畑の端に生えているイヌホウズキ(犬酸漿)の実が、緑から黒く変わりました。
<目次>
イヌホウズキの実

写真は、8個の実をつけたイヌホウズキです。
ホウズキやナスに似ているが、役にたたないのでイヌホウズキと名付けられたとのこと、別名バカナス(馬鹿茄子)。
また、気の毒な名前です。 ヽ('ー`)ノ
ただイヌホウズキには、全草にソラニンという有毒物質を含むそうですので、気をつけたほうがいいようです。
昔の人は、あまり利用できないような植物には、名前に「イヌ」とか「カラス」を入れたりしているようですね。
イヌマキ、イヌブナとかカラスザンショウとか・・
これでは「イヌ」や「カラス」も、怒りますよね。
思うに、昔の人は植物がより身近で、なにかと利用してきたので、利用価値を重視して名前をつけたように思われます。
一方、今のひとは、どちらかというと観賞とか装飾にも視点を置く傾向にあるので、名前に対する考え方に差がでるんではないかと感じます。
どうでしょうか。
9月中ころに緑だった実は、最近(10月中旬)になって黒く変身しました。
真っ黒というのも、きれいじゃないでしょうか。
光沢のない黒です。
仲間のテルミノイヌホウズキ(照実犬酸漿)の実は光沢があるそうです(イヌホウズキの近縁種の項 参照)。おもしろいですね!
イヌホウズキの茎と葉

イヌホウズキはこんな植物ですが、見かけたことはありませんか?
背丈は、60cmくらいにはなっています。
前の写真を見るとわかるように、茎には白い毛が生えています。
葉の大きさは3~10cmで、ゆるい鋸歯(キョシ)があり、広い卵のような形をしていますが、先端がとがっています。
そして、3~5cmの葉柄(ヨウヘイ)があります。
イヌホウズキの花

花を見てみましょう。
イヌホウズキの花は、花柄(カヘイ)を茎から5~8個だして、その先に可愛く咲きます。大きさは直径10cmくらいでしょうか。 (^-^ )
花弁は5枚で、黄色い雄しべがつきだしています。

時間がたつと、花弁は反り返り、雄しべが目立つようになります。
この形も、かわいいですね。
イヌホウズキは、ナス科ナス属の一年草で、日本全土の道端や畑などで良くみかける植物です。全身にソラニンという有毒物質を含みます。
イヌホウズキの近縁種
イヌホウズキの近縁種は、オオイヌホウズキ、アメリカイヌホウズキ、テルミノイヌホウズキなど、たくさんあります。
この記事にのせたものは、イヌホウズキだと思われますが、オオイヌホウズキかもしれませんので、お断りします。
詳しくは、「三河の植物観察 イヌホウズキ類の比較」に掲載されています。興味のある方は、そちらをご覧ください。
イヌホウズキの花言葉は、「嘘」、「嘘つき」、「真実」
おわりに
畑の端っこに生えているイヌホウズキについて見てみました。有毒なので気をつけたいですが、花も実も可愛い感じがしますが、いかがでしょうか。
ホウズキとは全くと言っていいほどにていませんが、イヌホウズキにも、彼らなりにいいところもあるように思います。
参照サイト
Wikipedia イヌホウズキ 葉柄 花柄 鋸歯 ソラニン
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