冬のニシキギ(錦木)は、赤い実や葉をすべて落とし、枝についたカミソリのようなコルク質の翼が目だちます。このため、カミソリノキとも呼ばれ、生け花にも使われます。秋の紅葉や赤い実とともに、長く楽しませてくれる樹だと思います。
ニシキギの冬の姿
紅葉がきれいなことで知られているニシキギ(別名:ヤハズニシキギ、カミソリノキ)ですが、
葉が落ちた枝は、ほかの樹には見られない特徴のある姿をしています。(^_^)
枝の先は、コルク質の翼と言われ、カミソリのような形をしています。
物が切れるような、鋭い刃ではないのですが、形はにています。
大小の翼があり、互い違いに直角方向を向いてついていて、面白い形だと思います。
この枝は、生け花にもされるようですが、わたしも、たまに花瓶に飾ります。
ニシキギの仲間には、翼の無いコマユミ(小真弓)という種類もあるようです。
ニシキギは、庭木や盆栽にされることも多いようですが、我が家の庭にも植えられていて、4mくらいになっています。
ほとんど手入れもしないので、枝が伸び放題です。ニシキギは雌雄異株ですが、この樹は雌なので毎年実をつけます。
以前の記事に、ニシキギの紅葉と実を取り上げましたが、いろんな姿を見せてくれる楽しい樹だと思います。
春と秋のニシキギ
ニシキギの花
ニシキギは、5月に小さな花をたくさん咲かせます。
普段見ることが無い花ですが、花の大きさは6~8mmで、淡い黄緑色の花びらが4枚ついていて、よく見ると可愛い花だと思います。
ニシキギの実
ニシキギの雌の樹に実がなります。
実は、葉に隠れて見えにくいのですが、去年はたくさんの小さな実がついていました。
実は蒴果で、10~11月に熟して裂開し、中からオレンジ色の仮種皮に包まれた種が顔をだします。
ツリバナ、マユミ、ツルウメモドキなどニシキギ科の植物と良くにた実で、鳥が好んで食べ、種子散布されます。
ニシキギの紅葉
ニシキギの名前は、美しいものの象徴を意味する「錦」に由来しますが、日当たりの良い場所のニシキギの紅葉は、きれいに赤くなり見事です。モミジやニシキギの紅い紅葉は、日本の紅葉の素晴らしいところだといわれます。
ニシキギ(錦木)の基本情報・花言葉
ニシキギ(錦木)は、中国、アジア北東部に分布し、日本では北海道から九州で見られるニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、雌雄異株です。
公園樹や庭木に植えられますが、盆栽にもされています。
ニシキギの名前は、紅葉の美しさを錦にたとえたものといわれます。別名に、カミソリノキ、ヤハズニシキギ、キツネノカミソリなどがあります。
学名は、Euonymus alatus
英名は、winged spindle、burning bush
花期は4~5月で、葉腋に集散花序で、淡い黄緑いろの小さな花を数個さかせます。花の大きさは直径6~8mmで、花びらは4枚で鋸歯があります。実は蒴果で、10~11月に熟して裂開し、中からオレンジ色の仮種皮に包まれた種が顔をだします。
葉は対生し、長さ2〜7cm 幅1〜3cmの長楕円形または倒卵形で、先端は鋭くとがります。また、ふちには細い鋸歯があり、秋に赤くきれいに紅葉することが知られています。
樹はたくさんに枝分かれし、樹高は1〜3mになります。樹皮は灰褐色で、若い枝は緑色で稜があり、稜の上に褐色の薄い板状の翼がつきます。
花言葉は、「あなたの定め」 「あなたの魅力を心に刻む」 「危険な遊び」で、10月16日、10月20日の誕生です。
参照サイト
Wikipedia ニシキギ
森と水の郷 あきた ニシキギ
花言葉 花の持つ言葉 ニシキギ
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