ニワゼキショウは、花期が5~6月で、白や紫の花被片を6枚つけ、直径15mmほどの小さな花を咲かせます。明治中期に北アメリカから帰化したとアヤメ科ニワゼキショウ属の多年草ですが、この花の特徴と、近縁種のオオニワゼキショウとの違いをまとめました。
ニワゼキショウの特徴と、オオニワゼキショウとの違い
ニワゼキショウについて
庭に、小さくてきれいな花が咲いていました。
毎年咲くので、よく見る花なのですが、名前はわからず調べたところ、ニワゼキショウ(庭石菖)のようです。
近縁種にオオニワゼキショウがありますが、この植物は、草丈が15cmほどと小さめで、花被片が白っぽく、濃い筋があることからニワゼキショウと判断しました。
なお、ニワゼキショウは、花の直径は約15mmで、草丈は約15cm、葉の幅は2~3mmと小さな野草です。ただ、花の大きさは、オオニワゼキショウの方が小さく、10mmほどになります。
庭などに咲き、葉が細長いサトイモ科のセキショウににているとして、ニワゼキショウと名づけられたとされます。
小さい花ですが、端正で、綺麗な花だと思います。
花の大きさは15mmほど、花被片は6枚で、外側は白で中心部にかけて濃い紫くなり、筋が見られます。また、中心部やシベは黄色になっていて、きれいな模様です。咲いた花は、短命で1日でしぼむとのことです。
私が見たニワゼキショウは、ポツンポツンとしか咲いていませんでしたが、
芝生などでは、このようにたくさん集まって咲くようです。
どこかで見たことがあるような気がしますが、小さな花でも、群生で咲くと、印象が違うようですね。
ニワゼキショウの花の色は、白のほかに、
紫や青の花もあります。この花は紫ですが、白と同じように花被片に筋が見られ、中心部がきれいな黄色になっています。
ニワゼキショウとオオニワゼキショウの違い
以上に、ニワゼキショウについて述べましたが、オオニワゼキショウについても、基本情報にまとめました。その結果から、両者の主な違いを一覧表にまとめました。
ニワゼキショウ | オオニワゼキショウ | |
草丈 | 10~20cm | 20~30cm |
花の直径 | 1.5cm | 1.0cm |
花びらの色 | 青紫、白紫 | 淡青 |
ニワゼキショウの基本情報・花言葉
ニワゼキショウ(庭石菖)は、北アメリカ原産のアヤメ科ニワセキショウ属の多年草です。
名前の由来は、庭で咲き、葉がサトイモ科のセキショウ(石菖)ににているためとされます。
学名は、Sisyrinchium rosulatum
英名は、Annual Blue Eyed Grass
花期は5~6月、花の直径は15mmほどで6枚の花被片をつけます。花被片の色は、白、紫などがありますが濃い色の筋があり、中央部は黄色きなります。花は、1日で萎むと言われます。
果実はさく果で、直径約3mmの球形で、熟すと下向きになり、3裂して種子を散らします。
草丈は15cmくらいで、葉の幅は2~3mmと小さな野草です。
近縁種にオオニワゼキショウがあります。
ニワゼキショウの花言葉は、「繁栄」、「豊かな感情」で、7月5日の誕生花です。
オオニワゼキショウの基本情報
オオニワゼキショウ(大庭石昌)は、メキシコ、中央アメリカ、南アメリカ原産で、アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草です。
名前は、ニワセキショウより草丈が高いことに由来します。
学名は、Sisyrinchium micranthum
英名は、blue pigroo、striped rush-leaf 、Bermuda pigroot 、 lily-rush 、scourweed 、striped rushleaf
花期は5~6月で、花は淡青紫色で、直径約1cm。内花被片3個と外花被片3個あり、内花被片の幅が狭く、外花被片より小さい。花被片にニワゼキショウのような濃色の筋がほとんどなく、花の中心部の赤紫色~青紫色も少なくなります。
果実は直径約5㎜の球形で、種子は黒褐色。
草丈は10~60cm、葉は剣状葉で幅4~8㎜、二つ折りになり茎を抱き、茎に沿って直立します。
オオニワゼキショウの花言葉、誕生花は不明です。
参照サイト
三河の植物観察 オオニワゼキショウ
Green Snap ニワゼキショウとオオニワゼキショウの違い
松江の花図鑑 ニワゼキショウ ニワゼキショウに似た仲間
Lovegreen ニワゼキショウ