ボタンズル(牡丹蔓)とセンニンソウ(仙人草)は、良く似た白い花を咲かせます。
<目次>
ボタンズル(牡丹蔓)

畑の近くで咲いているので、いつも見ていたのですが、よく見てみると、2cmほどの白い花で、4枚の萼とたくさんの雄しべと雌しべから構成されていて綺麗な花です。 (^_^)
花がたくさんつくので、遠くからでもよく目立ちます。
つる性なので、よく伸びてきて邪魔になるので切ってしまい大きくなりませんが、林道沿いに育っているものは、そのままなので大きく育っています。

こちらは、林道沿いに長い蔓が何本も垂れ下がったボタンズル(牡丹蔓)です。
これだけ大きいと、蔓が長くのび、たくさんの花がついて迫力があります。

ボタンズル(牡丹蔓)の名前は、葉がボタンの花ににていることに由来します。
ボタンの葉は、どんな形だったかなと思って写真を探してみました。

こちらの写真がボタンです。綺麗な牡丹の花ですが、葉はどうでしょうか。確かに似ていますね。
ボタンズル(牡丹蔓)の花言葉は、「心地よい空気」、「休息」。
ボタンズル(牡丹蔓)の特徴
ボタンズル(牡丹蔓)は、日本全土に分布し、キンポウゲ科センニンソウ属の落葉つる性半低木で、有毒植物です。
つるや花には次のような特徴があります。
つるの長さは、2-4mになり、茎の基部が木質化する。葉は1回3出複葉で、長い葉柄をもち茎に対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で先端はとがり、縁は不ぞろいな鋸歯状になる。花期は8-9月で、茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、径1.5-2.0cmの白色の花を多数つける。十字型になる4枚の花弁に見えるのは萼片で、花弁はない。萼片は長楕円形で外側に短毛が生える。雄蕊、雌蕊は多数ある。果実は卵形の痩果で、花後、花柱が羽毛状に長く伸びる。
Wikipediaより
センニンソウ(仙人草)

こちらが、ボタンズル(牡丹蔓)に良く似たセンニンソウ(仙人草)です。どうですか。 |* ̄ー ̄|
花の構成が同じなので、花を見ただけでは区別がつきません。おまけに、両方ともつる性なのでややこしいです。
例によって違いを調べてみました。

ハッキリした違いは、葉にあります。
ボタンズル(牡丹蔓)では名前に葉が関係していましたが、今回は、見分けるためのポイントになります。

こちらに、センニンソウ(仙人草)の葉が写っています。どうですか?
花は似ていますが、葉は明らかに違いますね。両者を見分けるためには、葉を見ればいいと言う事になります。 (^▽^)/
センニンソウ(仙人草)の花言葉は、「安全」、「無事」、「あふれるばかりの善意」。
センニンソウ(仙人草)の特徴
センニンソウ(仙人草)は、キンポウゲ科センニンソウ属で、北海道南部以南に分布するつる性落葉低木です。別名はウマクワズ(馬食わず)、有毒植物のため馬が食べないことに由来します。
センニンソウ(仙人草)の名前の由来は、種につく綿毛を仙人のひげに見立てたことによります。

こちらが、センニンソウ(仙人草)の種についた綿毛ですが、どうですか?
そう言われてみれば、仙人の髭を連想するような気がします。
その他の特徴を、以下に引用します。
茎は長く伸び多岐に分かれて、直径約7 mmの円柱形、緑色で無毛。葉は羽状複葉、小葉は3-7枚(多くは5枚)、ほぼ卵形、先は細まり鈍角、先端が小さく突出し、無毛、長さ3-5 cm。しばしば下部の小葉は2-3片に切れ込むが鋸歯はない。葉柄は曲がりくねって他の物に絡むつる性。枝の先端と葉腋から3出集散状の花序を出し多数の花を付け、しばしば全体として大きな円錐形となる。白色の花は直径2-3 cmで、上を向いて全開する。萼片は4枚(白い花弁のように見えるものは萼片で花弁はない)、倒披針形で、円頭-鋭尖頭、縁に細い毛を密生する。雄蕊は無毛で多数、雌蕊も多数ある。開花時期は8-9月頃。赤褐色の痩果は、長さ7 mmの楕円状卵形で縁は隆起する。花柱は長さ2.5-3 cmで、銀白色の長い毛を密生し、長い羽毛状、宿存し花期後も落ちない。
おわりに
残暑の中で、ボタンズル(牡丹蔓)の白い花がたくさん咲いています。センニンソウ(仙人草)も良く似た花を咲かせますが、葉に違いがあります。
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