先日、奈良市内の図書館から帰ろうと駐車場に戻って来たとき、突然、鳥の集団が飛んできました。見るていると、ナンキンハゼ(南京櫨)の実を一心に食べ、あっという間に飛んでいってしまいました。
<目次>
ナンキンハゼと鳥

久しぶりに図書館に行き、
帰ろうと駐車場に戻ってきたところ、
バラバラ(?)とたくさんの鳥が飛んできて、
一生懸命にナンキンハゼの実を食べ始めました。
ここには、たくさんのナンキンハゼが植えられているので、よくきているんでしょうね。

写真では、よくわからないのですが、ムクドリでしょうか。
しばらく食べたあと、実はまだ残っているのですが、
一斉に、飛んで行ってしまいました。 (>_<)

きれいに紅葉していたナンキンハゼは、いまは、すっかり葉を落とし、実だけがついています。
ナンキンハゼの実

実(ミ)は固い殻で覆われていますが、
時間がたつと、殻が割れて中から白い種が現れます。
鳥は、この白い実を食べるんですね。
ナンキンハゼの殻

樹の下をみると、たくさんの殻が落ちていました。
こんなに殻が落ちるとは、知りませんでした。

この殻が落ちたあと、
白い蝋状物質で覆われた実が現れます。
殻がこれだけ落ちているんですから、白い実も半端なくついていたんでしょうね。
鳥に食べられた種は、表面の蝋状物質が消化吸収され、
種子が排泄されることによって散布されるようです。
11月に投稿したように、奈良市の春日山原始林では、
外来種であるナンキンハゼが繁殖するので、
対応に苦慮しているとのことなのですが、このような形で、
種が散布されているんですね。
この様子から、人の生活と環境の維持の関係が、一筋縄にはいかないんだろうと、改めて思いました。 ヽ(ー_ー )ノ
ナンキンハゼの花言葉は、「真心」、「心が通じる」。
おわりに
葉が落ち、実が残ったナンキンハゼの樹に、鳥が集団できて、盛んに実を食べていました。
この鳥たちにとっては、美味しいようで、一心不乱でした。
奈良市の春日原始林では、外来種であるナンキンハゼの繁殖に困っているとのことですが、
環境を守るのか、紅葉を楽しむのか、原始林の維持は可能なのか、など議論のあるところなんだろうと思います。
参照サイト
Wikipedia ナンキンハゼ
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