公園や街路樹のクスノキ(樟、楠)に黒い実がついています。
<目次>
クスノキ

クスノキは、クスノキ科ニッケイ属の常緑高木です。
中国、台湾などに分布し、日本渡ってきた史前帰化植物と言われます。
トトロの家は大きなクスノキだったんだそうです。
私は知らなかったのですが、ブログで知りあった方から教えていただきました。
クスノキは長寿命で、大きくなるので、住むのに都合が良かったのかもしれませんね。 (^-^ )
クスノキは、最初の写真のように、9mmほどの黒い実をつけています。
この実は液果で、中に5mmほどの種を1つ持っていますが、人の食用には適しませんが、鳥は好んで食べて種子散布されるようです。
また、雌雄同株ですが、樹によって、実をつけているものも、つけていないもあるようです。
この樹は、主に関東以西で見られ、80%が九州で生えているそうですが、
公園や街路に植えられているのをよく見かけます。
私の田舎でも、民家の近くではみられますが、山の中ではみられないようです。
実生での繁殖も、あまりないのかもしれません。
街路樹は、大きくなるので、このように切られていることもありますが、公園では大きく育っているのを見かけます。

この樹は、広い公園に植えられたもので、のびのびと育っているようです。
また、クスノキは寿命がながいので、ご神木として大きく育ったものが多いようです。
また、日本の全樹木のなかで、幹の周囲の長さが最大のものは、つぎのように、クスノキになるそうです。
日本最大のクスノキは、鹿児島県蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」(幹周24.2 m)で、確認されている中で、幹周の上では全樹種を通じて日本最大の巨木である。
Wikipediaより
また、環境省の自然環境保全基礎調査によると、日本の巨樹トップ10のうち、8本はクスノキなんだそうです。
驚ですね!
(・_・)v
公園などで、つぎのような幹の樹を見かけたことはないでしょうか。

この樹の幹は、縦方向に短冊状の模様があることが特徴です。
私も、ときどき見かけますが、はっきりとした模様なので、わかりやすいと思います。
葉には、つぎのような特徴があります。

葉は、光沢があり、枝に互生します。
そして、鋸歯がなく波打っていますが、葉脈は葉の元付近から3本の筋が出ている、三行脈と呼ばれる形になっています。
クスノキの利用など
クスノキは、飛鳥時代の仏像のほとんどの用材に使われていたそうです。
これは、クスノキの材質がなめらかで耐久性がいい、そのころ大木がたくさんあった、芳香がする、などのためと言われます。(小原二朗著、「木の文化」)
ただ、クスノキは硬いため、奈良時代以後は、柔らかい檜(ヒノキ)に変わったそうです。
また、クスノキが、樟木といわれ、この樹から樟脳をとっていたことは、良く知られています。
このためか、私が山に植えた樹は、獣害につよいようです。樫などの樹が鹿に食われても、この樹には手を出さないようです。
また、つぎのように、薬用としても利用されています。
樟脳から精製して得られるカンフルは、強心剤として注射薬に使われるほか、神経痛や打撲に用いる軟膏、チンキ、歯科用フェノールカンフルなど製薬原料として重要である。
Wikipediaより
(^▽^)
クスノキの名前の由来は、「臭(くす)し木」、「薬の木」など、諸説あるようです。
クスノキの花言葉は、「芳香」。
おわりに
いま、クスノキが黒い実をつけています。常緑樹で、かつては樟脳の原料として育てられました
が、樟脳から精製されるカンフルは、強心剤などの薬用として利用されているとのことです。
参照サイト
Wikipedia クスノキ
関連投稿