シュウカイドウ(秋海堂)は、近縁種のベゴニアににた花で、ピンクや白い花を下向きに咲かせます。日本へは、江戸時代初期に渡来した帰化植物です。中国大陸の山東省以南やマレーシアに分布する、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の球根性の多年草です。
シュウカイドウ(秋海堂)は、ピンクや白い花を下向きに咲かせます
シュウカイドウ(秋海堂)の花
こちらのシュウカイドウ(秋海堂)は、知人宅で撮らせてもらったものです。
少し濃い目のピンクの枝の先に、たくさんの薄いピンクの花が、下向きについています。
花の中心部についた黄色いシベも印象的なきれいな花です。
シュウカイドウは、花が春に咲くハナカイドウ(花海堂)樹の花ににていて、
秋に咲くことから、シュウカイドウ(秋海堂)と名づけられました。
花の大きさは2~3cmほどで、花被片が4枚で、大小違ったものが対象についていますが、小さな2枚が花びらで、大きな2枚が萼です。
また、花の中心には、黄色い雄しべがたくさんついています。
ピンクの花びらと、黄色く集まった雄しべの組み合わせがいいですね。
花は、茎からいくつにも分かれた枝の先端についていますが、下向きに咲いているので、このように横からみることが多くなるようです。
このように花が下を向いていることから、花言葉に「恋の悩み」とつけられています。
撮らせてもらったシュウカイドウは、ピンクですが、白い花もあります。
まったく同じ形の花で白い花も、雰囲気がかわっていて、いいと思います。
このように、きれいな花を咲かせますが、シュウカイドウは変わった形の葉をつけます。
シュウカイドウの葉
シュウカイドウの葉は、大きさが20cmほどで、茎に互生しています。
形は写真のように、ハート形ですが、おもしろいことに左右が非対称になっています。
中には非対称でないものもあるようですが、珍しい形ではないでしょうか。
このような葉の形から、「片思い」の花言葉もつけられています。
この発想もおもしろいですね。(^⊆^)
シュウカイドウの基本情報・花言葉
シュウカイドウ(秋海堂)は、中国大陸の山東省以南やマレーシアに分布する、シュウカイドウ科シュウカイドウ(ベゴニア)属の球根性の多年草で、
日本へは、江戸時代初期に渡来したと言われる帰化植物です。
名前のシュウカイドウは、中国語の秋海堂の音読みですが、
春に咲くバラ科リンゴ属のハナカイドウ(花海堂)の花ににていることから名づけられたようです。
花は、同じシュウカイドウ科で近縁種のベゴニアににています。
別名は、ヨウラクソウ(瓔珞草)、相思草、断腸花など。瓔珞は、仏像の装飾具である飾りの事で、これにたとえてつけられた名前です。
学名は、Begonia grandis
英名は、hardy begonia
花期は 8 ~ 10月で、茎の頂点から伸びた花序に、2 ~ 3cmのピンクの花を咲かせます。
雌雄同株ですが、雌雄異花で咲きます。
雄花は上の方につき、4枚の花被片が見えますが、左右の小さな2枚が花びらで、上下の大きな花びらのように見える2枚は萼になります。
中心部に黄色く集まった雄しべが見えます。
雌花は下の方に下向きに、雄花とよくにた花を咲かせます。
花が終わると、3枚の羽根をつけた楕円形の種をつけますが、葉腋にムカゴもつけ、両方で増やすことができます。
球根性ですが、種やムカゴで増やすことができます。
葉は互生し、長さが20cmほどで、左右非対称のハート形になります。
草丈は40~80cmです。
シュウカイドウ花言葉は、「恋の悩み」「片想い」で、8月29日、9月10日の誕生花です。
花が下を向いていることから「恋の悩み」、ハート形の葉が非対称なことから「片思い」となったとのことです。
参照サイト
みんなの趣味の園芸 シュウカイドウ
花言葉-由来 シュウカイドウ