ナンキンハゼ(別名:トウハゼ、カンテラギ)は、中国原産で、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。6月にたくさん咲いていた花が、7月ころから、青い実に変わりました。秋になると、実が熟して硬い皮が割れ、白い実があらわれます。
ナンキンハゼ(南京櫨)の黄色い花と白い実
ナンキンハゼの実
7月につき始めた、ナンキンハゼ(南京櫨)の実が大きくなってきました。
ナンキンハゼについては、このブログでも何度か記事にしてきました。
紅赤い紅葉がきれいで、冬に枝に残る白い種がよく目立つ樹で、街路樹などによく植えられています。
6月に花が咲いていたナンキンハゼですが、8月になってたくさんの青い実をつけています。
まだ青い実ですが、秋になると実を覆った皮が割れ、中から白い実が現れるはずです。
以下に、花の様子と実をつけ始めた様子を載せました。
ナンキンハゼの花と実
6月の終わりに撮ったナンキンハゼの花です。
枝の先に、15cmほどの長さの総状花序でたくさんの小さな黄色い花を咲かせ、樹全体をおおっています。
総状花序の上部にはたくさんの雄花が咲き、雌花は下の方についているので、そこに実がつきます。
見た目はシダレヤナギの花ににているようにも見えますが、ケムシのようにも見えますね。
この写真の約2週間後に見たときには、実をつけていました。
別の場所だったからでしょうか、花の大きさが違うようですが、総状花序の下に咲いた雌花に実がついています。
花序の上の咲いた雄花から飛んだ花粉が、雌花に飛んで(虫が運んだのかもしれませんが)受粉し、実をつけたんですね。
近づいてみたのが、つぎの写真です。
1段に数個、3段ほどに実がついているようです。
この時は、まだ花序の先に咲いた雄花はついていましたが、8月20日にはついていませんでした。
いつの間にか、落ちてしまったようです。
この実は、熟すと硬い皮が割れ、中から白い蝋状物質で覆われた種が現れ、
いつものように、鳥たちが食べにくるだろうと思います。
ナンキンハゼの基本情報・花言葉
ナンキンハゼ(別名:トウハゼ、カンテラギ)は、中国原産のトウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木です。
名前の由来は、日本のハゼノキからとられていた蝋を中国原産の樹からとるようになったことによるようです。
学名は、Triadica sebifera
英名は、Chinese tallow tree
花は5~6月ころに、長さが6~18cmの長い総状花序になって先端のほうに雄花がつき、その下に雌花がつきます。
実はさく果で、直径約1.5cmの3稜のある扁球形で11~12月頃に割れて、3個の種が現れます。
種は、白い蝋状物質に覆われ、葉が落ちたあとも、長く樹につきます。
この実はムクドリなどに食べられて、蝋状物質が取り去られた状態で排泄され、種子散布されるとのことです。
葉は互生し、長さ3.5〜8cm 幅3.5〜7cmで、葉柄の長さは2〜8cm。
菱形状卵形で先はとがり、縁は全縁で、両面とも無毛です。
樹高は、6mほどになると言われます。
根や果実には薬効があり、利尿剤や下剤として利用されるとされます。
花言葉は、「真心」、「心が通じる」。
秋に真っ赤に紅葉する葉の様子にちなんでつけられたと言われます。
参照サイト
Wikipedia ナンキンハゼ
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