ビヨウヤナギ(未央柳)とキンシバイ(金糸梅)の違い

2020年7月15日

ビヨウヤナギの花

7月にビヨウヤナギ(未央柳)の黄色い花が咲いています。同じオトギリソウ科のキンシバイ(金糸梅)とよくにた花が咲き、混同しがちですが、ビヨウヤナギは葉が十字対生し、雄しべが長いのに対し、キンシバイは葉が対生し、雄しべは短めになります。

ビヨウヤナギ(未央柳)とキンシバイ(金糸梅)の違い

ビヨウヤナギの黄色い花

たくさん咲いた金糸梅

たくさん咲いたビヨウヤナギ

近所の庭にこの花が咲いていたので、撮らせてもらいました。

名前は、ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)とのことでした。恥ずかしながら、この花を知りませんでした。

樹の高さは、1mほどで小さめです。

花は5cmくらいの大きさで、5枚の花弁の中にたくさんの雄しべが長くのびています。

花がきれいで、枝の先が少し下がっていて、ヤナギの葉に似ていることからビヨウヤナギ(美容柳)と名づけられました。

寒いころは、黄色い花が多かったのですが、いまは、サルスベリ(ピンクや白)、ユリ(白や赤)、キキョウ(紫や白)など、いろんな色の花がさいています。

そんな中で、ビヨウヤナギは、黄色く咲いて頑張っているようです。

この写真のように、枝がたくさん出ていて、それぞれの枝の先に複数の花をさかせています。

たくさん枝と花

たくさんの枝と花

たくさんの枝には、先が細い楕円形の葉が対になってついていますが、上と下で90°違う十字対生でついていいます。

この点が、ビヨウヤナギの特徴です。

葉のみどりと、花の黄いろのコントラストが、美しさを引き立てているようです。

金糸梅のつぼみ

ビヨウヤナギのつぼみ

樹には、丸いつぼみもたくさんついていて、梅雨があけても花をさかせ続けるようです。

ビヨウヤナギの育て方

ビヨウヤナギを植える場所は、日当たりが良く水はけのいいところで、広めの場所を確保することが大切です。

花をよくさかせるためには、日当たりがよいことが必要になるんですね。そして、株立ちでひろがって増えるので場所の確保が必要になります。

移植時期は、3~4月下旬、9月下旬~10月。

剪定は、3月。

大きくしたくない場合は、3月に根元から20~30cmの所で切り戻しても問題ありません。

増やし方は、5~6月ころに挿し木でふやせます。

 (みんなの趣味の園芸 ビヨウヤナギより)

ビヨウヤナギとキンシバイの違い

ビヨウヤナギキンシバイ違いを調べた結果をまとめてみました。

ビヨウヤナギとキンシバイの違い
  ビヨウヤナギ キンシバイ
葉の付き方 十字対生     対生      
雄しべの長さ 長い 短い

ビヨウヤナギとキンシバイは、どちらも半落葉低木です。

両者は、雄しべの長さが違いますが、葉の付き方で見分けるのが、確実ではっきりするかと思います。(^⊆^)

なお、同じオトギリソウ科の植物に、葉が対生するセイヨウキンシバイ(西洋キンシバイ)や、十字対生するヒペリクム・ヒドコート(タイリンキンバイ)があり注意が必要です

セイヨウキンシバイ(ヘリカム・カリシナム)がありますが、こちらは葉が対生し、雄しべの葯が赤みを帯びています。ヒペリクム・ヒドコードは、雄しべは1cmほどで、葉は十字対生します。

詳しくは、こちらをご覧ください。

基本情報・花言葉

ビヨウヤナギ(未央柳)

ビヨウヤナギは、中国原産で約300年前に伝来したオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木です。

枝先がやや垂れ下がり、葉がヤナギに似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれるようになったといわれます。

学名は、Hypericum monogynum

英名は、Chinese hypericum

花期は5~7月です。花の直径は5cmくらいで、5枚の黄いろい花びらをつけ、たくさんの長い雄しべを持っています。

葉は、十字対生し、薄くて披針状楕円形です。冬にも落葉せずに残ることがありますが、新葉が出ると同時に古い葉が落ちます。

樹高は1mほどで、よく枝分かれして株立ちになります。

ビヨウヤナギの花言葉は、「気高さ」「多感」で、6月23日、6月26日の誕生花です

キンシバイ(金糸梅)

キンシバイ(金糸梅)は、中国中部原産で江戸時代(1760年)に渡来したオトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉低木です。

名前は、花が梅ににており、黄色い花が咲くことからキンシバイ(金糸梅)と名づけられました。

本州以南の各地で、公園樹や庭木などに植えられています。

学名は、Hypericum patulum

英名は、Sungold St.John's Wort

花期は6~7月で、鮮やかな黄色で、直径3 ~4 cmの5弁の花を咲かせます。花弁に厚みと光沢があり、たくさんの雄蕊をつけますが、ビヨウヤナギにくらべて短めです。

葉は対生し、長さ2~4cmほどの披針形で、鋸歯は見られません。

樹高は0.5~1.5mで、暖かい地方では落葉しないことが多いと言われます。

キンシバイの花言葉は、「きらめき」「悲しみをとめる」「秘密」で、6月16日、6月27日の誕生花です。

参照サイト

Wikipedia  ビヨウヤナギ キンシバイ セイヨウキンシバイ

みんなの趣味の園芸 ビヨウヤナギ

鏡花水月 花つむぎ キンシバイ・ビヨウヤナギ4種類の見分け方

no+e ビヨウヤナギに似た花た

HORTI キンシバイ

花言葉-由来 ビヨウヤナギ



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