猫のしっぽのようなネコヤナギ(猫柳)の花穂

2021年2月23日

ネコヤナギ

ネコヤナギ(猫柳)は、3月ごろにつける穂状の花が猫の尻尾を連想させるとして、ネコヤナギと名づけられました。この樹液は昆虫が好み、よく集まります。中国東部、朝鮮半島や日本の北海道から九州に分布するヤナギ科の落葉低木で雌雄異株です。

猫のしっぽのようなネコヤナギ(猫柳)の花穂

ネコヤナギ(猫柳)の花穂

鉢植えのネコヤナギ

鉢植えのネコヤナギ

去年苗を買って鉢植えにしているネコヤナギに、花(花穂)が咲きました。 まだ小さな樹なので、3個しかついていません。貴重な花です。(^-^) そろそろ、地植えにしようかと思っているところです。 ネコヤナギの樹皮は、カブトムシ、クワガタなどの昆虫に好まれるとのことで、昆虫が集まる樹としても知られていますが、 生け花にもよく使われます。 花言葉は、「自由」「思いのまま」「努力が報われる」「親切」。 「自由」「思いのまま」は、ネコのイメージから、 「努力が報われる」は、ネコヤナギが、上に向かって伸びるから、 「親切」は、ふわふわとした花穂のイメージから、つけられたようです。
ネコヤナギ(1月26日)

ネコヤナギ(1月26日)

花は、1月に咲き始め、最初はふさふさの毛が目立っていて、いかにも猫を連想する姿でしたが、 時間がたつにつれて、中の赤い部分が目立つようになってきました。
ネコヤナギ(2月23日)

ネコヤナギ(2月23日)

その後、大きくなるとともに、見た目も変化してきました。 一か月あとには、つぎの写真のようになりました。
ネコヤナギの花穂(3月中旬)

ネコヤナギの花穂(3月中旬)

この花は、雄花のようで、先端が黄色くたくさんついている糸状のものは、雄しべのようです。 そして、花粉を飛ばすと、黄色から黒く変化します。 この後、すぐに葉も出てきました。
水辺で育つネコヤナギ

水辺で育つネコヤナギ

ネコヤナギは、子供のころは、水辺でよくみかけました。 川に行くと、あちこちにネコヤナギの株をみたものですが、最近はあまり見かけないようです。 私が住む近辺だけのことなのかもしれませんが、背が低いので、鹿に食べられたのか、それともほかの原因か、よくわかりませんが・・
赤い花穂のネコヤナギ

赤い花穂のネコヤナギ

ネコヤナギの栽培品種には、赤い花穂のものもあります。こちらもきれいですね。 白とはまた違って華やかな感じがします。

ネコヤナギの基本情報・花言葉

ネコヤナギ(猫柳)は、中国東部、朝鮮半島や日本の北海道から九州に分布するヤナギ科ヤナギ属の落葉低木で雌雄異株です。 地方によっていろんな呼び方があり、エノコロヤナギ、ネコニャンニャン、チンコロ、コロコロ、カワヤナギなどの名もあるようです。 川沿いなどに自生していることが多いようですが、庭木としてもよく植えられています。 ネコヤナギの名前の由来は、花が猫を連想させることと、 ヤナギは、「矢の木」のことで、ヤナギ類を矢の材料にしていたことに由来するようです。 学名は、 Salix gracilistyla Salixは、ラテン語でヤナギの葉を意味し、gracilistylaはラテン語の「gracile(細長い)とstylus(花柱)」が語源とされます。 英名は、rose-gold pussy willow rose-goldはピンクがかったゴールド、pussyは子猫を、willowは柳を意味します。 ヤナギと言えば、シダレヤナギがよく知られていますが、こちらは中国原産で、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木です。 当地の近くの山では、バッコヤナギと呼ばれるヤナギ科ヤナギ属の落葉高木が見られます。 花は、ネコヤナギにくらべて大きいのですが、形はよくにています。
ネコヤナギの花期は3~4月で、葉が出る前に、雌株と雄株にそれぞれ穂状の雌花と雄花を咲かせますが、雄花のほうが大きいようです。 花は3cmほどの長さで、銀白色で特徴があり、生け花などに利用されます。 葉は互生し、長さ10~13cm 幅3~4.5cmで長楕円形、縁には細かな鋸歯があります。 葉の裏側には軟毛が生えており、白っぽく見えます。 樹高は0.5~3mで、樹皮は暗灰色で、枝がたくさん出ます。 また、ネコヤナギの樹液は、昆虫類が好むためよく集まると言われます。 花言葉は、「自由」「思いのまま」「努力が報われる」「親切」。 「自由」「思いのまま」は、ネコのイメージから、 「努力が報われる」は、ネコヤナギが、上に向かって伸びることから、 「親切」は、ふわふわとした花穂のイメージから、とのことです。

参照サイト

Wikipedia ネコヤナギ バッコヤナギ ヤナギ 樹木図鑑 樹木ペディア ネコヤナギ 月夜野きのこ園 飼育日記 クワガタ野外採集記 花言葉事典 ヤナギ

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