ゲンノショウコ(現の証拠)は、7~10月に直径10~15mmの5弁の白や紅紫のきれい花を咲かせます。江戸時代の初めごろから生薬として使われ、健胃や整腸の効果があるとされ、日本の三大民間薬の一つです。ゲンノショウコの花言葉は、「こころの強さ」。
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ゲンノショウコは、生薬として使われ、白や紅紫の花を咲かせます
ゲンノショウコ(現の証拠)の白やピンクの花

ゲンノショウコ(現の証拠)の花
7月になり、畑の隅や道端にゲンノショウコ(現の証拠)の花が咲いています。
ご覧のように、5弁のきれいな赤紫の花で大きさは10mmほどになります。
江戸時代の初めごろから生薬として使われ、茎葉に消炎作用、止血作用などがあり、根・茎・葉・花などを干して煎じたものには下痢止めや胃薬などの効果があると言われます。
ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、中国、朝鮮半島や日本全土に分布しますが、面白いことに、この花は、富士川付近を境に花の色が違います。東側では白、西側で淡紅、日本海側で紅色の花が咲きます。
ここは、西日本の太平洋側なので紅紫の花が咲いています。なぜ、このようなことが起こるのか、不思議ですね。(^_^)

ゲンノショウコ(現の証拠)の白い花
この花は、小さいですが、色が鮮やかで綺麗な花なので、雑草の中でもよく目立ちます。
最初は、何という花だろうと思っていたのですが、調べて見ると、昔から、生薬として利用されていたゲンノショウコ(現の証拠)だとわかりました。ドクダミ、センブリとともに、日本の三大民間薬になっているそうです。
名前は、何となく聞いたことがありましたが、実際に見るのは初めてでした。
いままでも見ていたはずですが、恥ずかしいことに雑草としか思わず、気にもしていませんでした。(⌒ ⌒;)

ゲンノショウコ(現の証拠)の花
最近では、知らない花が気になり、名前を確かめることが楽しいと思うようになりました。だた、知らなものの方が多く、なかなかわからないことがあってこまることもあります。
余談が長くなりました。
ゲンノショウコは花が終わると種をつけ、それを飛ばします。

ゲンノショウコの種
写真は、ゲンノショウコの種と種を飛ばしたあとの実の形です。
先がくるくると巻いたような、5本の黒い色のひも状の面白い形が写っていますが、こちらは種を飛ばした後の姿になります。
その上に、黒く真っすぐ伸び、根元に丸い種をつけたものが見えますが、こちらが、種を飛ばす前のものになります。5本の細い針金のようなものが、時期が来るとためておいたバネを外して種を飛ばすようです。このような機能を持つことができる植物の不思議さには驚かされます。
ゲンノショウコの基本情報・花言葉
ゲンノショウコ(現の証拠)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、中国、朝鮮半島や日本全土で見られ、江戸時代の始めころから薬草として使われてきました。
名前のゲンノショウコは、茎や葉などを煎じて飲むとすぐに効くことに由来します。また、別名として、玄草(ゲンソウ)、ロウソクソウ、ミコシグサ、ネコアシ、ウメズルなどがあります。
学名は、Geranium thunbergii
英名は、geranium herb
花期は7~ 10月で、花びら5枚で、白または紅紫色に淡紫の筋が入った花を咲かせます。花の直径は10~15mmで、枝先と葉腋から細長い花軸を出した先に花を2個付けます。
果実は、鳥のくちばしのように細長い形をした蒴果になり、長さ15 ~20 mmほどの線形で毛が密生します。熟すと皮が下から5つに裂開して反り返り、反動で中から5個の種を1つずつ弾き飛ばします。
葉は、長柄を持って対生し、幅は3~7cmで鋸歯があり、形は掌形で下部の葉は5深裂し、上部の葉は3深裂します。
茎の高さは30~60cmになりますが、地表を這うように横に伸びて広がります。
ゲンノショウコ(現の証拠)は、ドクダミ、センブリとともに日本の三大民間薬とされています。
茎葉に消炎作用、止血作用などがあり、根・茎・葉・花などを干して煎じたものには下痢止めや胃薬などの効果があると言われます。
ゲンノショウコ(現の証拠)の花言葉は、「心の強さ」で、9月18日の誕生花です。
おわりに
ゲンノショウコ(現の証拠)は、道端に咲く綺麗な野草ですが、
昔から民間薬として利用されてきました。
いまのような薬がなかったころは、貴重だったのだろうと思います。
参照サイト
Wikipedia ゲンノショウコ
みんなの花図鑑 ゲンノショウコ