ヤブラン(藪蘭)によくにたツルボ(蔓穂)を見つけました。ツルボは、中国、朝鮮半島や日本の北海道南西部以南に分布するユリ科ツルボ属の球根性の多年草です。同じユリ科のヤブランににていて、花期の8~9月に、2mmほどの薄紫の花を総状に咲かせます。
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ツルボとヤブランの花


近くから見たツルボの花
ツルボは、日本原産のキジカクシ科ツルボ属の球根性の多年草で、北海道南西部以南に分布します。
薄紫色の花で、花茎の先に総状花序(花が花序軸に有柄でつきます)をつけます。
2~3mmほどの大きさで、6枚の花弁、6本の雄しべ、1本の雌しべからなる花が密集して咲きます。


ツルボの花
こうしてみると、薄紫の花がたくさん咲いていてきれいだと思います。どうでしょうか?(⌒_⌒)
つぎの写真は、私が間違いかけたヤブランの花です。


ヤブランの花と葉
違うと言えば違うんですが、似ているように思いますが、どうでしょう。
私が、ツルボを見た時、なんの気なしにヤブランだろうと思っていました。
しかし、なんとなく違うかもしれないと思ってよく見ると、ツルボは葉が少なく、花の着き方も違うでした。調べたところ、ツルボだとわかりました。


ヤブランの花
花の着き方をこの写真で比較すると、違いがはっきりします。
ヤブランは、花が花序軸に無柄でつく穂状花序となっており、花弁は6枚、雄しべは6本、雌しべは1本となっています。
もう少し花をよく見ると、ツルボの花弁の方がヤブランより細くひらひらとした感じがします。
何んの気なしに見ていると、ヤブランだと思ったままになっていたと思いますが、少し気になってたしかめたのが良かったです。
面倒に思わず、こまめにたしかめないといけませんね。
最近、花を見る目が以前より少し注意深くなっているのかもしれません。(^⊆^)
ツルボ(蔓穂)の基本情報・花言葉
ツルボ(蔓穂)は、ウスリー、中国、朝鮮半島と日本の北海道南西部以南から琉球列島に分布する、ユリ科ツルボ属の多年草です。
ツルボの名前は、群生して並び立つ穂が連らなっていることから連穂(ツラホ)という説や、球根の外皮をむくと、つるりとした坊主頭に似ていることからのツルボウズが転訛したという説などがあります。
別名は、スルボ、サンダイガサ(参内傘)。サンダイガサは、宮中に参内する貴婦人が使う傘に由来するとのことです。
学名は、Barnardia japonica。
花期は8~9月で、葉の間から20~40cmの花茎をのばし、その先に総状花序で花を咲かせます。花は、直径が2~3mmで、薄紫、 花被片は6枚、雄しべが6本つきます。
実は、倒卵形で長さ4mm、種は長楕円形で長さ4mmになります。
葉は根出し、長さ10~25cm幅は4~6mmで、線形で厚く軟らかです。
地下に球根(鱗茎)をつけ、卵球形で長さ2~3cmほどで、表面に薄くて黒い外皮がある。
ツルボの花言葉は、「我慢強い」、「破局」、「冥福を祈る」、9月3日の誕生花です。
おわりに
ヤブランかと思って見ていた花をよく見たら、ツルボでした。
注意していなかったら、見逃していたと思いますが、今回は、気付くことが出来ました。
もしかすると違うかな?と思ったことを大切にしたのがよかったようです。
参照サイト
松江の花図鑑 ツルボ
花言葉ラボ ツルボ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ツルボ
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