8~10月に咲くオヒシバ(雄日芝)の花、メヒシバ(雌日芝)との違い

2021年8月23日

オヒシバ

オヒシバは、花期が8~10月で、茎の先端に放射状に長さ5~8cmの穂状の花序を2~7個つけます。名前は、日向(ヒナタ)によく生え、メヒシバ(雌日芝)にくらべて逞しいことに由来します。ここでは、オヒシバの特徴と、メヒシバとの違いについて書きました。

8~10月に咲くオヒシバ(雄日芝)の花、メヒシバ(雌日芝)との違い

オヒシバ(雄日芝)

オヒシバの花

オヒシバの花

通りかかった田の近くに、オヒシバ(雄日芝)の花が咲いていました。

8月になって、田ではイネに実がついて垂れ下がっていますが、オヒシバも咲いてきたようです。

本州以南に分布し、草丈は20~50cmで、地下茎や匍匐枝はなく、株立ちになって力強く生えるイネ科の一年草で、

長く伸びた茎の先端に、放射状に長さ5~8cmの花序を2~7個つけ、よく目につきます。

オヒシバと同じイネ科に、名前がよくにた、メヒシバ(雌日芝)があり、混同されがちです。

メヒシバは、オヒシバに較べて細く優しげで、日本全土に分布し、細い茎が地面をはって伸び、枝分かれして、根を出します

どんな花かというと、つぎの写真のように、オヒシバより太さが細くなります。

メヒシバの花

メヒシバの花

このように、花や、茎の形などの違いから雌、雄を区別し、日向(ヒナタ)で咲く芝なので、それぞれの名前が付けられたといわれます。

生えている場所は、同じようなところなので、間違うことがあるかもしれませんが、よく見ると確かに違っています。

私が見た限りでは、両者は一緒に生えているというより、別の場所で、それぞれが繁殖していることが多いようです。

メヒシバ(雌日芝)は、イネ科の植物で、7月ごろから咲き始め、11月ごろまで咲き続けます。

花茎の先に、5~15cmくらいの細長い穂を4~8本ほど、放射状に出す野草で、どこでもよく見かけます。

メヒシバについては、記事にしていますので、詳しくはこちらもご覧ください。

メヒシバの花
穂状の花を放射状につけるメヒシバ(雌日芝)

メヒシバ(雌日芝)は、7月~11月ごろに花が咲き、茎の先に5~15cmほどの穂状の花を3~8本放射状に咲かせます。畑や空き地などに群生して生えることが多い繁殖力の強い雑草で、全世界の熱帯から温帯に分布 ...

オヒシバの話をもどします。

オヒシバも、メヒシバと同じような形で花序をつけますが、

長く伸びた茎の先に、放射状に長さ5~8cmの花序を2~7個つけています。

花序の太さが違っているので、見た目ですぐにわかるかと思います。

オヒシバの別名は、チカラグサ(力草)。茎が強く、引きちぎるのに力がいることに由来します。

花言葉は、「雑草のように生きる」

根や茎が丈夫で、生命力のつよい雑草であることによります。

オヒシバの花序を撮ってみました。

オヒシバの穂

オヒシバの花序

ながく伸びた花序に、2列にそろって、扁平な小穂がたくさんついています。

この小穂から、数個の花が咲きますが写真のものは、まだついていないようです。(>_<)

なお、オヒシバはイネ科ですが、残念ながら実は食用にはなりません

ただ、同じイネ科オヒシバ属にシコクビエ(四石稗)という種類があり、昔は西日本で栽培されて食用にされたようです。

鳥などは食べるのかもしれませんね。

オヒシバの茎は太く、株立ちのようになって育ちます。

オヒシバの根元

オヒシバの根元

草丈は20~30cmになりますが、根をしっかりはるので、大きくなると引き抜くのが厄介です。

なお、メヒシバは、細目の茎で、長く地面にそって伸び、茎から根を出すので、この点も違います。

葉は茎の下の方につき、長さ8〜30cm 幅3〜6mmの線形で先が尖っています。

一方、メヒシバの葉は、長さ10〜20cm、幅5〜10mmなので、葉はメヒシバのほう太くなります。

オヒシバとメヒシバの違い

本記事で書いたオヒシバと、メヒシバの違いを一覧表にまとめました。

花序や茎は、オヒシバの方が太くなりますが、葉は、メヒシバの方が太くな点が見分けるポイントになるだろうと思います。

オヒシバとメヒシバの違い
オヒシバ メヒシバ
花序の違い 太い 細い
茎の育ち方 太く株立ち 細く地面を這う
葉の大きさ 長さ8〜30cm 幅3〜6mm(細目) 長さ10〜20cm、幅5〜10mm(太目)
日本の分布 本州以南 日本全土

オヒシバの基本情報・花言葉

オヒシバ(雄日芝)は、世界の温帯から熱帯に分布し、日本の本州以南に生えるイネ科オヒシバ属の一年草です。

オヒシバの名前は、日向(ヒナタ)によく生え、メヒシバ(雌日芝)にくらべて逞しいことから名づけられました。

別名は、チカラグサ(力草)。茎が強く、引きちぎるのに力がいることに由来します。

学名は、Eleusine indica

英名は、indian goosegrass

花期は8~10月で、茎の先端のほぼ同じ位置に、放射状に長さ5~8cmの花序を2~7個つけ、それぞれの穂の外側に2列に、扁平な小穂をたくさんつけます。

葉は、長さ8〜30cm 幅3〜6mmで、茎の下部に集まり、茎を包むようにつきます。やや堅く平滑で、縁に長い軟毛をつけます。

草丈は20~50cmで、地下茎や匍匐枝はなく、株立ちになります。

オヒシバの花言葉は、「雑草のように生きる」

根や茎が丈夫で、生命力のつよい雑草であることに由来します。

参照サイト

Wikipedia オヒシバ

松江の花図鑑 オヒシバ

FLOWERs オヒシバ



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