ナヨクサフジは緑肥になるマメ科つる性植物で、紫の花をつけます

2021年5月19日

ナヨクサフジの花

ナヨクサフジは、先端が白くなった紫いろの蝶形花を、穂状の花序になってたくさん咲かせ、フジ(藤)の花ににています。葉は羽状複葉で茎に互生し、葉の先から出した巻きひげで、他につかまって伸びます。日本全土に分布するマメ科のつる性植物で、緑肥にされてきました。

ナヨクサフジは緑肥になるマメ科つる性植物で、紫の花をつけます

ナヨクサフジの紫の花

ナヨクサフジの花々

穂状についたナヨクサフジの花

ナヨクサフジ(弱草藤)は、野原や土手などで見かける外来種です。

花は、先端が白く、根元にかけて紫いろの蝶形花で、茎に穂状にたくさんついていています。

この花の形が、フジの花クサフジにていて、なよなよとしていることから、ナヨクサフジと名づけられたと言われます。

花言葉は、「世渡り上手」。ツルを使って他の植物にうまくつかまりながら伸びていることからつけられたようです。

褒められているのか、馬鹿にされているのか、わかりませんが、上手にいきることも大切ですね。

ナヨクサフジは、ヨーロッパや西アジアに自生する、マメ科のつる性植物で、

日本へは緑肥にするために輸入されたと言われますが、今は、野生化して日本全土に分布しているようです。

私の近くの野原や、河原の土手にも、たくさんのナヨクサフジの花が咲いていて、繁殖力が強いようです。

ナヨクサフジの茎と葉

ナヨクサフジの茎と葉

ナヨクサフジの茎と葉

ナヨクサフジは、つる性植物で、葉の先から出した巻きひげで、他のものにつかまって伸びます。

写真から、茎が横方向に伸び、ところどころから、たくさんの小葉をつけた、羽状複葉が出ているのがわかります。

そして、その先端に、2本の細いひげ状のものが見えますが、これで他の植物などにつかまって体をささえます。

また、つぎの写真からは、葉の付け根から、花茎が上に伸びている様子が見られます。

ナヨクサフジの葉と花

ナヨクサフジの葉と花

4月末近くになって、川の土手などでたくさんの花が咲いているのをよく見かけます。

他の植物に負けずに要領よく育っているようです。

「世渡り上手」と言われるのも納得がいく、繁殖力の強い植物だと思います。

ナヨクサフジの基本情報・花言葉

ナヨクサフジ(弱草藤)は、ヨーロッパや西アジアに分布し、日本に全土に分布するマメ科ソラマメ属のツル性の一年草です。

花は、藤の花ににていますが、なよなよとしていることから、ナヨクサフジと名づけられたようです。

学名は、Vicia villosa

英名は、Hairy vetch

花期は5~6月、日当たりのいい野原などで見られます。

花は、先端が白く、根元にかけて紫いろの蝶形花で、上に伸びた茎に穂状にたくさんつきます。

花弁が長さ約1.5cmの細長い蝶形花で、花びら全体が紫色で、先端部が白くなります。花の上側につく旗弁は反り返ります。

果実は、長さ2~4㎝の莢状で、中に2~8個の種子が入っています。

葉は、狭楕円形の小葉が10対ほどつく羽状複葉で茎に互生し、頂片は巻きひげになります。

茎はよく分岐して他物にまとわりついて広がり、長さ2mほどになります。

マメ科の植物なので窒素を固定するため緑肥用に輸入されたものが、野生化して日本全土に広がったようです。

近縁種に、クサフジ、ツルフジバカマ、どがありますが、ナヨクサフジは、旗弁の爪部(筒状部)が、旗弁の舷部(そり返った部分)のほぼ2倍の長さがあるのが他と違う点になります。(ナヨクサフジ以外は、爪部と舷部がほぼ同じ長さになります。)

ナヨクサフジの花言葉は、「世渡り上手」

参照サイト・書籍

Wikipedia ナヨクサフジ クサフジ

松江の花図鑑 ナヨクサフジ

ビオ・荒川さいたま ナヨフジクサ

林 弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」

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