ユウゲショウ(夕化粧)は、夕方に開花するピンクの花です

2021年5月13日

ユウゲショウ

ユウゲショウ(夕化粧)は花期が5~9月で、1.5cmほどのピンクの可愛い花です。夕方に開花してきれいな花を咲かせることから、ユウゲショウの名前がつけられました。明治時代に南北アメリカから鑑賞用に持ってこられましたが、いまは関東以西で野生化しています。

ユウゲショウ(夕化粧)は、夕方に開花するピンクの花です

ユウゲショウのピンクの花

たくさん咲いたユウゲショウ

たくさん咲いたユウゲショウ

近くの空き地で、ユウゲショウの花が咲いているのを見かけました。

直径が1.5cmほどの小さな花ですが、きれいなピンクの花なので、しばし見とれました。

夕方に花が咲き出す様子を、化粧をしているようだとして、ユウゲショウと名づけられました。

日本へは明治時代にアメリカから鑑賞用として持ってこられ、野生化したとのことです。

いま盛んにさいているハルジオンも同じように、観賞用として北アメリカからもってこられて、野生化したようです。

4~6月に咲くハルジオン(春紫菀)、ヒメジョオン(姫女菀)との違い

ハルジオンは、花期が4~6月で、直径2~3cmほどの花を咲かせます。花は、中心部の黄色い筒状花と、周囲の花びらのような白い舌状花がついた頭状花序で、キク科の多年草です。ここでは、ハルジオンの詳細とヒメ ...

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どちらも、鑑賞用にもってこられましたが、いまは野生化して日本に広がっているようです。少し気の毒な気がしますが、自由にのびのびと元気に育っているようですね。

このブログでは、見かけた植物を調べて記事を書いていますが、帰化植物は思っていたより多いように感じます。人間の社会のグローバル化に伴って、植物の社会もグローバルしているのでしょうか?

ユウゲショウの花に近づいて見てみました。

ユウゲショウの花

ユウゲショウのピンクの花

4枚のピンクの花びらには、濃い色の花脈がついていて、中央にたくさんの雄しべや、雌しべも見られます。雄しべは8本で、白いがつき、雌しべは先端が4つに分かれています。

花期は5~9月で、比較的長く楽しませてくれます。

ちょっと色っぽい感じがすることも、ユウゲショウと名づけられた所以かもしれませんね。きれいさや華やかさとともに、力強さも感じますが、どうでしょうか。

ユウゲショウの茎と葉

ユウゲショウの株

ユウゲショウの株

こちらのユウゲショウは、一つの株からたくさんの茎が出て、それぞれに花がさいています。しっかりと根を張って育っているようです。小さな植物ですが、逞しく生きているようです。すでに萎(しぼ)んだものが多いのですが、たくさんの花が咲いたときは、壮観だっただろうと思います。

ユウゲショウの茎と葉

ユウゲショウの茎と葉

ユウゲショウは、20~60cmくらいに育ちますが、茎は、赤みを帯び、柔毛がついています。

葉は、長さ3〜5cm 幅1〜2cmの披針形〜卵状披針形で、茎に互生してつき、縁には波状の浅い鋸歯が見られます。

ユウゲショウの基本情報・花言葉

ユウゲショウ(夕化粧)は南北アメリカ原産で、日本の関東以西で野生化しているアカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。

日本へは、明治時代に観賞用に伝来しましたが、いまは野生化しています。

名前は、夕方に花が咲き出す様子を、化粧をしているようだとして、名づけられたと言われます。夕方に咲きますが、昼間も咲き続けます。

別名は、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)。

学名は、Oenothera rosea

英名は、rose evening primrose

花期は5~9月、花びらは4枚で丸い形をしており、直径1.5cmくらいのピンクの花を咲かせます。雄しべは8本で、白いがつき、雌しべは先端が4つに分かれています。

秋に断面が八角形の蒴果をつけ、雨に濡れると種が飛びちるとのことです。

葉は互生し、長さ3〜5cm 幅1〜2cmの披針形〜卵状披針形で、縁には波状の浅い鋸歯があります。

茎は赤みを帯び、柔毛がついており、草丈は、20~60cmに育ちます。

ユウゲショウの花言葉は、「臆病」、「貞淑」、「美徳」で、7月22日の誕生花です

参照サイト

Wikipedia ユウゲショウ

松江の花図鑑 ユウゲショウ

花言葉事典 ユウゲショウ

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