シロバナタンポポは、関東・北陸地方以西の人家ちかくで見られるキク科タンポポ属の多年草で、白い花を咲かせます。花は、直径4cmほどの頭花で、白い舌状花が特徴で、中国地方で多く見られます。
シロバナタンポポ(白花蒲公英)の白い花
シロバナタンポポの花
彼岸が過ぎて、あっという間にあちこちの桜が咲き出しました。
百花繚乱、ミツマタ、ボケ、レンギョウ、モクレン、コブシ、ムスカリなども咲き、
この間までの、花がほとんどない季節からの変化には、あらためて驚かされます。
まさに春爛漫、いい季節になってきました。(^⊆^)
そんななか、車で走っていて、タンポポのような白い花が目につきました。
いままで見た記憶がないのですが、形はタンポポそっくりですが、いろは写真のように白でした。
道路の端に、20mほどにわたって、10本ほどでしょうか生えています。
調べて見ると、シロバナタンポポとばれるキク科の多年草で、関東・北陸地方以西に自生する日本固有種で、特に中国地方に多いといわれます。
また、Wikipediaによると、四国や九州の一部ではシロバナタンポポが主流で、黄色いタンポポは珍しい地方もあるとのことです。
ここ奈良県ではどうなんでしょうか。私は初めて見たのですが、あまり多くはないのかもしれません。
キク科なので、中心部の筒状花と周辺部につく舌状花から成る頭状花で、筒状花はすこし黄色味を帯びていますが、舌状花はこのように真っ白です。
シロバナタンポポといっても色が白いだけで、あまり違いがないように思いますが、どうでしょうか。
以前記事にしたセイヨウタンポポの花がどうだったかというと、
こんな感じで、言うまでもなく全体に鮮やかな黄色です。そして、シロバナタンポポにくらべて、花びらの数が多いことにも気づきます。
また、花は、2月ごろから咲き出して、5月ごろには咲き終わるといわれ、春から秋にかけて咲き続けるセイヨウタンポポとは、少し違うようです。
なお、花が終わったあとは、どちらも綿毛をつけて種を飛ばします。
シロバナタンポポの花言葉は、「私を探して、そして見つめて」。
シロバナタンポポの葉
こちらの写真に、シロバナタンポポの葉が写っています。
地面に沿って伸びた根性葉で、長さ15~20cm、幅3~7cmの披針形で、羽状に深く切れ込みがはいっています。
この点は、セイヨウタンポポと同じようです。
いままで見たことがなかったシロバナタンポポ、いろは白ですが、なぜか普通のタンポポとそれほど違和感がないように思います。
シロバナタンポポの基本情報・花言葉
シロバナタンポポ(白花蒲公英)は、日本固有種で、関東・北陸地方以西に自生するキク科タンポポ属の多年草で、中国地方に広く分布しているといわれます。
名前は、白いいろをしたタンポポであることからつけられました。
なお、タンポポの古名はツヅミグサ(鼓草)で、花の形が鼓ににていることに由来し、
タンポポの名は鼓をたたく音を連想してつけられたとする説や、綿毛が槍の先につける綿をまるめて布で包んだタンポににているとする説があるようです。
学名は、Taraxacum albidum Dahlst.
英名は、white-flowering Japanese dandelion
花期は2~5月で、花の大きさは3.5~4.5cmほど、中心部の筒状花は黄色ですが、周囲につく舌状花は白くなります。
また、単為生殖し、交配することなく自らを複製します。
普通のタンポポと同じように、花の後には綿毛をつけ、種子を散布します。
葉は根性葉で、長さ15~20cm、幅3~7cmの披針形で、羽状に深くくびれます。
花茎は30~40cmになり、先端に白い花を1個つけます。
花言葉は、「私を探して、そして見つめて」で、2月7日、2月18日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia シロバナタンポポ
松江の花図鑑 シロバナタンポポ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 シロバナタンポポ
林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」
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