サンゴジュ(珊瑚樹)は、6月ごろに白い花が咲いて8月ころにきれいな赤い実つけ、その後黒く変わります。スイカズラ科常緑高木広葉樹で雌雄異株、庭木、生垣、などに植えられます。朝鮮半島、台湾や東南アジアの温帯~亜熱帯や日本の関東地方南部以西に分布します。
6月に白い花が咲き、8月に赤い実をつけるサンゴジュ(珊瑚樹)
サンゴジュの赤い実
サンゴジュ(珊瑚樹)の実は、8月ころ赤くなり、その後黒くなります。
この写真は、8月末に撮影したもので、赤い実が黒くなりかけています。
11月に見たところ、残念ながら、実は落ちたのかほとんど見られませんでした。
サンゴジュは、写真のように、花序の枝と実が赤くなる姿からサンゴににているとして、この名前が付けられました。
関東地方南部以西の海岸沿いに自生していると言われますが、
水分を多く含んでいるため防火の効果もあるとされ、庭木や生垣などにも植えられています。
写真は、近所のお宅に植えられているものを撮らせてもらったものです。
たくさんの赤い実が、枝の先に花序になって、樹全体についている様子は、みごとだと思います。(*^m^*)
白い花
サンゴジュの花は、6月ごろに咲きます。
実と同じく、花序になってたくさんの花を咲かせます。
花序の長さは5~16cmくらいで、幅は8~16cmほど、花の直径は6~8mmになります。
樹一面に咲く白い花は、きれいで見栄えがします。
写真のように、花びらは短い高杯状で5裂し、裂片は広卵形で、雄しべは5個つき、花筒から突び出ます。
葯は長楕円形で黄色く、花柱は短く緑いろになります。
花言葉は、「負けず嫌い」「端麗」で、10月23日の誕生花です。
「負けず嫌い」は、水分を多く含んで燃えにくく、火にも負けないことから、
「端麗」は、実をつける様子がサンゴのように綺麗なことに由来します。
花のあとは、つぎのように、緑の小さな実がつき、8月ころには赤く色ずきます。
サンゴジュの葉・樹皮
葉は対生し、長さ7~20cm 幅4~8cmの楕円形~長楕円形で、全縁か緩い鋸歯があります。
葉の表面は、濃い緑いろで光沢があり、裏面は暗灰緑色で、葉もきれいだと思います。(^⊆^)
サンゴジュの樹高は20mほどになると言われますが、樹皮は灰褐色で滑らかですが、皮目が目立ちます。
また、古い幹の樹皮は裂け目が入って荒れた肌になります。
サンゴジュの基本情報・花言葉
サンゴジュ(珊瑚樹)は、朝鮮半島、台湾や東南アジアの温帯~亜熱帯地域や日本の関東地方南部以西から沖縄に分布します、
スイカズラ科ガマズミ属の常緑高木広葉樹で、雌雄異株です。
丘陵地や沿岸地域に自生しますが、庭木、生垣、防風林などとしても植えられます。
名前は、果序の枝と実が赤くなる姿をサンゴにみたててつけられたと言われます。
学名は、Viburnum odoratissimum または Viburnum odoratissimum var. awabuki
英名は、sweet viburnum
花期は6月で、枝の先に円錐花序で、直径6~8mmの小さな白い花をたくさん咲かせます。
花冠は短い高杯状で5裂し、裂片は広卵形で、雄しべは5個。花筒から突出します。
葯は長楕円形で黄色く、花柱は短く緑いろになります。
実は、核果で、長さ7~9mmの楕円形~卵形、8~9月に赤くなり、その後、黒く変化します。
葉は対生し、長さ7~20mm 幅4~8mmの楕円形ないし長楕円形で、全縁から波状の鋸歯があります。
サンゴジュの樹高は20mくらいで、樹皮は灰褐色で滑らかです。
若い枝は褐色で盛り上がった皮目が目立ちますが、古い幹の樹皮は裂け目が入って荒れ肌になります。
なお、サンゴジュは水分を多く含むため燃えにくく、葉や枝が火災の延焼防止のために防火樹として家の周りなどに植えられます。
花言葉は、「負けず嫌い」「端麗」で、10月23日の誕生花です。
「負けず嫌い」は、水分を多く含むため燃えにくく、火にも負けないとして、
「端麗」は、実をつける様子がサンゴのようだとしてつけられました。
参照サイト・書籍
Wikipedia サンゴジュ
樹木図鑑 樹木ペディア サンゴジュ
弥生おばあさんのガーデニング ノート 「花と緑の365日」 サンゴジュ
高橋秀男校閲 池田書店「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」
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