ヒサカキ(柃、姫榊)の枝は、仏事や神事に使われることがありますが、いま樹に黒い実がついています。
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ヒサカキ

ヒサカキは、家の近くの野原や山で、よく見かけます。
近くの畑の石垣近くにも、数本生えていて、いまは黒い実がたくさんついています。
当地では、仏事はシキミを、神事はサカキを使いますが、近くではお墓のお供えにヒサカキ(別名:ビシャコ)を使うところもあります。
ある地方では、神事にもヒサカキが使われることがあるようですね。
サカキは関東地方以西に分布し、ヒサカキは青森県を除く本州に分布するとのことです。
このため、昔は、サカキが入手できなかった地域ではヒサカキなどを使用していたとのことです。
いまは、ヒサカキは、いま5mmほどの黒い実をつけています。
この実は、染料に利用されることもあるそう。
たくさんの実をつけるため、あちこちに実生がはえているのを見かけます。
サカキと似た使い方をされるヒサカキですが、両者の違いを見てみましょう。
両者とも枝を使いますが、葉が違っています。


写真のように、葉のつき方は、両者とも2列互生ですが、鋸歯(キョシ)の有無に違いがあります。
つまり、ヒサカキには鋸歯があり、サカキにはありません。
二つを見分けるには、この点を見れば、はっきりわかります。
ヒサカキの花は、3~4月に咲きます。 (^o^)

写真のように、釣鐘状の花で、花弁が5枚で、10個以上のたくさんの雄しべをつけます。
ちいさくて可愛い花で、一カ所に1~3個でつきます。
ヒサカキは、日本原産で、モッコク科ヒサカキ属の常緑小高木です。樹高は、4~7m程度になります。
ヒサカキの花言葉は、「神を尊ぶ」。
おわりに
ヒサカキは、お墓のお供えに利用されています。また、サカキの代わりに使われることもあるようです。庭木に植えられたり、実は染料にも使われるとのことです。
いまは、小さな黒い実をたくさんつけていますが、やがて、鳥たちが来て食べていくことでしょう。
参照サイト
Wikipedia ヒサカキ
木のぬくもり・森のぬくもり ヒサカキ
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