ヒイラギナンテンは、3~4月に黄色い花を咲かせ、実は秋に黒く熟します。名前は、葉にヒイラギのようなギザギザがあり、葉のつき方がナンテンににていることに由来します。ヒイラギの「魔除け」、ナンテンの「難を転じる」を引き継いで、縁起物とされます。
ヒイラギナンテンは、黄色い花が咲き、実は黒く熟します
紅葉するヒイラギナンテンの葉
ヒイラギナンテンは、葉にギザギザがある常緑低木で、冬に葉が赤くなるのでよく目につきます。
11月には、まだ緑いろの葉が多かったヒイラギナンテンですが、2月には、冒頭の写真のように紅葉しています。
ヒイラギナンテンににていますが、葉にギザギザがなく、同じように紅葉する常緑低木のオタフクナンテンがあります。
こちらも、記事にしていますので、興味がございましたら、ご覧ください。
-
赤くて綺麗なオタフクナンテン(お多福南天)
冬に真っ赤に紅葉した姿がきれいなオタフクナンテン(お多福南天)は、ナンテンの園芸品種とのことです。ナンテン(南天)と違って、背は50cmくらいで大きくならず、剪定もほとんど必要ないなどから好まれるよう ...
続きを見る
ヒイラギナンテンは、表面に光沢があって光り、赤くてきれいです。 (^_^)
また、葉は、葉は鋸歯がある小葉(ショウヨウ)がたくさんついた奇数羽状複葉(キスウウジョウフクヨウ)で、幹に互生します。
ヒイラギナンテンは、写真のように、この小葉にたくさんの鋸歯がついているためにヒイラギ(柊)の名が使われ、
葉の付き方がナンテン(南天)ににていることから、ナンテン(南天)の名前がつきました。
ヒイラギナンテンの花言葉は、「激しい感情」「激情」「愛情は増すばかり」で、12月10日の誕生花です。
「激しい感情」、「激情」は、葉にトゲのようにとがっているためのようです。
こちらはヒイラギ(柊)の葉ですが、こちらの方がより厚くて硬く、トゲも鋭いようですが、形はよくにています。
ヒイラギは、節分に魔除けとして使われる樹として知られている常緑広葉樹ですが、
年中緑の葉をつけている点も共通しています。
こちらは、ヒイラギナンテンと同じメギ科で、常緑低木のナンテン(南天)の葉です。
ナンテンの葉は、3回3出羽状複葉ですが、ヒイラギナンテンとよくにた感じの葉をしています。
なお、仲間に、ヒイラギナンテンにくらべて葉が細いホソバヒイラギナンテンがあります。こちらも、記事にしていますので、あわせてお読みください。
-
ホソバヒイラギナンテンは、秋に黄色い花を咲かせ、実は黒く熟します
ホソバヒイラギナンテンは、9~12月に黄色い花を咲かせ、実は翌春に黒く熟します。名前は、よくにたヒイラギナンテンにくらべて葉が細長いことに由来します。ここでは、近縁種のヒイラギナンテン、ナリヒラヒイラ ...
続きを見る
ヒイラギナンテンの黄色い花
ヒイラギナンテンは、2月ごろにツボミをつけ、3~4月に小さなかわいい花が咲きます。
花は黄色く、長く伸びた茎のまわりに円錐状に総状花序でたくさん咲きます。
赤い葉に、黄色の花が咲くとよく目立ち、きれいですね。
ヒイラギナンテンの黒い実
花が終わるとたくさんの実が付き、9~10月ごろには黒く(濃い紫いろ)に変わり、白い粉がふきます。
実は液果で、中に汁気の多い液体が入っています。
ヒイラギナンテンの基本情報・花言葉
ヒイラギナンテンは、中国南部、台湾、ヒマラヤ原産で、メギ科ヒイラギナンテン属の常緑低木広葉樹です。
日本には、江戸時代に渡来したと言われ、庭木や公園樹などによく植えられています。
名前は、葉がナンテンににた複葉で、ヒイラギのようにとげのあることや、実のつき方がナンテンににていることに由来します。
江戸時代に日本に伝来したことから、別名は、トウナンテン(唐南天)。
学名は、Berberis japonica
英名は、Japanese mahonia、mahonia
花期は3~4月で、に総状花序に黄色い花をつけます。その中にある雄しべは、昆虫などが触れると刺激で内側に動いて、花粉をなすりつけます。
実は液果で、9~10月に黒く(もしくは青紫)熟します。
葉は、奇数羽状複葉で、互生し、小葉は硬く、ヒイラギの葉にていて周囲にトゲがつきます。
また、常緑樹ですが、冬に赤く紅葉します。
樹高は0.5~2mになります。
ヒイラギは「魔除け」、ナンテンは「難を転じる」とされ、両方を引き継いで縁起ものとされます。
花言葉は、「激しい感情」「激情」「愛情は増すばかり」で、12月10日の誕生花です。
「激しい感情」、「激情」は、葉にトゲ状の鋸歯があるためと言われます。
参照サイト
Wikipedia ヒイラギナンテン ヒイラギ ナンテン メギ属
GreenSnap ヒイラギナンテン