スベリヒユ(滑莧)は、世界の熱帯から温帯にかけて分布し、日本全土に生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草で、光合成能率が高いと言われるC4植物です。畑に生えると厄介なので、いつも引きぬきますが、食べることもできる雑草です。
<目次>
肉質のスベリヒユ(滑莧)は、黄色い花が咲き、食用にされます
スベリヒユ(滑莧)


スベリヒユの根元
家の近くのコンクリートの割れ目にスベリヒユが生えていました。
スベリヒユは、食べることができる雑草として、知る人ぞ知る植物ではないかと思います。
いつもは、畑に生えてくるのですが、今年は雨が続いたので他の雑草の成長に押されたのか、スベリヒユはあまり見られないようです。
乾燥や暑さに強いと言われますが、湿気にはあまり強くなく、むしろこんな所のほうが、いいのかもしれません。
スベリヒユは、C4植物と言われ、光合成能率の高い植物ということです。(^ ^;)
写真のように、赤っぽいいろをした茎がのび、根元近くからも枝分かれしてひろがっています。
葉は長さが1.5〜2.5cmほどで、かくばった楕円形のような形をしていて、全縁で肉質です。
私は、いつも畑に生えてきたときは抜いてしまうのですが、栄養があり、食べると美味しいそうです。
近縁種のタチスベリヒユは、野菜として販売もされているそうです。


スベリヒユの群生
こちらは、畑のそばの空き地で群生していたスベリヒユです。
他の雑草を凌駕してたくさんが群がってそだっているようですね。
条件が良ければ、こんなか形で育つようです。もともと、繁殖力が強い植物のようです。
ここでは、地面に這うというより、立ち上がって元気に育っているようにも見えます。
茎は、断面が丸くてすべすべしていて、赤っぽい色をしています。
そして、15~30cmくらいの長さに伸びますが、途中でいくつも枝分かれしているようです。


スベリヒユの花
今年は、まだ花は見ていないのですが、このようなきれいな花を咲かせます。
花の直径は6〜8mmで、花びらが5枚、日が当たると開き、暗くなると閉じてしまいます。
花が終わった後の実は、5mmほどのカプセル状で、中に小さな黒い種がたくさんはいっており、熟すと落下して散布されます。
翌年に増えないようにするためには、早めに抜いてしまう必要がありますね。(・_・)
スベリヒユの基本情報・花言葉
スベリヒユ(滑莧)は、世界の熱帯から温帯にかけて分布し、日本全土に生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草です。光合成能率の高い特有の反応経路をもつC4植物です。
乾燥に強く、日当たりのいい畑や空き地などでよくみられます。
名前の「スベリ」は、葉や茎に滑るような光沢があるとか、食べるために茹でるとヌメリがあるためにつけられ、ヒユににているとして、「スベリヒユ」と名づけられたとのことです。
地方によって、トンボグサ、チギリグサなどと呼ばれるようです。
学名は、Portulaca oleracea。
英名は、Common Purslane。
花期は7~9月、花は黄色で直径6〜8mmで、花びらは5枚、日が当たると開き、暗くなると閉じます。
葉は互生し、長さ1.5〜2.5cmほどで、かくばった楕円形、全縁で肉質です。
茎は、円柱形で平滑で赤みを帯び、地をはって長さ15〜30cmほどに分岐して伸びます。下部は倒れ、上部は上向きます。
東北地方や沖縄など、地方によって食用にされたり、生薬として利用されてきたとのことです。
近縁種に、タチスベリヒユや、鑑賞用栽培品種のハナスベリヒユ(ポーチュラカ)があります。
タチスベリヒユは、名前のように茎が立ち上がって育つとのことです。
ポーチュラカと呼ばれるハナスベリヒユは、スベリヒユとマツバボタンの交雑種との説があるとのことです。地面にそって生え繁殖力があり、花白、ピンク、赤、橙、赤紫などの色の花があるようです。
ハナスベリヒユ(ポーチュラカ)はつぎのようになります。
ハナスベリヒユの花言葉は、「いつも元気」で、7月16日、9月26日、9月29日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia スベリヒユ
松江の花図鑑 スベリヒユ
EVERGREEN スベリヒユ
わぴちゃんのメモ帳 タチスベリヒユ
花言葉-由来 ポーチュラカ