センダングサ(栴檀草)の種が、草むらで何かにひっつこうと待ちかまえています。
センダングサの種

写真のように、センダングサの実は、服によくくっつきますね。
だれでも草むらで、センダングサの種にくっつかれた経験があるのではないでしょうか。 (;_;)

いま、草むらでは、たくさんの種をつけたセンダングサが待ち構えています。
たくさんの種がかたまってついていますが、熟すと簡単にばらばらになって、動物や服にくっついて運ばれるんですね。

1cmほどの棒のような種の先に、写真のように3~4つのトゲがついています。
写真ではみえませんが、トゲには、さらに下をむきの小さなトゲがついているそうです。
センダングサは、棒状になっているので、くっつかれても比較的とり除きやすいほうだろうと思います。

熟すまえは、このようなかたちですね。
この段階でも、先にはトゲがついていてくっつきます。子供のころは、これをとって服につけて遊んだりしたことがあります。
子供が遊ぶのにはもってこいです。 (^-^ )

若い種の先をみると、たくさんの種が束ねられていますが、先端にトゲがついているのが見られます。
このように、時間が経過するにつれて、形が変っていくのも面白いですね。
センダングサの花

センダングサは、筒状花で花びらに見える中の部分に、花が集まっています。
また、黄色い花弁に見えるのは舌状花を呼ばれる花になります。
この花の直径は、1cmほどの大きさになります。

写真のように、舌状花は、通常5個と言われますが、3個や4個のものが見られました。
センダングサの葉と茎

センダングサの葉は、一回または二回羽状複葉で、小葉には鋸歯はあり、先がとがっています。
また、葉は対生でついています。ただし、茎の上部は互生しているとのことです。

写真は、センダンの樹の小苗です。
センダングサの名前は、センダンの樹の葉に由来するといわれるのでのせました。
確かににているようですね。

センダングサは、よく伸びて1.5mくらいの高さになるとのことです。
写真は、センダングサを刈り取ったあとの茎の断面です。中は空洞になっていますが、外形は四角形になっています。
この点も、センダングサの特徴だろうと思います。
なお、センダングサの仲間には、コセンダングサ、アイノコセンダングサ、などたくさんの種類があります。
詳しくは、松江の花図鑑 センダングサに似た仲間をご覧ください。
センダングサは、キク科センダングサ属の一年草で、関東以西の空き地や道端に生えます。
古い時代の帰化植物ではないかと言われているそうです。
センダングサの花言葉は、「忍耐力」。
おわりに
ひっつき虫のセンダングサが種をたくさんつけています。こどものころから、親しんできた面白い植物です。草むらでは、何かにくっつこうと待ちかまえているようです。
参照サイト
Wikipedia センダングサ属
松江の花図鑑 センダングサ(栴檀草) センダングサに似た仲間
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