11月近くなり、ガマズミ(莢蒾)の赤い実が綺麗です。小さな樹なので、目立ちませんが、小さな赤いをたくさんつけています。実はポリフェノールを含み、血液をサラサラにする効果もあるとされ、ジュース、果実酒やジャムなどに利用されています。
ガマズミ(莢蒾)につく赤い実
ガマズミの実
こちらは、2mほどの高さの樹ですが、たくさんの実をつけています。
一か月ほど前に林道を走っていたときに、赤い実をつけた樹を見つけて、ガマズミだと知ったばかりでした。
ところが、先日私がなんやかや植えている山に行ったところ、そこでも見つけました。
赤い実でよく目立つのに、なぜか、いままで気が付きませんでした。
ちょっと得をした気分です。 (⌒▽⌒)
ここには、ソヨゴ、ナナカマド、シロダモなど赤い実をつける樹がいくつかあります。
今年はどうかな、と様子を見にいったんですが、今年は実のつき方が少なく、何じゃ、と思っていたところで、このガマズミを見つけました。
ガマズミの実は、11月頃に熟して表面に白い粉がふいて美味しくなるとのこと。
せっかくなので、こんど食べてみたいと思います。 忘れませんように!
花
ガマズミの花は、5~6月ころに咲きます。枝の先に、散房花序のかたちで、5~8cmくらいの花をたくさん咲かせます。
花全体の大きさは、20cmくらいはあるでしょうか。真っ白で、遠くからでもよく目につきます。
2021年6月に、山で咲いているのを見つけました。花には、アリがのぼり、蜂などの昆虫が蜜を吸いに集まっていました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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ガマズミ(莢蒾)は、春に白い花が咲き、秋に赤い実をつけます
ガマズミは、春の5~6月ごろに花序でたくさんの白い花を咲かせます。秋の10月ごろに小さな赤い実をつけ、昔から生食や染料として利用されてきました。北海道南西部から九州の山地に分布するスイカズラ科ガマズミ ...
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ガマズミの葉
春の葉は、台風にもまだあっておらず、傷ついていないからでしょうか、きれいな緑でいきいきとしています。
葉には葉柄があり、枝に対生でつき、卵型から広卵形をしていて、大きさは10cm程度です。
また、葉には毛があり、葉脈がよく目立ちます。
ガマズミ(莢蒾)の基本情報・花言葉
ガマズミ(莢蒾)は、レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、北海道南西部から九州までの山地に分布し、樹高は5mほどになります。
ガマズミの名前の由来は、鎌(カマ)の柄に使われ、実が酸っぱい(酸実)ことから「ガマズミ」となったという説や、
実を衣類の染料(すり染め)に使ったためとする説、などがあるようです。
別名は、アラゲガマズミ。
学名は、Viburnum dilatatum
英名は、Linden viburnum、Linden arrow-wood
花期は5~6月で、枝先に直径6~10cmの散房花序をだし、白い小さな花をたくさんつけます。
花序の軸には開出毛や星状毛が密生します。花冠は直径5~8mmで、5枚に分かれます。
果実は核果で、長さが6~8mmの広卵形で、9~11月ころに赤く熟します。
葉は対生し、長さ6~14cm 幅3~13cmの倒卵形や卵形ないし円形で先は鈍く尖り、葉柄の長さは1~2.5cmです。縁には浅い鋸歯がつきます。
樹高は5mほどになり、樹皮は灰褐色になります。
近縁種にコバノガマズミ、ミヤマガマズミがあります。
コバノガマズミの仲間の葉柄は6mm以下と短く、ミヤマガマズミは葉の先が尾状に伸びて鋭く尖っている点が、ガマズミと違う点です。
秋につけた赤い実は、食用になり、果樹酒にされることもあるそうです。
また、花も綺麗に咲き、このように赤い実をたくさんつけるからでしょうか、庭木にされます。
木は、強度が高い木ため、雪の上を歩くためのカンジキにも使われたそうです。
ガマズミの花言葉は、「結合」「私を見て」「私を無視しないで」で、6月22日、11月24日の誕生花です。
「結合」は、花のついている様子からつけられたとのことです。
参照サイト
Wikipedia ガマズミ
庭木図鑑 樹木ペディア ガマズミ
森と水の郷あきた ガマズミ/ミヤマガマズミ