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道路沿いに生えるシナダレスズメガヤ(撓垂雀茅)

2022年12月1日

シナダレスズメガヤ

シナダレスズメガヤは、戦後、道路の法面緑化や砂防工事のために使われてきた、イネ科スズメガヤ属の多年草で、道路沿いで良く見られます。いまは、野生化が進んでおり、在来種を駆逐するなど悪影響があるため、要注意外来生物に指定されています。

道路沿いに生えるシナダレスズメガヤ(撓垂雀茅)

シナダレスズメガヤの葉

シナダレスズメガヤ

たくさんの葉が出るシナダレスズメガヤ

冒頭の写真のような道路の法面や、こちらのように道路の際に生える、イネ科の植物をよく見かけます。

葉の幅2mmほどと細く、草丈が0.6~1.2mほどと茎がたくさんでて株になっていて特徴があるので、比較的目につきやすいと思いますが、

シナダレスズメガヤと呼ばれる、あまり知られていない植物です。

マイナーな植物ですが、興味を持っていただければ幸いです。

南アフリカ原産の多年草で、根をよく張って土砂の流出を防ぐ効果があるため、戦後、道路工事の後の法面の緑化などのために使用されてきました。

道路工事後の緑地化用の樹木としてヤシャブシがしられていますが、こちらは草本になります。

いまも高速道路の法面などでよく見られ、土砂の流出防止に効果があり有用なのだと思いますが、

一部は野生化して在来種に悪影響を及ぼすとして、要注意外来生物や、日本の侵略的外来生物ワースト100に指定され

駆除が行われている地方もあるようです。

シナダレスズメガヤとは変わった名前ですが、これは、英名の「Weeping Lovegrass」についてWeepingを「しな垂れる」と訳され、Lovegrassがスズメガヤ属の草本を意味することからつけられたものです。

英名から「すすり泣く愛の草」や「すすり泣く恋の花」と呼ぶこともあるようですが、意味は少しちがうようです。(^_^)

つぎの写真は、近くの林道沿いに生えているシナダレスズメガヤです。

シナダレスズメガヤ

道路わきのシナダレスズメガヤ

こちらでも元気よく生えていて、土砂流失効果を果たしているようです。

これだけ生えていると、鹿がよろこんで食べそうなものですが、食べられていないようです。

有毒ではなようなので、食べてもうまくないか、消化しきれないということでしょうか?

鹿にも食べられず、緑化には有用な植物ですが、あまり強すぎると他の植物が駆逐されるという困ったことにもなり、

なかなか難しいものだと思います。

シナダレスズメガヤの花穂

シナダレスズメガヤの花穂

シナダレスズメガヤの花序(2022年7月20日)

こちらは町中の道路わきに生えたシナダレスズメガヤの花序です。

花期は7~10月なのでまだ出始めたばかりのようですが、茎のさきに、30cmほどの長さの円錐状の花序になって、たくさんの小穂をつけています。

シナダレスズメガヤ

シナダレスズメガヤの若い花序(2022年7月20日)

こちらは、花序が束のようになって勢いよく伸びてきたところです。

元気よくのびて生き生きとしていますが、すぐに前の写真のように手を広げます。

道路わきに生えるシナダレスズメガヤ

道路わきに生えるシナダレスズメガヤ

道路わきのコンクリートにこのような形で生えているので、どこからか種が運ばれてきたのでしょうが、

日本各地の河原などにも進出し、在来植物を駆逐するなど、問題になっているようです。

栃木県の鬼怒川では礫河原(こまかな石で構成された河原)に進出して繁殖し、絶滅危惧種のカワラノギクやカワラニガナなどの植物が減少しているとされ、駆除が行われています。

また、吉野川や鳥取砂丘などでも駆除がおこなわれているようでが、海外からやってきた植物で、元気が良すぎるために特定外来生物に指定されているものに、オオキンケイギクアレチノウリなどもありますが、植物利用のむつかしさを感じます。

シナダレスズメガヤの基本情報

シナダレスズメガヤ(撓垂雀茅)は、南アフリカ原産のイネ科スズメガヤ属の多年草です。

日本へは、1959年にアメリカから四国農業試験所に導入され、道路の法面緑化や砂防工事に使われてきました。

和名のシナダレスズメガヤの名前は、英名のWeeping Lovegrassを訳したものです。

すなわち、Weepingが「しな垂れる」の意味があり、Lovegrassが、スズメガヤ属の草本を表しています。

別名は、ウイーピングラブグラス,、セイタカカゼクサ。

学名は、Eragrostis curvula

英名は、Weeping Lovegrass,、African lovegrass

花期は7~10月で、長く伸びた茎の先に、円錐状で、20~35cmの花序になって紫いろを帯びた小穂をつけ、熟すと垂れ下がります。

葉は幅が1.5~2mmと細く、長さは50~70cmで、平滑・無毛で、乾くと内側に巻きます。

茎は密に束生して、高さ0.6~1.2mほどになり.叢生して大きな株になります。

日当たりが良い場所で、砂質土壌を好み.耐暑性と耐旱性に強く、耐陰性と耐湿性は弱いといわれます。

Wikipediaによると、太田川や鬼怒川に侵入て繁殖し、在来種を駆逐することが危惧されており、また土砂を堆積して地形を改変させてしまうなどの悪影響があり、

外来生物法の要注意外来生物や日本の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

鬼怒川、吉野川、鳥取砂丘では、駆除が進められています。

ただ、根の張りが強く、重機をつかって根茎ごと引き抜くなどが必要と言われます。

参照サイト・書籍

Wikipedia シナダレスズメガヤ

侵入生物データベース シナダレスズメガヤ

国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 吉野川シナダレスズメガヤ対策(案)

門田裕一監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花

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