野原でスズメノヤリ(雀の槍)を見つけました。別名は、シバイモ、スズメノヒエ(雀の稗)で、キツネノタバコ、などとも呼ばれるそうです。細い茎の先に、丸っぽく、茶色い花序をつけているので、一目でわかります。名前の由来は、大名行列で使われた毛槍のように見えるためとのことです。
スズメノヤリ(雀の槍)
いろんな雑草が生えている野原の一角に、
スズメノヤリが陣取って、たくさんの細い茎をのばし、
その先に、丸みをおびた茶色い花序をつけています。
写真のスズメノヤリは、大きな株になっていて、
他の野草に負けずに育っているようです。(⌒_⌒)
おもしろい形で、扱いやすいので、
子供のころによく遊んだ方も多いのではないでしょうか。
茎の先についた茶色く丸い塊は、頭状花序と呼ばれ、
たくさんのツボミや花が集まったものです。
この写真をよく見ると、黄色く細いものが、たくさん飛び出しているように見えますが、これは、花被片と呼ばれる花弁や蕚です。
いままでよく見たことがなかったのですが、小さいので、わかりにくいのですが、小さくても、花が咲き、実がつくんですね。
スズメノヤリの基本情報・花言葉
スズメノヤリは、シベリア東部、カムチャッカや、日本の南西諸島以北に自生すると言われ、単子葉植物で、イグサ科スズメノヤリ属の多年草です。
草丈は8~30cm、花期は4~5月で、5mmくらいの花をつけます。
名前は、穂の形が、大名行列のに使われた毛槍ににているとしてつけられたとのことです。
別名に、シバイモ、スズメノヒエ、キツネノタバコなどがありますが、
シバイモは、飢饉に地下にできる根茎を食べたとことに由来すると言われるようです。
スズメノヤリの花言葉は、「邪魔しないで」。
おわりに
空き地などでよく見かけ、子供のころから、親しみのある野草です。
キツネノタバコとも言われるようですが、
私は、茶色く丸まっているので、キセルに詰めるタバコを連想します。
昔から知っている草花を見かけると、見るだけで、
懐かしくホットさせてくれるように思います。(^_^)
参照サイト・書籍
Wikipedia スズメノヤリ
松江の花図鑑 スズメノヤリ
シルバー回顧録 参勤交代と大名行列
高村忠彦監修 「季節の野草・山草図鑑」
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