スイバ(蓚、酸い葉)は、北半球の温帯地方に分布し、日本全土に生えるタデ科スイバ属の多年草で、雌雄異株です。名前は、葉や茎が酸っぱいことに由来しますが、新芽は山菜として食べられ、ジャムにもされます。ただ、シュウ酸を含むため、注意が必要です。
スイバ(蓚、酸い葉)は5~8月に花が咲きます
スイバの花
半月くらい前からでしょうか、道沿いの畑の隅や、空き地などで、
スイバの花が咲いているのをよく見かけるようになりました。
赤っぽい穂をつけたものや、緑っぽい穂の状態のものなど、いろんなものが見られます。
茎についた葉の付け根から出た花柄に、総状花序で3mmくらいの小さな花がたくさんついています。
スイバは、雌雄異株なのですが、写真のものはすでに実をつけているようなので雌株かなと思われます。
たくさんついた小さな花の間の、袋状のものの中に緑色のものが見えますが、これが種のようです。
スイバの茎・葉
この写真は、スイバの茎と葉及び花柄の付き方を撮ったものです。
スイバの茎は、断面が円柱形で、少し赤みを帯び、30~100cmに伸びます。
葉は、ご覧のように、茎を包みこむようにつくのがと特徴です。そして葉の間から、花柄が伸びて、その先に花が咲いています。
また、スイバは根出葉も持っています。特に、冬の間は茎がないため、つぎの写真のように地面近くの根出葉が目立ちます。
スイバの基本情報・花言葉
スイバ(蓚、酸い葉)は、北半球の温帯地方に分布し、日本全土に生えているタデ科スイバ属の多年草で、雌雄異株です。
葉や茎をかじると酸っぱいことから、スイバと名づけられたとのことです。
地方によっては、スイッパ、スイコ、それに違う植物の名にも使われるギシギシ、スカンポなどと呼ばれることもあるようです。
学名は、Rumex acetosa。
英名は、Common Sorrel。
花期は5 ~ 8月で、雌雄異株です。雄株は黄色っぽい淡い紫色の小花で、雌株は淡紅紫色の小いさい花を穂状に咲かせます。茎の先に総状花序を円錐状に出して、直径3mmほどの小花をたくさんつけます。
雌株は、花が終わると団扇(ウチワ)を連想させる小さな実をたくさんつけます。
葉は、冬には、ロゼット状に地面に広がり、赤紫色を帯びますが、温かくなると、緑に変化します。茎につく葉は、無柄で互生し、広披針形で、茎を抱くような形でつきます。
茎は円柱形で赤紫色になり、草丈は30 ~100cmになります。
シュウ酸を含むため、酸っぱい味がしますが、新芽は山菜として食べられ、ジャムにもされるようです。
ただし、シュウ酸を含むため、食べ過ぎには注意が必要とのことです。
よくにた植物に、ギシギシがあります。
スイバの花言葉は、「愛情」、「忍耐」で、12月4日の誕生花です。
おわりに
道路添いの畑や空き地などで、スイバの花をよく見かけます。
あまりなじみがなかったのですが、集団で生えていて、赤みを帯びた穂を見て、
スイバだと知りました。
食べたことはないのですが、山菜として食べることができ、ジャムにもできるとのことです。
ほとんど関心を持たれない植物ですが、興味深い植物だと思います。(^_^)
参照サイト
Wikipedia スイバ
BONTANICA スイバ
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