シシウド(猪独活)は、日本原産で、本州から九州に生えるセリ科シシウド属の多年草です。一定年数を経過すると花が咲き、種を作って枯れる1回稔性ですが、白い小さな花をたくさんつけています。名前は、あまり利用されないウドの仲間のである事に由来します。
シシウド(猪独活)の白い花
シシウドの花
国道を走っていて、大きな白い花を見つけました。
見るとウドににていましたが、調べて見るセリ科のシシウド(猪独活)のようです。
シシウドも、他の植物と同じように近縁種が多く、ヨロイグサ、ハマウド、アマニュウなどのよくにた植物があり、
迷ったのですが、花期、花の付き方、葉の様子などから、シシウドではないかと考えています。
(間違っていたら、修正させていただきます。(^ ^;))
草丈は1m前後はあるでしょうか、長く伸びた茎が枝別れし、その先に複数の散形花序がついていて、たくさんの小さな花を咲かせています。
遠目にはオトコエシ(男郎花)にもにていますが、近くでみると花や葉の形が違っています。
オトコエシは記事に書いていますので、よろしかったら、こちらもご覧ください。
-
オトコエシ(男郎花)に咲く白い花
オトコシエ(男郎花)は、8~10月ごろに、枝分かれした茎に花序になって、白い花をたくさん咲かせます。花は、直径4mmほどの合弁花で、先が5枚に分かれます。名前は、同じ科のオミナエシ(女郎花)に較べて野 ...
シシウド(猪独活)の花言葉は、「健康美」で、8月25日の誕生花です。
のびのびと、大きく育った様子からつけられた花言葉のようですね。
上の写真のように、茎の先端からたくさんの花茎がのびていて、その先のちいさな花茎は40本くらいあり(複散形花序)、先端に1個の小さな花がさいています。
花びらは5枚あり、内側に曲がっています。
この写真ではよくわからないのですが、雄しべが5本、雌しべが1本ついているようです。(⌒ ⌒;)
私は、畑で少しばかりウドを栽培しているのですが、シシウドは、薬用にされることはあるようですが食用にはされないようです。
同じウドと名前がつきますが、ウドとは、花の付き方など、様子は少し違います。
花期は8~11月と長く、花が終わったあとに、広楕円形で6~12mmほどの実をつけるとのことです。
つぎの写真は、これから咲こうとしているツボミのようです。
咲いた花はきれいですが、咲く前はずんぐりとして、きれいとは言えないようですね。
シシウドの全体の様子はつぎのような感じです。
この株は1m前後ですが、環境がいいと2mほどになるようです。
山の中で、打ち上げ花火のように白く大きく咲くシシウドの花もきれいだと思います。
シシウドの茎と葉
茎は直径1cmくらいでしょうか、しっかりしていて、まっすぐに上に伸びていますが、途中で枝分かれし、その先に葉や花がついています。
シシウドの葉は、2~3回羽状複葉になるのでこれか葉を広げるところのようですが、茎に互い違いにつく互生のようです。
一つひとつの葉は、楕円形で長さ5〜10cmほどで先が尖っていて、鋸歯があります。
道路ぞいで生育しているためか、鹿に食べられることもなく元気に育っているようです。
シシウドの基本情報・花言葉
シシウド(猪独活)は、日本原産で、本州から九州に生えるセリ科シシウド属の1回稔性植物です。
名前は、ウドににているが、食用にならないことに由来するようです。
また、「ウド」は、土の中の芽を食べることから、埋(ウズ)と呼ばれていたものが変化したとのことです。
漢字の独活は、風もないのに独りで動き、活きているように見えることに由来するようです。
学名は、Angelica pubescens
花期は8~11月で、茎の先に複散形花序でたくさんの小さな花を咲かせます。花びらは5枚で、内側に曲がります。
葉は2~3回羽状複葉で互生、小葉は長楕円形で長さ5〜10cmほどで先が尖り、鋸歯があります。
草丈は1〜2mで、茎には毛があって太くなってのび、上で枝別れします。
シシウド(猪独活)の花言葉は、「健康美」で、8月25日の誕生花です。
おわりに
以前、図鑑で見たことがあるウドの仲間の野草です。
きれいな花とは言えないと思いますが、山の中でさく白い大きなはなで、
よく目立ちます。
秋にかけてまだ咲き続け、実をつけると思うので、
わすれないように観察を続けたいと思います。o(^∇^)o
参照サイト
Wikipedia シシウド属
松江の花図鑑 サンインヨロイグサ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 2012.8.25