寒い冬に、1月から咲いているオオイヌノフグリの青紫色の花です。別名は星の瞳で、ヨーロッパ原産のオオバコ科クワガタソウ属の二年草です。明治の初めに渡来し、いまは日本全土で見られます。よくにたネモフィラとは、花期や花の大きさなどが違います。
冬に咲くオオイヌノフグリの青紫の花
オオイヌノフグリの青紫の花

オオイヌノフグリの花
ことしも、1月末から、畑や石垣などでオオイヌノフグリが咲き出しました。
ヨーロッパ原産の野草で、明治の初めに伝来したと言われ、今では日本全土でみられるようです。
少し気の毒な名前ですが、花が終わったあとにつく実が、犬のフグリ(陰嚢)ににていることに由来します。
もともとは、日本在来種のイヌノフグリにたいして、ヨーロッパからきたよくにた大きな大型の草花ということで、オオイヌノフグリの名前になったとのことです。
別名は、星の瞳。青紫の可憐な花の姿からつけられたとのことです。
花の直径は8mmくらいでしょうか、小さい花ですが、花びらは白や青紫が基調で、縦方向にスジがみられます。この花は、日があたると開花し、普通は一日で落ちることが多いようです。
オオイヌノフグリは、日向を好みますが、つぎのように群生してさいていることもあります。

オオイヌノフグリの群生
このようにたくさん咲いているのもきれいですね。
最近は、公園などで、たくさんのネモフィラが植えられていて話題になりますが、オオイヌノフグリとは、花期や、花の大きさ、葉の構造が違います。基本情報に書きましたので、気になる方はこちらをご覧ください。
花が閉じたオオイヌノフグリ

花が閉じたオオイヌノフグリ
オオイヌノフグリは、晴れたいい天気に花を咲かせますが、曇った日や朝夕は、閉じていることが多いようです。
ツボミと呼ぶ方がいいのかもわかりませんが、朝早く撮ったものです。
鋸歯がついた葉の葉腋から、対になって1cmくらいの花茎をだし、その先にきれいな青紫のツボミがついています。
咲いたはもちろんきれいですが、こちらもいいと思います。

咲きかけたオオイヌノフグリ
こちらは、咲きかけたところのようです。なんとなく上品に感じます。
オオイヌノフグリの葉や茎

オオイヌノフグリの茎と葉
石垣から垂れ下がったオオイヌノフグリです。
柔毛がついた茎がのびで、葉が対生や互生してつき、その腋から花柄が伸びています。日当たりがよく、石垣があって暖かいからでしょうか、他より早く咲き始めているようです。
本日も、ありがとうございました。(^V^)
オオイヌノフグリの基本情報・花言葉
大オオイヌノフグリは、ヨーロッパ原産でオオバコ科クワガタソウ属の越年草です。
日本へは、明治初年ころ入ってきて、1919年ころには全国に広がったといわれます。
名前は、日本在来種のイヌノフグリにたいして、ヨーロッパからきたよくにた大きな大型の草花ということで、オオイヌノフグリの名前になったとのことです。イヌノフグリの名前は、花が終わったあとにつく実が、犬のフグリ(陰嚢)ににていることに由来します。
別名は、星の瞳(ホシノヒトミ)。うすい青紫の可愛い花の様子からつけられたと言われます。
学名は、Veronica persica。英名は、Commonfield speedwell, Creeping speedweed, Iran Speedwell。
花期は2~5月で、茎の上の葉腋から1~2cmの花柄を出して、直径7~10mmで4枚の青紫の花びらの花を咲かせます。雄しべは2本つき、花びらには筋が見られます。
葉は、茎の下部では対生し、上部で互生します。大きさは、長さ0.7~1.8cm 幅0.6~1.5cmの卵状の楕円形で、鋸歯があります。
草丈は15~30cmで、茎に柔毛があり、根元から分岐して伸びます。
オオイヌノフグリの花言葉は、「信頼」「忠実」「清らか」で、2月11日の誕生花です。
学名の「Veronica」は、キリストが十字架を負って刑場に向かう途中、汗をぬぐうハンカチーフをささげたという聖女ヴェロニカと同じ綴りとなっていて、ヨーロッパでは聖女ヴェロニカの草と呼ばれています。このため、花言葉は、聖女ヴェロニカのちなんでつけられたと言われます。
モネフィラとの違い
よくにた花に、ネモフィラがありますが、つぎのような点が違います。カッコないがオオイヌノフグリ。
- 花期が4~5月(2~5月)
- 花の大きさが2cm(7~10mm)と大きい
- 葉が羽状の複葉(卵状の楕円形)
参照サイト・書籍
Wikipedia オオイヌノフグリ
花言葉-由来 オオイヌノフグリ
林将之監修 山と渓谷社 「山渓谷ハンディ図鑑1 野に咲く花」
高村忠彦監修 日本文芸社 「季節の野草・山草図鑑」