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冬に咲くビワ(枇杷)の白い花

2020年12月18日

ビワ

ビワ(枇杷)は、11月ごろから2月ごろの寒い時期に、白い花が咲きます。その後につけた実は、長い時間をかけて6月ごろに熟します。花が少ない冬に咲く地味な花に、たくさんの虫が飛んできて、盛んに蜜を吸いながら受粉を手伝っているようです。

冬に咲くビワ(枇杷)の白い花

ビワの白い花

ビワの花

ビワの花

11月ころから、ビワの花が咲き始めました。

直径1cmほどの小さな花がたくさん集まって、円錐花序でついています。

花の数は多いと100個にもおよび、5枚の白い花びらと、たくさんの雄しべがついています。

雌しべは、雄しべに隠れていますが、5本に分かれているとのことです。

ビワのツボミ(12月)

ビワのツボミ(12月)

花序は、枝先にたくさんついた葉の先についていますが、茶色い綿毛で覆われた萼片でつつまれています。

ご覧のように、多くはツボミの状態で、今にも咲こうとしているようですが、

いくつは飛び出して、白い花を咲かせています。(^_^)

ビワのツボミと花

ビワのツボミと花

萼片は、まるで暖かいセーターでも着ているようで、暖かそうに見えます。

花言葉は、「温和」「治癒」「密かな告白」「愛の記憶」で、12月9日の誕生花です

「治療」は、葉や種が昔から民間療法に使われてきたため、

また「密かな告白」は、花はあまり目立たず気づきにくいためとのことです。

ビワの実

ビワの実

ビワの実

実は、2月ごろにつけますが、6月ごろになって熟します。

ビワの名前は、この実が、楽器の琵琶ににた形をしていることに由来しているとのことです。

ことしも、我が家のビワにも実がなっていましたが、猿の攻勢にあって、いつの間にかなくなっていました。

以前は、猿に採られる前に収穫してジャムをつくったこともあったのですが・・

いままでは、冬がすぎて春になるごろからは猿もあまりでてこなかったのですが、最近は、数が増えているからでしょうか、

暖かくなってからもでてくるようになりました。こまったものです。

ビワの実と種

ビワの実と種

ビワは、大きい種ですが、ミズミズしく、美味しい果物だと思います。

種は、実の中に何個か含まれていて、果肉は全体の3割ほどなのだそうです。

なお、未熟なビワの実や種には、高濃度のシアン化合物が含まれていることがあるので、農林水産省から注意喚起されており、気を付けるようにしたいものです

ビワの葉

ビワの葉

ビワの葉

ビワの葉は、長楕円形で15~20cmくらいと大きく、厚くて光沢があり、葉脈にそって波打っています。

表面は濃い緑いろですが、つぎの写真のように、裏面は薄緑いろになっています。

ビワの枝と葉

ビワの枝と葉

写真のように葉柄は短く、枝に互生してつきます。

ビワの葉は、生薬として古くから使われてきたとのことですが、

ビワの灸やお茶としても、利用されているようです。

ビワの樹

ビワの枝

ビワの枝

ビワの樹は、常緑小高木で10mくらいまで育ちます。

ビワの枝葉は、春、夏、秋と、年に3度伸びるので、よく茂ると言われます。

この樹にも、たくさんの枝が出て葉が茂っています。

また、ビワの枝は、乾燥させると硬く粘りつよいために、杖や木刀に適しているとのことです。

池波正太郎原作の時代劇、鬼平犯科帳の「高萩の捨五郎」で、盗人だった捨五郎に鬼平がビワの杖を作って与えたシーンが出てきますが、

昔から使われてきたことがわかりますね。

ビワの幹

ビワの幹

我が家のビワの幹です。10cmほどの直径でしょうか。

白っぽい褐色で、いくつも斑紋が見られますが、きれいな樹皮だと思います。

ビワの基本情報・花言葉

ビワ(枇杷)は、中国南西部原産のバラ科の常緑小高木で、日本へは古い時代に渡来し、関東地方や東海地方の沿岸、石川県以西の日本海側や、四国、九州に自生するとのことです。また、果樹としては、千葉以南で栽培されているそうです。

名前は、実の形が楽器の琵琶にていることに由来します。

学名は、Eriobotrya japonica

英名は、Loquat

花期は11~2月で、直径1cmほどの白い5枚の花びらの花をたくさん咲かせます。

花びらは、茶色の短い軟毛が密に生えた萼に包まれており、開花のときは花びらが外側にでてきます。

花には多量の花密を蓄えており、昆虫や小鳥が来て、花粉の媒介が行なわれます。

実ははじめは緑色で、5 ~ 6月ごろにに黄く熟します。

なお、実は花托が肥厚した偽果で、直径3 ~4 cm、長さ6 cm前後の球形から卵形、広楕円形で、全体が薄い産毛に覆われています。

果実の中には大きな赤褐色の種が数個はいっていて、たべられる果肉部分は全体の約3割ほどになります

葉は互生し、短い葉柄がつきますが、長さは15~20cmほどと大きく、形は、長い楕円形状で先端が尖り、基部は狭くなります。

厚さがあって堅く、表面に凸凹があって葉脈ごとに波打ち、縁に波状の鋸歯があります

樹高は5 ~10ほどで、枝葉は春、夏、秋の3度伸長するといわれます。

寒さには強くないようですが、冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能とのことです。

ビワに葉や種子は、生薬として使われてきました。身近なところでは、葉を乾燥させたビワ茶が知られています。

枝や幹を乾燥させた材は、強度が高いため、杖や木刀に利用されてきたとのことです。

ビワの花言葉は、「温和」「治癒」「密かな告白」「愛の記憶」で、12月9日の誕生花です

「治療」は、葉や種が昔から民間療法に使われてきたため、また「密かな告白」は、花は小さくあまり目立たないためとのことです。(^ー^)

参照サイト

 Wikipedia ビワ

 松江の花図鑑 ビワ

 農林水産省 ビワの粉末はたべないようにしましょう

 HORITA ビワの花言葉や種類



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