ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)は、ヒイラギナンテン(柊南天)にくらべて葉が細長く、9~12月に黄色い花を咲かせ、つけた実は、春に黒く熟します。庭木などによく植えられますが、冬も紅葉せず1年中きれいな緑の葉を保ちます。
<目次>
ホソバヒイラギナンテンは、黄色い花を咲かせ、実は黒く熟します
緩い鋸歯があるホソバヒイラギナンテンの葉


ホソバヒイラギナンテンの葉
ヒイラギナンテン(柊南天)にくらべて、葉が細長くて軟わらかで、ギザギザはそれほどとがっていません。
葉は、長さが10~28cmの奇数羽状複葉で、互生します。
小葉は2~5対ついていて、長さ4.5~14cm 幅0.9~2.5cmと細長い形をしています。
そして、冬も緑いろをしていて、紅葉しません。
ホソバヒイラギナンテンによく似た品種に、ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)という品種がありますが、こちらは紅葉します。
ナンテンと名がついたよくにた樹は、いろいろあるので混乱しそうですね。(^ ^;)
なお、ヒイラギナンテンについては、記事にしていますので、あわせてご覧ください。
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秋に紅葉するヒイラギナンテンは、黄色い花が咲き、実は黒く熟します
ヒイラギナンテンの名前は、葉にヒイラギのようなギザギザがあり、葉のつき方がナンテンににていることに由来します。3~4月に黄色い花を咲かせ、実は秋に黒く熟し、紅葉します。ヒイラギの「魔除け」、ナンテンの ...
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ホソバヒイラギナンテンの黄色い花


ホソバヒイラギナンテンの黄色い花
葉の先に伸びた茎にそって、総状花序の形で、たくさん咲きます。花は淡黄色の6弁花です。
秋から冬にかけて咲くことも、好まれる要因のようですね。(^_^)
ホソバヒイラギナンテンの実


ホソバヒイラギナンテンの実
2月に、緑色の実がたくさんついているのを見かけました。
実は食べられないようですが、液果で、中には果汁が含まれています。
この実は、やがて熟して黒くなり、果皮には白い蝋粉を帯びます。
ホソバヒイラギナンテンの基本情報・花言葉など
ホソバヒイラギナンテンは、中国原産で、メギ科メギ属の低木常緑広葉樹です。
名前は、よくにたヒイラギナンテンにくらべて葉が細いことに由来します。
学名は、Berberis fortunei。英名は、Chinese mahonia, fortune’s mahonia, holly grape。
花期は9~11月で、枝の先に総状花序になって、黄色い6枚の花びらの花を咲かせます。
果実は液果で、黒紫色に熟しますが、果皮が白い粉を帯びます。
葉は、長さが10~28cmの奇数羽状複葉で、互生します。小葉は2~5対ついていて、長さ4.5~14cm 幅0.9~2.5cmと細長い形をしています。また、冬も緑いろを保ち、紅葉しません。
樹高は1~2mになります。
秋から冬にかけて黄色い小さな花をたくさんつけ、一年中、緑の葉を保つので、庭木や公園などに植えられることが多いようです。
<栽培法について>
栽培地としては、東北地方以南が適しますが、寒風があたらないように気をつけます。
日向から半日陰で、肥沃な土壌を好みますが、乾燥しすぎないように注意が必要です。
増やし方は、実生や挿木によります。
実生は熟した果実を採り、果肉を水洗いして取り除き、とりまきします。植え付けや播種は、3~4月または10~11月が適します。挿し木は、7月ごろ、元気な枝を10cmほどに切って用土に植え付けます。
ホソバヒイラギナンテンの花言葉は、「優しい暖かさ」、「過敏」で、10/17、10/18の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ホソバヒイラギナンテン
Chills Laboratory ホソバヒイラギナンテン
EVERGREEN ナリヒラヒイラギナンテン ホソバヒイラギナンテン