庭木や街路樹のクロガネモチ(黒鉄黐)に赤い実がついています。名前から、縁起がいい樹とされ、よく植えられています。
<目次>
クロガネモチ
クロガネモチの実

このブログでは、赤い実の樹や草木について取り上げてきました。
ソヨゴ、シロダモ、ミヤマシキミ、アオキ、マンリョウ、ヤブコウジ、イイギリ、ガマズミ、ゴンズイ、などたくさんあります。
赤い実で鳥をひきつけるとも言われますが、まだまだあるんでしょうね。
クロガネモチは、「苦労がない金持ち」などの語呂合わせから縁起のいい樹とされているようです。
写真のように、いま、クロガネモチにたくさんの赤い実がついています。 (^-^)

クロガネモチは、他の樹に較べてたくさん実をつけるように思います。
光沢があるきれいな赤い色をしていて、大きさは、5~6mmくらい。
いまは、まだ実が熟していないのでしょうか、鳥もあまり来ていませんが、
時期が来ると鳥がたくさん来て食べて行きます。
樹の下には、毎年、数本の実生が生えてきます。
この樹で食べた実を、糞をとともに落とすんでしょう。
クロガネモチは、樹によって実のつき方が違ったり、葉も多い物や少ないものなどあって、実の見え方も違うようです。
雌雄異株なので、街路樹などで全然実が生っていないのは、雄の樹かもしれませんね。
クロガネモチの花と葉

クロガネモチは、5~6月ころに可愛い花を咲かせます。
枝先の葉腋(ヨウエキ)に、散形花序の形で2~7個のたくさんの花を付けます。
花色は、淡紫色と言われるんですが、写真では白く見えます。
お気付きでしょうか、花がついている枝が、紫っぽく黒ずんでいますね。
クロガネモチの「クロ」は、枝や葉柄が濃紫に黒ずんでいることに由来するとのことです。

花は、このように、樹全体に咲いています。
これだけ花がついていれば、たくさんの実がつくこともうなずけますね。

クロガネモチの葉の大きさは、長さ6〜10cm、幅3〜4cmです。
クロガネモチの分布・利用など
クロガネモチは、 モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株、樹高は10mくらいになると言われます。
台湾・中国・インドシナなどで見られ、日本では関東地方以西の、四国、九州、琉球に分布するとのことです。
この樹皮からは、粘着性のある物質がとれ、鳥もちとして利用されたとのことです。
また、枝は、用具の柄に使われてきたようです。強いんですね。
クロガネモチの花言葉は、「魅力」「寛容」「執着」「仕掛け」。
「執着」、「仕掛け」は、鳥もちに由来するようですね。
クロガネモチとモチノキの違い

クロガネモチの仲間にモチノキがありますが、よくにているので、違いを調べてみました。
モチノキ(別名:ホンモチ)は、モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株、20m程に成長するとのことです。
クロガネモチと同じように赤い実をつけますが、大きさは10mmと大きめです。
葉の大きさは、長さ4~7cm、幅2~3cmの楕円形状で、クロガネモチより、小さめです。
以上の、クロガネモチとモチノキの比較を表にしました。
クロガネモチ | モチノキ | |
枝・葉柄 の色 | 濃紫 | 緑 |
葉の大きさ (cm) | 長さ6〜10 幅3〜4 | 長さ4~7 幅2~3 |
実の大きさ (mm) | 5~6 | 10 |
樹高 (m) | 10 | 20 |
おわりに
道を走っていると、クロガネモチの赤い実を見かけます。クロガネモチは、たくさんの実をつけていることが多いので、よく目につきます。
名前から、縁起のいい樹として、庭木にも良く植えられていて、寒い冬にホットさせてくれます。
参照サイト
松江の花図鑑 クロガネモチ
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