4月になると、ハナニラ(鑑賞用)の花をよく見ます。星のような形をした薄紫の花で、茎の先に一つ咲きます。名前は、葉や茎を切ると香る、ニラのような匂いに由来します。ここでは食用のハナニラとの違いについても書いています。アルゼンチン原産のヒガンバナ科の球根性多年草です。
春に星のような薄紫の花が咲くハナニラ(花韮)
ハナニラ(花韮)の薄紫の花
4月になり、家の近くの野に、ハナニラが群生しているのを見かけるようになりました。
写真のように、星の形のきれいな花が、たくさん咲いているので、最初みたときは思わず引きつけられました。^_^
葉や茎を切ると、ニラのような匂いがするので、ハナニラと名づけられましたが、
このハナニラは、同じ名前で呼ばれ、ツボミや花茎を食べる野菜のハナニラとは違って有毒なので、注意が必要です。
鱗茎から数本の花茎をのばし、その花茎の先端に、直径3cmくらいの薄紫の花を1個だけ咲かせます。
花びらは全体に白ですが、中央に紫いろの線がつき、先端ちかくも薄紫になっています。
花は3~4月に咲き、6枚の花弁がついて、星のような形をしています。
このため、英名はSpring starflowerとされています。
球根性の多年性で繁殖力が強く、育てるのに手間がかからず、分球によってよく増えます。
繁殖力が強いようで、ここでは草むらで元気に育っています。

群生するハナニラ
ここでは、写真のように、一面に群生になってたくさんの花が咲いています。
繁殖力が強いので、栽培する場合は、他の植物に影響しないように気をつける必要がありそうです。(・_・)
花言葉は、「悲しい別れ」「耐える愛」で、3月26日の誕生花です。
ハナニラの花の薄紫色が、愁いを帯びた印象があるとして、この花言葉がつけられたと言われます。
ハナニラの葉

ハナニラの葉
ハナニラは、鱗茎から長さ10~40cm 幅7mmほどの細長い葉を数枚出しますが、
写真のようにたくさんの葉がでて、その間から花茎を出して花をつけます。
薄い紫いろですが、ひとを引きつける魅力的な花だと思います。
鑑賞用と食用のハナニラの違い
ハナニラは、このブログで書いた観賞用のハナニラと、食用のハナニラがあります。
ここでは、両者の違いを一覧表にまとめました。
鑑賞用のハナニラ | 食用のハナニラ | |
花の形 | 6枚の花びら | ネギボウズ |
花の色 | 薄紫 | 白 |
花茎の花数 | 一つ | 複数 |
葉は、ニラより細いようですが、よくにているので、間違って食べないように注意しましょう。
ハナニラの基本情報・花言葉
ハナニラ(花韮)は、アルゼンチンが原産で、ヒガンバナ科ネギ亜科ハナニラ属の有毒な球根性多年草で、日本へは明治時代に観賞用に輸入されました。
葉や茎を切ると、ネギやニラのようなにおいがするので、ハナニラと名づけられたといわれます。
学名は、Ipheion uniflorum
英名は、Spring starflower
花期は3~4月で、鱗茎から花の数本伸びた花茎をのばし、その先に直径が1~3㎝の花を1個咲かせ、いい香りがします。
光に反応する性質があり、太陽に向かって花を咲かせますが、夜や曇り、雨の日などには花を閉じます。
葉は、鱗茎から10~25cmの、ニラににた葉を数枚出します。葉や茎を切ると、ニラににた匂いがします。
日本で見られる種類は、イフェイオン・ユニフロルム(花色は白、薄紫、ブルー、ピンク)や、
黄色い花を咲かせる黄花ハナニラがあります。
なお、花茎やツボミを食用にする野菜の「花ニラ」は別の種類であり、鑑賞用のハナニラとは別の種類なので、注意が必要です。
食用の花ニラは、花茎の先にネギ坊主のような白い花を複数つけ、観賞用のハナニラとは異なります。
花言葉は、「悲しい別れ」「耐える愛」で、3月26日の誕生花です。
ハナニラが薄紫色をしているので、愁いを帯びた印象があるとして、この花言葉がつけられたと言われます。
参照サイト
Wikipedia ハナニラ
macaroni 花にら
LOVEGREEN ハナニラ