4~6月に咲くハルジオン(春紫菀)、ヒメジョオン(姫女菀)との違い

2021年5月5日

ハルジオンは、花期が4~6月で、直径2~3cmほどの花を咲かせます。花は、中心部の黄色い筒状花と、周囲の花びらのような白い舌状花がついた頭状花序で、キク科の多年草です。ここでは、ハルジオンの詳細とヒメジョオンとの違いについてまとめました。

4~6月に咲くハルジオン(春紫菀)、ヒメジョオン(姫女菀)との違い

ハルジオンについて

ハルジオンの花・ツボミ

ハルジオンの花

道のそばで咲くハルジオン

この花は春によく見かけるきれいな花で、名前はハルジオン(春紫菀)という帰化植物です。(^_^)

花期は4~6月で、花の径は2~3cmほ、花は頭状花序で、中心の黄色い部分の筒状花と、周囲の花びらのような舌状花で構成されています。(よくにた花にヒメジョオンがありますが、花期が5~10月と長く、両者の大きな違いになります。)

周囲の白い舌状花は、長さ8mm、幅1mmくらいで、200個ほどあるそうです。

花は白いいろですが、ツボミがピンク色なのが特徴的です。そのツボミの付き方には、特徴があります。

ハルジオンのツボミ

ハルジオンのツボミ

上から見た写真ですが、たくさん付いたツボミは、みんな揃って下を向いているようです

ハルジオンの葉

ハルジオンの葉

ハルジオンの葉

ハルジオンは、根の近くに出す根性葉と、茎につく葉の2種類に分けられますが、茎につく葉は葉柄が見られず、茎を包むような形でつくのが特徴です。

ハルジオンは、草丈は30~80cmくらいになり、茎にはまばらに毛が生え、茎の中は空洞になっています。

よくにたヒメジョオンは、葉は茎を抱かず、中が詰まっています

ヒメジョオンがあり、記事に書いていますので、こちらもご覧ください。

ヒメジョオン
ヒメジョオン(姫女菀)の白い花

ヒメジョオン(姫女菀)は、北アメリカ原産で、日本全土に分布する越年草で、5~10月ごろに白い花を咲かせます。日本へは、1865年に観賞用に移入されたと言われますが、明治時代には雑草化したようです。よく ...

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ハルジオンとヒメジョオンの違い ~まとめ~

ハルジオンとヒメジョオンは、よくにているため、よく混同されるようです。こちらでは、両者の違いを一覧表にしました。

ハルジオン ヒメジョオン
茎の中 空洞 詰まっている
花期 4~6月 5~10月
葉の付き方 茎を抱いてつく 茎を抱かない
ツボミの付き方 下向き 上向き気味
舌状花の幅と数 1mmほどで多い 1.5mmほどで少な目

ハルジオンの基本情報・花言葉

ハルジオン(春紫)は、北アメリカ原産で、日本全土に分布するキク科ムカ,シヨモギ属の多年草です。

日本へは、1920年代に観賞用に移入されたと言われますが、繁殖力がつよく、日本の侵略的外来種ワースト100に入れられています。

名前は、春に咲くシオン(紫)ににた花が咲くため、ハルジオンとつけられたとのことです。

地方によっては、茎を折ると貧乏になるとの言い伝えがあり、貧乏草と呼ばれることもあるようです。

学名は、Erigeron philadelphicus L.

英名は、Philadelphia fleabane

花期は4~6月で、花の径は2~3cmほど。花の形は頭状花序で中心の黄色い部分の筒状花と、周囲の花びらのような白い舌状花で構成されており、長さ8mm、幅1mmくらいで、200個ほどとたくさんつきます。

ツボミは、揃って下を向いてつくことが多いようです。

また、ハルジオンは、根の近くに出す根性葉と、茎につく葉の2種類に分けられますが、茎につく葉は、茎を包むようにつきます。

草丈は30~80cmくらいになりますが、茎にはまばらに毛が生え、茎の中は空洞になっています。

ハルジオン(春紫)の花言葉は、「追想の愛」で、12月12日の誕生花です

「追想の愛」は、ツボミが下向いている様子に由来すると言われているようです。

ヒメジョオンの基本情報・花言葉

ヒメジョオンは、北アメリカ原産で、日本全土に分布するキク科ムカシヨモギ属の越年草です。

日本へは、1865年に観賞用に移入されたと言われますが、明治時代には雑草化したようです。

繁殖力がつよく、日本の侵略的外来種ワースト100に入れられています。

ヒメジョオンの名前は、「姫」は「小さい」いことから、「女」は「中国産の野草」であることからつけられたとのことです。

学名は、Erigeron annuus

英名は、annual fleabane、eastern daisy fleabane

花期は5~10月で、花は頭状花序で、中央の黄色い管状花と、周辺の花びらのような舌状花からなります。舌状花は、ハルジオンにくらべて、太めで数が少ないという違いがあります。

ヒメジョオンの花とツボミ

ヒメジョオンの花とツボミ

ツボミは、垂れ下がることなく、上向き気味につきます。

葉は、冬の時期は長い柄のついた丸みのある根出葉をつけますが、茎が伸びると根出葉は消え、茎から出る細長い披針形の葉が残り、鋸歯があります。また、葉は茎を抱かずにつきます。

草丈は50~150cmで、茎にはまばらに毛が生え、茎の中は詰まっています。

花の後にできる種は、1個体あたり47,000以上で、35年の長い寿命を持つと言われます。

葉は、根本近くに、長い柄のついた丸みを帯びた根出葉を付け、茎が高く伸びた後は、根出葉は消滅し、茎についた細長い葉だけになります。茎と葉には、まばらに毛が生えます。

ヒメジョオン(姫女)の花言葉は、「素朴で清楚」で、12月18日の誕生花です

おわりに

空き地などでよく見かける花なので、親しみを持っていたのですが、名前は知りませんでした。

調べて見ると、当初は鑑賞用に持ってこられてようですが、他の花に押されて、商用化にされず、野草化したようす。

野でもたくましく、元気に咲いている花です。 (^_^)


参照サイト

Wikipedia ハルジオン ヒメジョオン

松江の花図鑑 ハルジオン

Life is beautiful  ハルジオンとヒメジョオンの違い

花言葉-由来 ハルジオン ヒメジョオン



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