ドウダンツツジ(灯台躑躅)の冬芽と果実

2022年1月8日

ドウダンツツジの冬芽と開裂した果実

    冬に葉を落したドウダンツツジ(灯台躑躅)の樹には、冬芽や開裂した果実が残り、春の準備をしています。そして、春になるとスズランのような可愛い花を咲かせ、秋に真っ赤に紅葉します。日本原産の落葉低木で、庭木などによく植えられます。

ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)の冬芽と果実

ドウダンツツジの冬芽

ドウダンツツジの冬芽

ドウダンツツジの冬芽(2022年1月4日)

ドウダンツツジの冬芽(トウガ)を拡大しました。

大きさは、長さは8mm 太さは4mmくらいで、濃いピンクというんでしょうか、自然の美しさを感じます。

冬芽の中には、葉が出る葉芽や花芽が含まれますが、樹によっては、葉芽だけや花芽だけのものなど、いろんな形があるようです。

ドウダンツツジの冬芽には、葉芽と花芽の両方が一緒に入っており、混芽と呼ばれる種類です。

また、葉が先に出て、その後1週間ほどで花が咲き始めますが、中ではどのような準備しているんでしょうね。

なお、外側を覆っている鱗状のものは、芽鱗(ガリン)と呼ばれる葉で、寒さ や乾燥から芽を守る役割をしています。

以上、冬芽を拡大して見てみましたが、冬芽は葉を落した樹全体にたくさんついています。

冬のドウダンツツジ

冬のドウダンツツジ(2022年1月4日)

こちらが、先日撮った冬のドウダンツツジです。すっかり葉を落とし、たくさんの枝だけが目立ちます。

そして、枝の先には、冬芽(トウガ)がたくさんついています。よく見ると、ところどころに、果実の殻もついています。

ドウダンツツジの開花は4~5月ごろなので、そのころまでは我慢強く、この姿で過ごすようですね。(^_^)

ここで、ドウダンツツジの名前の由来や、花や紅葉(コウヨウ)などについてふれておきます。

Wikipediaによると、ドウダンツツジは、枝分かれしている様子が、夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部とにているためトウダイツツジ(灯台躑躅)と呼ばれていたものが、変じてドウダンツツジと呼ばれるようになったとのことです。

また、満天星は中国での表記で、道教の伝説によるといわれ、たくさん咲く花の様子を表しているようです。

ドウダンツツジは、春にスズランのような白く可愛い花を咲かせ、秋には真っ赤な紅葉を見せてくれますが、その様子についてはつぎの記事に書いていますので、ご覧いただければ幸いです。

ドウダンツツジ
ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)の紅葉と花

秋になり、ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)が真赤に紅葉しました。春に釣鐘形の可憐な花が咲き、たくさんの枝がでて、ひし形の葉がつきます。台湾や日本の本州以南が原産のツツジ科の落葉低木で、庭木や生垣など ...

ドウダンツツジの果実

ドウダンツツジについた果実(2021年11月17日)

ドウダンツツジの果実(2021年11月17日)

気が付かなかったのですが、ドウダンツツジの紅葉を撮った11月の写真に、細長い果実が写っていました。

薄茶色で、細長く、先が尖っていますが、紅葉ばかり見ていたので、果実には気がつきませんでした。

でも、花が終わったあとに、しっかりと実らせていたようです。

この果実の形から、フデノキと呼ばれることもあるそうです。

ただ、果実は上向きについています。花は垂れ下がって咲いているのですが、どうしてなのでしょうか。

不思議ですね。調べましたが、よくわかりません。

今年は、よく観察してみたいと思います。(^ ^;)

ドウダンツツジの開裂した果実

ドウダンツツジの開裂した果実

11月には、きれいな形の果実だったのですが、1月に気がついたときにはこのように先端が割れ、中の種は飛んでしまっているようです。

写真ではよくわかりませんが、5つに割れています

ドウダンツツジが発芽しているのは見たことがなにのですが、果実をつけ種を放出しているようですね。

ドウダンツツジの基本情報・花言葉

ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星)は、本州、四国、九州に分布するツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。

ただ、自生しているものは少なく、栽培されているものがほとんどのようです。

ドウダンツツジの名前は、ツツジ科の植物であり、枝分れしている様子が、昔、宮中で使われていた結び灯台ににていることから「トウダイ」の名が使われ、「トウダイツツジ」とされていたものが、訛ったためとされます。

また、「満天星」は中国語名で、たくさんついた花の様子を中国では「満天の星」と表現したようです。

学名は、Enkianthus perulatus

英名は、apanese enkianthus

花期は4~5月で、葉が出た後1週間くらいしてから咲き始めます。

葉の脇から、散形花序で数個の花柄を出し、5mmほどの壺形~鐘形の白くて可愛い花を咲かせます。

葉は枝の先に輪生状に互生し、菱形もしくは倒卵形で、葉柄が3~12mm、長さは2~4cmで、細かな鋸歯がつきます。

そして、10月中頃から12月中頃にかけて、赤く鮮やかに紅葉します。

樹高は1~3mくらいになりますが、刈込みに強く、庭木や生垣などによく植えられます。

花言葉は、上品」「節制」で、4月14日の誕生花です。

参照サイト

なるぶろ ドウダンツツジ(満天星)とは?

楽餓鬼 ドウダンツツジの冬芽も美しい

日本植物生理学会 みんなのひろば 冬芽の役割

はるなつあきふゆ夕菅の庭 ドウダンツツジの果実



ブログランキングの応援をお願いします


ブログランキング・にほんブログ村へ/          人気ブログランキング


PVアクセスランキング にほんブログ村

山に出かけてecoライフ - にほんブログ村

~いま見ごろの花や草木~

-広葉樹, 樹木, 落葉低木, 落葉樹
-, , ,