秋の彼岸が近ずくと、キンモクセイにオレンジの花が咲き、いい香りが漂ってきます。花がサイ(犀)の足の裏の形で、金色(オレンジ色)なことから、キンモクセイと名づけられました。江戸時代に中国から伝来したモクセイ科の常緑小高木で、雌雄異株です。
秋彼岸のころに咲き、いい香りがするキンモクセイのオレンジの花
キンモクセイ(金木犀)の花
近くの寺の庭に植えられたキンモクセイに、ことしもオレンジの花が咲きました。
たくさんの花を付けているので、あたり一面にいい香りがしています。
この匂いをかぐと、懐かしい気がして、秋を感じさせてくれます。
キンモクセイ、ジンチョウゲ、クチナシが日本の3大香木と言われるそうですが、たしかにみんないい香りがします。
ジンチョウゲとクチナシについては、記事に書いていますので、こちらもご覧ください。
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キンモクセイは、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。中国南部原産で、雌雄異株です。
江戸時代に雄の木が移植され、沖縄を除く東北南部以南で、主に庭木として広まったとのことです。
雄の樹なので、挿し木で増やされたそうです。そして、日本では雌の樹はないようです。ヽ('ー`)ノ
ちょっと驚きですが、挿し木が簡単なことも、雌の樹が移植されなかった理由なんでしょうか。
枝には、一定の間隔毎にたくさんの花がついています。
雌雄異株の樹では、雄の樹の花の方がたくさんの花を咲かせるといわれますが、
これは、たくさんの花粉を雌の樹まで届ける必要があるからのだそうです。
キンモクセイは、日本では雌の樹がないのに、頑張っている雄さん、ちょっと気の毒ですね。 (゚ー゚)
近くでみると、花弁が4枚のように見えますが元はつながっているようです。
大きさは、5mmぐらいでしょうか。たくさんついています。
たくさんの小さな花から少しずつ、においを出して香っているんですね。(゜-゜)!
花言葉は、「謙虚・謙遜」「気高い人」「真実」「陶酔」「初恋」。
いづれの花言葉も、独特のいい香りに関連してつけられたようです。
キンモクセイの樹と葉
こちらが、こんかい写真を撮ったキンモクセイです。
樹高は4mぐらいでしょうか、本来の樹高は10~18mになるようですが、剪定してこの高さが保たれているようです。
毎年、秋になるといい香りでたのしませてくれます。
キンモクセイに葉は革質で、長さ8~15cm 幅3~5cmの広披針形で波打っており、軽い鋸歯が見られ、枝に対生でつきます。
樹皮は淡灰褐色で、縦に裂けめがあります。
キンモクセイ(金木犀)の基本情報・花言葉
キンモクセイは、中国南部原産のモクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、雌雄異株です。
日本へは、雄株だけが江戸時代伝来したので、種子で増えることがなく、挿し木で増やされてくたとのことです。
ジンチョウゲ、クチナシとともに、日本の三大香木と言われ、いい香りがすることで知られ、
庭木などによく植えられています。
金木犀の名前は、花の形が動物のサイ(犀)の足の裏ににていることから中国で木犀となずけられ、
オレンジ色の花が咲くことから、近縁種のモクセイと区別してキン(金)と付けれらたそうです。
花期は9~10月で、葉腋にオレンジ色で、4~5mmほどの小さな花を散形状にたくさん咲かせ、いい香りが漂います。
葉は革質で、長さ8~15cm 幅3~5cmの広披針形で波打ち、軽い鋸歯があり、枝に対生でつきます。
樹高は、高いものだと3~6m、太さは50cm~1mほどになるとのことです。
樹皮は淡灰褐色で、縦に裂けめがあります。
キンモクセイの花言葉は、「謙虚・謙遜」「気高い人」「真実」「陶酔」「初恋」。
「謙譲・謙虚」は、強い香りがするのに小さく可愛い花を咲かせることから、
「気高い人」は、中国で位の高い女性の香料に使われていたことから、
「真実」は、強い香りを出して花が咲いたことをごまかすことなく人に知らせる、
「陶酔」「初恋」は、独特のいい香りがする、などからつけられたと言われます。
おわりに
彼岸花がそろそろ終わりかけたら、いい匂いがしてきて、秋が深まってきたなと実感します。
これまで、少しばかり草木を見てきましたが、それぞれに物語があるんだなという印象があります。
日本に渡ってきて、雄だけで頑張って匂いを振りまいてくれるキンモクセイさんには、ますます頑張ってもらいたいと思います。
参照サイト・書籍
GRAND story キンモクセイの育て方
HORTI キンモクセイ
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」
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