ヤナギハナガサは、草丈が150cm以上で、角ばった茎が枝分かれし、その先にテーブル状の花笠のような花序になって、5弁の紫の花をたくさんつけます。バーベナの仲間ですが、背が高いので三尺バーベナとも呼ばれます。花言葉は、「幸運に」「生命力の強い」。
ヤナギハナガサに咲く紫の花
ヤナギハナガサの紫の花
道路沿いの空き地に、ヤナギハナガサ(柳花笠)の花がたくさん生えていました。
南アメリカ原産の多年草で、鑑賞用としてもってこられましたが、繁殖力が強く、いまは野生化が進んでいるようです。
普段見かける植物は外来植物が意外に多く、このブログでも取り上げていますが、南アメリカ原産の花についても記事にしています。
いままで取り上げた南アメリカ産の主な縮物を関連投稿にあげましたので、興味をお持ちでしたら、こちらもご覧ください。
ヤナギハナガサの花は、茎の先に、5cmくらいのテーブル状の花序になって紫色の花がたくさん咲かせます。
個々の花は、長さ1cmほどの筒状で、花びらの先端が5つに分かれた直径5mmほどの小さな花です。
花屋さんで販売されていてもおかしくないような、きれいな花という印象の花です。
思わないところで見かけた花なので、少し得をした気分になりました。
コロナで出かける機会が少なくなっているいま、近くで咲いている草花を観察してみるのもいいかもしれませんね。
新しい発見があるかもしれません。(^_^)
ヤナギハナガサは、葉がヤナギのように細長く、花が踊りに使われる花笠ににているとして、ヤナギハナガサと名づけられました。
別名の三尺バーベナは、同じクマツヅラ科クマツヅラ属のバーベナの仲間ですが、
他のバーベナにくらべて背が高く、3尺つまり90cmほどの草丈があることに由来します。
一般には、この名前のほうが知られているようです。
ただ、私が見たヤナギハナガサは、草丈が160cm以上もあり、その先にいくつもの花序がついて咲いていました。なかなか豪華できれいです。
ヤナギハナガサの花言葉は、「幸運に」「生命力の強い」で、5月25日の誕生花です。
ヤナギハナガサは花期が7~10月と長く、繁殖力の強い植物なのでつけられた花言葉のようです。
ヤナギハナガサの茎と葉
ヤナギハナガサの茎は、それほど太くなく、高く伸びた途中で3つに枝分かれし、その先に花序をつけています。
なので、写真のようにたくさんの花をつけています。
茎は四角形に角ばっていて、中空になっており、表面に毛が生えており、背が高いので、風が吹くと大きく左右に揺れます。
茎についた葉をみてみると、
たしかに、葉は、ヤナギのように細長いことがわかります。
そして、葉柄がなく茎を包むようにすいていて、縁に鋸歯が見られ、茎に対生しています。
花序になってたくさんの花がついているので、切り花にすると見栄えがするだろうと思います。
ヤナギハナガサの基本情報・花言葉
ヤナギハナガサ(柳花笠)は、南アメリカ原産で、日本全土に生えているクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草です。
当初は、園芸品種として伝来しましたが、野生化し、空き地などで見られます。
葉がヤナギのように細長く、花が花笠を連想させるとしてヤナギハナガサ(柳花笠)と名づけられました。
別名の三尺バーベナは、同じクマツヅラ科クマツヅラ属のバーベナの中では背が高く、90cmくらいあることから名づけられたと言われます。
花の流通名としては、三尺バーベナのほうが一般的のようです。
学名は、Verbena bonariens
英名は、purpletop vervain、tall vervain
花期は7~10月で、茎の上に5cmほどの集散花序になって咲き、先端が5つに分かれた直径6mmほどの紫いろの花をたくさんつけます。
葉は、葉柄がなく、細長く広線形で長さは13cmほどで、葉の縁に鋸歯がついています。
草丈は150cm以上と高くなりますが、茎は四角形になっていて中空で、毛が生え、
茎の途中で3つに枝分かれし、その先に花が咲きます。
よくにた花に、アレチハナガサ、ダキバアレチハナガサ、シュッコンバーベナ、ハマクマツズラなどがあります。
<栽培上の注意点>
- 日当たりが良く、水はけのいい土壌が適しています。
- 地植えの場合、水やりは不要。鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
- 肥料は、地植えでは不要。鉢植えでは春秋に緩効性肥料を与えます。
- 冬に茎が枯れるので、地面近くで茎を切ります。翌年の春に新芽が出て、大きく成長します。
- 増やし方は、種蒔きによります。
ヤナギハナガサの花言葉は、「幸運に」「生命力の強い」で、5月25日の誕生花です。
繁殖力が強く、長く咲き続けることからつけられた花言葉ようです。いい花言葉で、あやかりたいものですね。
参照サイト・書籍
Wikipedia ヤナギハナガサ アレチハナガサ クマツヅラ科
松江の花図鑑 ハマクマツヅラ
暮らしーの ヤナギハナガサ
森昭彦著 秀和システム 「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種」
関連投稿
<南アメリカ原産の植物>
-
ユウゲショウ(夕化粧)は、夕方に開花するピンクの花です
ユウゲショウ(夕化粧)は花期が5~9月で、1.5cmほどのピンクの可愛い花です。夕方に開花してきれいな花を咲かせることから、ユウゲショウの名前がつけられました。明治時代に南北アメリカから鑑賞用に持って ...
続きを見る
-
7~10月に咲くフサフジウツギ(房藤空木)の紫の花
フサフジウツギ(房藤空木)の花期は7~10月で、枝の先に花序になって小さな紫の花をつけます。樹はウツギ(空木)ににており、たくさんの園芸品種が開発され、青、白、黄などの色の花があります。中国原産で、ゴ ...
続きを見る