ナンキンハゼ(南京櫨)の紅葉がきれいです。実も白くなってきています。
<目次>
ナンキンハゼの紅葉

先日、奈良市に行ってきました。
公園や道路沿いのナンキンハゼが赤や黄に綺麗に紅葉してきれいなので、撮りました。
ナンキンハゼが生えている場所によって、紅葉が進んでいるところや、まだ緑のままの所がありますが、あちこちに生えています。

線路沿いのコンクリートの壁の隙間に生えた幼木も、きれいに紅葉しています。
緑から黄、そして赤に変化していてきれいです。

葉脈が黄色くハッキリとして、葉は赤くなってきています。
線路沿いの土地のあちこちに、大小の幼木が育っていて、このように紅葉しています。
街路樹や、公園で大きく育ったナンキンハゼの実を、鳥が食べて散布したんでしょうね。
公園のナンキンハゼの樹の下には、たくさんの落ち葉がおちています。

足元に落ちた葉も、いろとりどりで、きれいですね。
このように紅葉がきれいなナンキンハゼですが、繁殖力が強いために、あとでふれるように問題にもなっています。
ナンキンハゼの実

ナンキンハゼは、白い実も良く知られていますね。
樹の上についた実はすでに、白くなっています。
もう少したつと葉が落ちて、この白い実だけが残りますが、それも風情があります。

日当たりが良くないところの実は、こんな状態です。黒く見えますが、まだ濃い緑の実です。
こちらもやがて、白くなるはずです。

こちらは、今年の1月に撮ったナンキンハゼの実です。
まだ、鳥に食べられずに残っていました。
この白い実は綺麗なので、フリマなどでも売られていて、クリスマスの飾りなどに使われているようですね。 (^-^ )
ナンキンハゼと原始林
先日、テレビのニュースで、奈良市の春日山原始林でナンキンハゼの伐採が行われたと報道されていました。
紅葉がきれいなことなどから、街路樹として植えられたナンキンハゼの実を鳥がたべて、種子が蒔かれ、春日山原始林の中にも増えてきたためだそうです。
ナンキンハゼは鹿に食べられないため、増えている反面、鹿に食べられる草木は少なくなっているそうなんですね。
原生林や原始林とは、本来は、人手が加えられない森林のことを意味するとされますが、元の原始林を維持するために、人手で樹を伐採するということになっているようです。
都市部に近い原始林は特にそうなんでしょうが、原始林を原始林として保つのも大変なんだろうと思います。
人の生活と環境の関係をどのように考えていくのがいいのか、悩ましい問題なんだろうと思います。 (;-_-;)
ナンキンハゼについて
ナンキンハゼ(別名:トウハゼ、カンテラギ。)は、中国原産で、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。
名前の由来は、日本のハゼノキからとられていた蝋を中国原産の樹からとるようになったことによると言われます。
樹高は、6mほどになると言われています。花は、5~6月ころに総状花序の花がつきます。
実は、紅葉ころから白い蝋状物質に覆われ、葉が落ちたあとも、長く樹につきます。
この実はムクドリなどに食べられて、蝋状物質が取り去られた状態で排泄され、種子散布されるそうです。
根や果実は、利尿剤や下剤として利用されるとのこと。
ナンキンハゼの花言葉は、「真心」、「心が通じる」。
おわりに
田舎ではあまり見られないナンキンハゼですが、都市部では街路樹や公園などに植えられていて、きれいに紅葉しています。
繁殖力が強く、問題にもなっています。自然をどう考えるのか。
いい点だけでなく、こまる点などについても、考えていく必要があることを改めて認識します。
参照サイト
関連投稿