今年も、11月ころからビワ(枇杷)の花が、咲き始めました。花には、虫が飛んできて、盛んに受粉され、6月ころに熟す実の準備をしているようです。
ビワの花

11月ころから、ビワの花が咲き始めました。
直径1cmほどの、小さな花がたくさん集まって、円錐花序でついています。
花の数は100個にもおよび、
5枚の白い花びらと、たくさんの雄しべがついています。
雌しべは、雄しべに隠れていますが、5本に分かれているとのこと。

花序は、枝先の葉がたくさんついた先についていて、
ツボミは、もこもことした茶色の綿毛に覆われています。
その先から、花びらがのぞいて、
今にも咲こうとしているようです。

まるで、暖かいセーターでも着ているように見えます。
(^-^)
ビワの実

実は、6月ころに熟します。
ビワの名前は、この実が、楽器の琵琶に、にた形をしていることに由来しているとのことです。
ことしも、我が家のビワの実も生っていましたが、
猿の攻勢が激しく、いつの間にかなくなっていました。
以前は、猿に採られる前に、収穫してジャムをつくったこともあったのですが・・
いままでは、春ころからは猿もあまりでてこなかったのですが、最近は、数が増えているからでしょうか。

ビワは、大きい種ですが、美味しい果物ですよね。
種は、実の中に何個か含まれていて、果肉は全体の3割ほどとのことです。
なお、未熟なビワの実や種には、高濃度のシアン化合物が含まれていることがあるので、農林水産省から注意喚起されており、注意が必要のとのことです。
(>_<)
ビワの葉

ビワの葉は、長楕円形で20cmくらいと大きく、厚くて光沢があり、葉脈にそって波打っています。

また、葉柄は短く、枝に互生してつきます。
ビワの葉は、生薬として古くから使われてきたとのことです。
ビワの灸やお茶は良くしられていますね。
ビワの樹

ビワの樹は、常緑小高木で10mくらいまで育ちます。
ビワの枝葉は、春、夏、秋を年に3度伸びるとのことで、よく茂ります。
この樹にも、たくさんの枝が出ています。
ビワの枝は、乾燥させると硬く粘りつよいために、杖や木刀に適しているとのことです。
池波正太郎原作の時代劇、鬼平犯科帳の「高萩の捨五郎」で、盗人だった捨五郎に鬼平がビワの杖を作って与えたシーンが出てきます。
昔から使われてきたことがわかりますね。

我が家のビワの幹です。10cmほどの直径でしょうか。
白っぽい褐色で、いくつも斑紋が見られます。
この樹では、木刀は作れないかな?
ビワの分布や利用など
ビワは、中国南西部原産のバラ科の常緑小高木で、10mほどに成長します。
日本では、四国、九州に自生するとのことですが、果樹としては、千葉以南で栽培されているそうです。
寒さには強くないようですが、冬期の最低気温-10℃程度であれば生育・結実可能とのことです。
ビワに葉や種子は、生薬として使われてきました。身近なところでは、葉を乾燥させてビワ茶が知られています。
枝や幹を乾燥させた材は、強度が高いため、杖や木刀に利用されてきたとのことです。
ビワの花言葉は、「温和」、「治癒」、「密かな告白」、「愛の記憶」。
「治療」は、葉や種が昔から民間療法に使われていたため、また「密かな告白」は、花が気づかないほど小さいためとのことです。
(^ー^)
おわりに
ビワの樹に小さな花がたくさん咲いています。来年の6~7月ころには、実が熟して食べころになるでしょう。
ビワは、実が食用になるほか、葉は生薬として、また、乾燥した木は杖や木刀に使うこともできる有用な樹木だと思います。
参照サイト
Wikipedia ビワ
松江の花図鑑 ビワ
関連投稿
「ビワ(枇杷)に咲いた花など」への2件の返信
はじめまして!
ネットサーフィンしていてこちらのブログに出合いました。
奈良ということで親近感を感じ、コメントをさせていただきました。
ブログ「野迫川(のせがわ)で田舎暮らし」のけいです。
同じ奈良ですが、こちらは過疎の限界集落です。
ビワが育つ環境が羨ましいです。
野迫川村は凍てが厳しく柑橘類は勿論のこと、ビワ、ヤマモモ、富有柿
なども育たない地域なんです。
また覗かせていただきますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。よろしくお願いします。
野迫川で住んでおられるんですか、こちらも同じく吉野の過疎の村です。
ワサビ、高野槙、椎茸の榾木栽培など活発にやっておられる印象ですが、
標高が高いんでしょうか。
こちらでは、柑橘類では、スダチ、ユズなどは実をつけていますが、
レモンは難しそうです。
富有柿は樹はあるのですが、実っても猿に食べられるので、採った
ことはありません。日照時間が短いこともあってか、甘がきでも、
渋くなることが多いようです。そのためか、作っているのは、渋柿
が多いです。
見聞きしたことを書いていますので、また見ていただければ幸いです。