30cmくらいで、茎が伸びた先に、たくさんの赤く、小さな花がたくさんついています。

イヌタデの花期は4~10月と言われますが、当地では、7月どろから咲き始めました。

雨続きの中で、元気に育つ雑草の中の一つです。

雑草の繁殖力は、大変なもので、引きぬいてもすぐに出てきて、あたり一面が、草だらけになります。

雨続きで、作業ができないこともあって、写真のように一面に生えています。負けそうです。(^ ^;)

タデの花

近くで見たタデの花

花の大きさは、2mmくらいで、先が三角に尖った小さな粒々の花がたくさん連らなってついていています。

いままで「花」と書いてきましたが、まだ開いていないツボミでした。

イヌタデ

イヌタデの花

花には花弁がなく、花びらのように見える紅色の萼は5つに深く裂け、花が終わった後もそのまま残り、

実は、萼に包まれてつき、黒く熟します。

中心部には、5~8本の雄しべがつきます。

よく見ると、かわく、きれいな花だと思います。

茎・葉

タデの葉

タデの葉

タデの茎は、40cmくらいになりますが、少し赤みを帯びています。葉は披針形で先が尖り、鋸歯がなく全縁です。

茎の根元は地面を這いますが、先は上方向に伸び、葉が互生します。

オオイヌタデの花

オオイヌタデの花

オオイヌタデの花

こちらはオオイヌタデの花ですが、草丈は0.8〜2m(イヌタデは20~40cm)と高く、花が垂れ下がるのが特徴です。

イヌタデとは、草丈と花の様子を見れば、区別できます。

イヌタデの基本情報・花言葉

イヌタデ(犬蓼)は、アジアの熱帯から温帯に分布し、日本の北海道から沖縄に分布するタデ科イヌタデ属の陸地性の一年草です。

辛みがあり薬味にされてきたヤナギタデと違って辛みがないのでイヌタデの名前になったとされます。

別名は、アカマンマ。こどもがママゴトで、赤飯にして遊ぶことに由来するとのことです。

なお、タデの名前は、葉を噛むと辛くて舌が「ただれる」、「たでる」から変化したといわれます。

学名は、Persicaria longiseta

英名は、Creeping Smartweed

花期は4~10月で、茎の先端から長さ1 ~5cmの花穂を出し、紅紫色の小さな花をたくさんつけます。

花には花弁がなく、花びらのように見える紅色の萼は5つに深く裂け、5~8個の雄しべが付きます。

萼は、花が終わった後もそのまま残り、実は萼に包まれてつき、黒く熟します。

葉は互生し、披針形(ヒシンケイ)で、葉の先が細くなり、葉縁や裏側の葉脈の上に毛が生えます。

茎は、上方向に20 ~40cmほどに伸び、枝分かれして草むらのようになります。

ことわざに「蓼食う虫も好き好き」がありますが、辛いタデを食べる虫がいるように、人の好みも様々だというこをたとえたものです。

遡ると、中国のつぎのような言葉に由来するとされます。

紀元前二~一世紀の文人、とうぼうさくの「しちかん」という作品には、

りょうちゅうさいうつるを知らず(からいタデの葉を食べる虫は、人の食用にもなるフユアオイの葉に移動することを知らない)」とあります。(コトバンクより)

ここでいうタデは、辛みがあるヤナギタデのことです。また、蓼虫は、ホタルハムシの甲虫とのことです。

また、よくにたタデに、陸上性のオオイヌタデ、サナエタデ、ハナタデや、水辺性のヤナギタデ、サクラタデなどがあります。

イヌタデの花言葉は、「あなたのために役立ちたい」で、11月4日の誕生花です。

イヌタデは、人の役に立たないとしてつけられた名前と言われるため、この植物の願いを花言葉にしたのでしょうか。

参照サイト

Wikipedia イヌタデ タデ

松江の花図鑑 イヌタデに似た仲間

ムシナビ ホタルハムシ

LOVEGREEN  蓼の食べ方

弥生おばさんのガーデニングノート 「花と緑の365日」 イヌタデ



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