カラスウリのツルが大きく伸びて、たくさんの赤い実をつけていました。駆除されることもなく、主がいない家の壁を伝って大きくなったようで、ツルを壁全面に伸ばしているようですが、冬になって葉が落ち、実が赤く熟しています。
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カラスウリにぶら下がった、たくさんの赤い実
廃屋の壁で育つカラスウリ

壁にぶら下がったカラスウリ
人が住まなくなったお家の壁面や、樹にカラスウリのツルが伸びて、たくさんの赤い実がついています。
夏には、緑の葉で覆われていたのでしょうが、冬になって葉が落ち、実が赤く(オレンジ)なっているので、よく目立ちます。
山では見たことがないので、育てて見たいと思って、塊根 を買って植えたり、種を蒔いたりしたのですが、失敗をしているので、こんなにも大きく育つのかと思って見せていただきました。
条件をそろえれば、こんなに元気に育つんだと、認識しました。
種の形が、打ち出の小槌や大黒様の顔に似て縁起がいいとして、財布に入れる人もおられると聞きます。
そのへんについては、今年の初めに記事を書きましたので、詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
この時は、道沿いの竹やぶで育ったツルについた実を撮らせてもらったのですが、数はこれほど多くはありませんでした。
今回は、競合する植物も少なく、カラスウリが育つ環境として適していたのではないかと思います。

近づいて見たカラスウリ
近づいて見てみました。それほど大きなものではなく、長さ5~7cm 太さ3~4cmくらいでしょうか。きれいなオレンジ色をしています。ちょうど、いまの時期の柿の色と同じ感じです。
家の壁面を登っているのが印象的ですが、近くのビワの樹にも絡みついて、実をつけています。
おそらく、大きな根の塊根が出来ているんだろうと思います。

ビワの樹とカラスウリ
そして、近くの植物は、巻き付かれたり、葉の陰になったりして、大きくなれなくなっているのではないかと想像します。
人が管理をして、手入れをしていれば、このようなことにもならないのだろうと思いますけど・・
全体を見てみたのが、つぎの写真です。このように、この近くはカラスウリの天下のように見えます。

住居跡に茂るカラスウリ
カラスウリの基本情報・花言葉
カラスウリは、中国・日本が原産で、日本では本州以南に自生する、ウリ科カラスウリ属のつる性多年草です。
雌雄異株で、地下中にデンプンやたんぱ質を含んだ塊根をつくり、蔓は秋に地上に延び、栄養繁殖するようです。
カラスウリの名前は、カラスが好んで食べるなどに由来すると言われます。
カラスウリの花言葉は「よき便り」、「誠実」、「男ぎらい」で、11月11日、11月20日の誕生花です。
「よき便り」は、種が結び文ににていることから、「男嫌い」は夕方から咲いて朝には萎むことに由来しているようです。
参照サイト
Wikipedia カラスウリ