秋に黄葉し、冬に赤い(オレンジ)実が残るイイギリ(飯桐)

2020年11月5日

イイギリ

秋になり、黄葉したイイギリにオレンジ色の実がついています。名前は、葉をご飯を包むために使われ、キリににていること由来します。ナンテンににた形の実をつけるので、別名はナンテンギリ。黄葉がきれいで、冬のオレンジの実が魅力的なイイギリについて書きました。

秋に黄葉し、冬に赤い(オレンジ)実が残るイイギリ(飯桐)

イイギリの黄葉

黄に紅葉したイイギリ

きれいに黄葉したイイギリ

山道を走っていると、大きな樹がきれいに黄葉していました。

思わず車を止めて、近づいて見てみました。

青空に、大きな黄色い葉がたくさんついた大きな樹は壮観でした。

葉は直径20cmくらいのハート形で、枝に互生しています。

しばらく、樹全体についた黄葉に見とれていましたが、

あちこちに、ナンテンのよう形の赤い実が、たくさんぶら下がっていることに気づきました。

調べてみると、イイギリ(飯桐)でした。

イイギリは樹がキリににていて、

葉っぱが、大きくて厚みがあり、水に浸すと柔らかくなるため、

おにぎりを包むのに使われてきたことからこの名前がつけられたと言われます。

以前、赤い実をつける樹をインターネットで探していたときに見たことがあったような気はするのですが、

実際に見たのは、今回が初めてです。

紅葉は、何といっても真っ赤なモミジがきれいで、人を魅了しますが、

黄色い葉も劣らずきれいだと思います。

イイギリのオレンジ色の実

イイギリの実

イイギリの実

イイギリは、ヤナギ科イイギリ属の落葉高木で、雌雄異株です。

台湾や朝鮮半島南部にも自生すると言われますが、日本では、本州、四国、九州、沖縄に分布します。

材は、耐久性はキリより低いのですが、下駄、器具や薪などに使われてきたとのことです。

運よく、この樹は雌の樹だったんですね。

このように、実がついた樹を見ると、楽しくなるのは私だけでしょうか。(^_^)

実は、直径1cmくらいで、たくさんの実がナンテンの実のようにかたまってついています。

このようなことから、イイギリはナンテンギリ(南天桐)とも呼ばれるそうです。

また、イイギリは、山地の湿り気の多いところに自生しますが、

公園樹や街路樹としても植えられているようです。

花期は3~5月で、花が枝先に円錐花序のかたちで、20~30個の花をつけます

花が終わったあとに、そのままの形で実をつけ、秋から冬に赤く熟します。

冬のイイギリの実

冬のイイギリの実

12月ごろになると、葉は散ってしまいますが、たくさんの実がついているのをよく見かけます。

田舎の道を走っていると、ときどき、このようなきれいな姿を見かけます。

イイギリの実

イイギリの赤い実

樹に残って、房になってつく赤い実も、きれいで見事ですね。

この実は、1月になってもついていて、生食ができ、ジャムにされることもあるようですが、

中に種があり、あまり美味しくはないようです。

葉と幹について

イイギリの葉

イイギリの葉

葉はハート形や卵形で、大きさは長さ10~20cm 幅8~20cm、互生し、赤く長い葉柄があります。

イイギリという名前は、昔、ご飯(ゴハン)をこの葉で包み、樹がキリ(桐)ににていることから、名付けられたそうです。

どんな場面で使われたのかはわかりませんが、葉が大きいので、ご飯を包むのに都合がよかったんでしょうね。

イイギリの幹

イイギリの幹

樹皮は、写真のように灰白色でなめらかですが、樹が呼吸するための穴といわれる褐色の皮目が一面に見られます。

イイギリの基本情報・花言葉

イイギリは日本原産であり、台湾や韓国南部と、日本の本州、四国、九州、沖縄に分布するヤナギ科イイギリ属の落葉高木で、雌雄異株です。

イイギリという名前は、昔、ご飯(ゴハン)をこの葉で包んだことに由来します。

また、イイギリの実が南天の実ににているので、ナンテンギリ(南天桐)とも呼ばれるようです。

学名は、Idesia polycarpa

英名は、Iigiri tree

花期は3~5月ごろで、花が枝先に円錐花序のかたちで、20~30個の花をつけます。

葉はハート形や卵形、大きさは長さ10~20cm 幅8~20cm、互生し、赤く長い葉柄の先についています。

樹高は10~15m、幹の直径は40~50cmになると言われます。

樹皮は、灰白色でなめらかですが、樹が呼吸するための穴といわれる褐色の皮目が見られます。

実は可食で、ジャムにされることもあるようです。

材は、下駄や家具、薪炭などに使われてきたといわれます。

イイギリは、枝が四方八方に伸び、剪定を好まないため形を整えにくい樹と言われます。

したがって、公園や公共施設など広いスペースのある場所に植えるのに適しており、庭木などには向かないようです。

イイギリの花言葉は、「恵まれた人」「豊穣」で、11月14日の誕生花です

いいで花言葉ですね。いかにも、ごはんを包むのに使ったことを思い出させます。

ヽ(´▽`)/~♪

参照サイト

Wikipedia イイギリ

植木図鑑 植木ペディア イイギリ

舞浜植物図鑑 イイギリ

Chills Laboratory

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