ヤブラン(藪蘭)は紫の花が終わり、実をつけ始めました。
<目次>
ヤブラン(藪蘭)
花と実

藪に生え、葉の形がラン(蘭)ににているとして名づけられたというヤブラン(藪蘭)は、日本全土に分布し、よく見かけます。
秋には黒い実(本当は種子)をつけますが、7月ころから写真のように紫の穂状花序を形成してたくさんの花を咲かせます。
最初は、たくさんの丸い小さな球状の蕾(ツボミ)だけがついていますが、やがて、その一つ一つが花を咲かせます。

たくさんの蕾(ツボミ)が蜜にくっついているので、咲いた花も窮屈そうに見えます。
花が開いているものもあれば、蕾の状態のものもあり、順番に咲いているように見えます。

このように見ているとヤブラン(藪蘭)は、たくさんの実をつけるために、時期をずらせて花を咲かているのかも、と思ったりします。
いままで綺麗な花を咲かせましたが、9月になった今、実をつけ始めています。

いまは、こんな感じです。咲いている花はないようですが、幾つかの花のあとに、緑色の丸い球がついています。
この球は、実のように見えますが、そうではなく、種子とのことです。ちょっとややこしいですが、種子と実の違いはこちらをご覧ください。
花から実に変化するところは、きれいとはいえないかもしれませんが、実をつけるために大切な営みなのだろうと思います。

やがて、緑の球はやがて、写真のようにたくさんの綺麗な黒い種子だけになります。これも、よく見ますね。
大きさは5mmほどで、この実は鳥などが食べるようです。
ヤブラン(藪蘭)の花言葉は、「隠された心」、「忍耐」。
ヤブランとジャノヒゲの違い
ヤブラン(藪蘭)に似た植物にジャノヒゲ(蛇の髭)があります。別名は、リュウノヒゲ(竜の髭)、ネコダマ(猫玉)。
ヤブラン(藪蘭)と花は似ていますが、花茎の上にややまばらな総状花序を形成します。また、花は下向きに咲きます。
ヤブラン(藪蘭)に較べて、葉は細く、種子は青くなります。

ヤブランとジャノヒゲの葉を較べてみました。
写真の、右がわがヤブランで幅は7mmほど、左がわがジャノヒゲで幅は3mmほどです。

そして、ジャノヒゲはこの写真のようにたくさんの葉が株になって生えているのを見かけます。
実は、この葉に隠れて見えなくなっていることが多いようです。
葉をかき分けると、青い実が出てきました。

ヤブランの実に較べて、数は少ないのですが、大きめの実のようです。(あくまでも、私が見た範囲内でのことです。)
ジャノヒゲ(蛇の髭)の花言葉は、「変わらぬ思い」、「深い思いやり」。
おわりに
ヤブラン(藪蘭)が実をつけ始めています。いまは緑の実ですが、やがて綺麗な黒に変化します。ヤブラン(藪蘭)によくにたジャノヒゲ(蛇の髭)がつける、青い実もきれいです。
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